2017年 全日本ジムカーナ選手権 第1戦

SA4クラスで菱井将文がオーバーオール!
POTENZA勢は4クラス制覇!

開催場所 : ツインリンクもてぎ 南コース  開催日 : 2017年3月25日〜3月26日

2017年の全日本ジムカーナ選手権。全8戦で争われるチャンピオンシップの開幕戦が、栃木県東部に位置するツインリンクもてぎ 南コースで開催された。
 今年から一部のクラス区分が変更となり、昨年までのNクラス(改造範囲が狭い)がSAクラス(改造範囲が広い)に統合され、Nクラスだった選手は改造範囲を広げてSAクラスに挑むこととなった。
 コースは広大なアスファルト舗装の広場にパイロンを並べるフルパイロンコース。スタートして外周を右に大きく半周、テクニカルセクションから再度外周を左に回って内周に入り、180度や270度のターンをこなして最後にビッグパイロンの360度ターンを経てゴールという設定。
決勝日は朝から冷たい雨。降りは弱いものの路面はしっかりウェットで、1本目スタートの8時30分で7℃という3月下旬にしては寒い中での戦いとなる。しかし、一日中雨の予報だったものの徐々にやみ、午後にはほぼドライ路面になって2本目勝負となる。
 そんな中、RE-11Sを履くSA・SCクラスのPOTENZAユーザーは、全車TYPE WS3を選択。低い路温やウェット路面に適したコンパウンドを配したWS3の特徴を活かし、SA3クラスで渡辺公(NSX/ブリヂストン)が優勝。SA4クラスでは菱井将文(ランサー/ブリヂストン)が大会オーバーオールタイムで優勝。SCクラスでも西原正樹(インプレッサ/ブリヂストン)が優勝と、WS3の性能の高さを見せつける結果となる。
 RE-05DやRE-71Rを履くPNクラスでは、PN3クラスでユウ(86/ブリヂストン)が優勝。昨年の最終戦でデビューウィンを果たしたRE-05Dのポテンシャルの高さを再度証明してみせた。

<PN3クラス優勝、POTENZA RE-05D装着>(2012年以降にJAF登録された1600cc超の新型2WD車。改造範囲が最も狭い)
 昨年は優勝に一歩届かない戦いが続いたユウ(86/ブリヂストン)が、パイロンぎりぎりを攻める気迫の走りで2年振りの優勝を遂げる。2位にもユウと同じRE-05Dを履く大江光輝(BRZ/ブリヂストン)が入り、ワンツーフィニッシュ。
●ユウ「この低い路温での内圧はどのくらいがいいのか、情報が少ない中で当に手探り状態だったのですが、結局は普段通りで行って正解でしたね。RE-05Dは後ろに掻くトラクションが凄いので、それを活かす走りを心掛けました。まず1勝できてホッとしています。」

<SA3クラス優勝、POTENZA RE-11S TYPE WS3装着>(1,600cc超の後輪駆動車。改造範囲が広い)
 昨年のN3クラスとSA2クラスが合わさって新制SA3クラスとなり、強豪ひしめくこのクラスの第1戦を征したのはWS3を履く渡辺公(NSX/ブリヂストン)。3位にも葛西悠治(RX-7/ブリヂストン)が入り、表彰台の一角を占めた。
●渡辺公「土曜日の公開練習で山の高いタイヤと低いタイヤを比較したところ、リアはどちらでもOKな感じでしたがフロントは低い山の方がブレなくていいと感じたんです。今日は雨だったので悩んだのですが、思い切って低い山のタイヤを選択しました。それが正解でした。午後がほぼドライになったので、思い通りの走りが出来ました。」

<SA4クラス優勝、POTENZA RE-11S TYPE WS3装着>(4WD車。改造範囲が広い)
 昨年のN4クラスとSA3クラスが合わさり、両クラスの満点チャンピオン同士によるガチンコ勝負となる注目の新制SA4クラス。1本目は昨年のSA3チャンピオン津川信次(ランサー/DL)がトップタイムを出したが、昨年のN4チャンピオン菱井将文(ランサー/ブリヂストン)は何と痛恨のミスコース。しかし2本目、菱井は怒濤の走りで唯一1分15秒台という大会オーバーオールタイムを叩き出し、この戦いを征する。
●菱井将文「とりあえず1勝できてホッとしています。公開練習ではほとんど津川選手と同じタイムだったので、ミスしなかったモン勝ちかなぁと思っていたらまさかのミスコース。でも2本目は気持ちを入れ替えて丁寧に走りました。昨年のここでの大会は真夏だったのでWH2の相性が抜群だったのですが、今日はWS3の相性が抜群でしたね。まだクルマが完全はSA車両になっていないので、これから徐々に煮詰めて行こうと思っています。」

<SCクラス優勝、POTENZA RE-11S TYPE WS3 装着>(改造範囲がかなり広い)
 2013年の第7戦HSR九州にてSA3クラス(当時)で優勝して以来暫く低迷が続いていた西原正樹(インプレッサ/ブリヂストン)が、SCクラスに初参戦。その初戦で1本目・2本目ともトップタイムを出し、完全優勝。また、3位にはFF車で戦う久保田尊治(シビック/ブリヂストン)が入る。
●西原正樹「久々のSタイヤ、初めてのSCクラス、初めて乗るクルマという慣れない状況の中、何とか勝てました。1本目は濡れている路面と乾いている路面が混在していて走りづらかったですが、2本目はほぼドライとなって安定した路面になったので、以前SA3クラスでシリーズチャンピオンを穫ったWS3の感覚を思い出しながら攻めることができました。クルマがまだシェイクダウンしたばかりなので、このあと駆動系や足回りを煮詰めてもっとブッチ切りで勝てるクルマに仕上げたいです。」


★ブリヂストン レースタイヤエンジニア 小原 該

 「PNクラスでは、路面温度15℃を下回る非常に低い温度条件で、且つ路面がDRYへと変化していく難しいコンディションとなり、各選手ともGRIPを引き出すこと苦労したようです。
このような状況下で、PN3クラスでユウ選手と大江選手が見事なコントロールで走り切り、ワンツーを獲得。RE-05Dの高いトラクション性能を活かしたドライビングが、勝利に繋がったと思います。
SA・SCクラスでは、上記条件により低温用WS3の選択が主となり、SA3クラスで渡辺選手、SA4クラスで菱井選手、そしてSCクラスで西原選手がRE11Sの性能をフルに引き出してくれる見事な走りを見せて優勝。シリーズチャンピオン獲得に向け、幸先の良いスタートとなりました。
非常に難しいコンディションの中、選手たちの素晴らしいテクニックで良い開幕戦となりました。今シーズンも応援よろしくお願いいたします。」


※タイヤ装着シェア(総出場台数130台中)
BRIDGESTONE:31台(23.8%)/DUNLOP:49台(37.7%)/YOKOHAMA:48台(36.9%)/TOYO:1台(0.8%)/AVON:1台(0.8%)

RESULT

コース:ツインリンクもてぎ 南コース 天候:Rain-Cloudy/路面:Wet-Dry

 

PN-1クラス  クラス出走台数:22台

気温:1回目:7℃ 2回目:9℃ 路面温度:1回目:10℃ 2回目:13℃

    順位 No. ドライバー タイヤ マシン タイム  
    1 22 斉藤 邦夫 YH マツダ ロードスター 1:20.652  
    2 19 箕輪 雄介 YH スズキ スイフト 1:20.756  
    3 11 小林 キュウテン YH マツダ ロードスター 1:20.904  

PN-2クラス  クラス出走台数:14台

気温:1回目:8℃ 2回目:9℃ 路面温度:1回目:11℃ 2回目:13℃

 
  順位 No. ドライバー タイヤ マシン タイム    
  1 36 松本 悟 YH ホンダ シビック FD2 1:19.849    
  2 37 片山 誠司 YH ホンダ シビック FD2 1:19.932    
  3 33 梅澤 高志 YH ホンダ シビック FD2 1:20.014    
 

PN-3クラス  クラス出走台数:22台

気温:1回目:8℃ 2回目:10℃ 路面温度:1回目:12℃ 2回目:14℃

    順位 No. ドライバー タイヤ マシン タイム  
    1 56 ユウ Bridgestone トヨタ 86 1:18.541  
    2 51 大江 光輝 Bridgestone スバル BRZ 1:20.305  
    3 59 川北 忠 DL スバル BRZ 1:20.439  

SA-1クラス  クラス出走台数:13台

気温:1回目:9℃ 2回目:10℃ 路面温度:1回目:13℃ 2回目:14℃

 
  順位 No. ドライバー タイヤ マシン タイム    
  1 80 近藤 岳士 YH ホンダ CR-X 1:18.039    
  2 82 小武 拓矢 YH ホンダ CR-X 1:18.191    
  3 83 志村 雅紀 YH ホンダ シビック EK9 1:18.561    
 

SA-2クラス  クラス出走台数:13台

気温:1回目:10℃ 2回目:10℃ 路面温度:1回目:14℃ 2回目:14℃

    順位 No. ドライバー タイヤ マシン タイム  
    1 96 朝山 崇 DL ホンダ インテグラ DC2 1:17.419  
    2 90 澤平 直樹 YH ホンダ インテグラ DC2 1:17.768  
    3 91 半谷 信治 YH ホンダ インテグラ DC2 1:17.841  

SA-3クラス  クラス出走台数:15台

気温:1回目:9℃ 2回目:10℃ 路面温度:1回目:14℃ 2回目:14℃

 
  順位 No. ドライバー タイヤ マシン タイム    
  1 110 渡辺 公 Bridgestone ホンダ NSX 1:17.455    
  2 109 小俣 洋平 DL マツダ RX-7 1:17.992    
  3 107 葛西 悠治 Bridgestone マツダ RX-7 1:19.230    
 

SA-4クラス  クラス出走台数:7台

気温:1回目:8℃ 2回目:10℃ 路面温度:1回目:13℃ 2回目:14℃

    順位 No. ドライバー タイヤ マシン タイム  
    1 117 菱井 将文 Bridgestone 三菱 ランサーエボリューション 1:15.975  
    2 118 津川 信次 DL 三菱 ランサーエボリューション 1:16.215  
    3 114 山田 拓 YH スバル インプレッサ WRX 1:16.656  

SCクラス  クラス出走台数:13台

気温:1回目:7℃ 2回目:10℃ 路面温度:1回目:12℃ 2回目:13℃

 
  順位 No. ドライバー タイヤ マシン タイム    
  1 126 西原 正樹 Bridgestone スバル インプレッサ WRX 1:16.051    
  2 132 大橋 渡 DL スバル インプレッサ WRX 1:17.160    
  3 129 久保田 尊治 Bridgestone ホンダ シビック EG6 1:18.384