第9戦アメリカGP決勝は、ブリヂストンを装着する6台のマシンだけが出走し、そのほかのマシンは安全上の理由からフォーメーションラップ終了後リタイヤするという異例のレースとなった。レースはフェラーリ、ジョーダン、ミナルディの3チームのみが走る展開になり、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)、ルーベンス・バリチェロ(フェラーリ)、ティアゴ・モンテイロ(ジョーダン)が表彰台に登った。現ワールドチャンピオン、シューマッハは今日のレースの結果ドライバーズ・ランキングで3位に、そしてチームメイトのバリチェロはシューマッハと5ポイント差で4位に、それぞれ順位を上げた。またフェラーリも18ポイントを獲得したことにより、コンストラクターズ・ランキングでマクラーレンと同ポイントの2位に上がった。ジョーダンとミナルディもそれぞれ11ポイントと7ポイントを獲得した。
●安川ひろし/ブリヂストン・モータースポーツ推進室長:
「レース・ファンにとってとても残念な1日であった。我々はファンの皆さんの気持ちを十分理解している。それとは別に、ブリヂストンは、今週末各チームに安全で適切なタイヤを供給できたことをうれしく思っている。このレースに向けて我々の技術陣とサポートスタッフは、チームと共に懸命に作業に取り組んできた。そして、ブリヂストン装着全チームが無事に完走したことをうれしく思っている。表彰台に登ったミハエル、ルーベンス、ティアゴを祝福したい。今日のレースは異例の状況下で行われたことは間違いないが、我々は既に、激しい競争が期待されるヨーロッパ・ラウンドの再開を見据えている。」
●菅沼寿夫/ブリヂストン・モータースポーツ・テクニカル・マネージャー:
「ブリヂストンを装着する全6チームが難しい状況の中で最後まで走り切ったことをうれしく思う。フェラーリ、ジョーダン、ミナルディのマシンに装着したブリヂストンタイヤのパフォーマンスは力強く安定していた。各チームにとっては、エンジン温存のために、抑え気味に走るほうが楽だったろうが、それぞれが攻める姿勢を見せてくれたことはうれしかった。ミハエル、ルーベンス、そして特に初めて表彰台に登ったティアゴを祝福したい。ブリヂストン装着ドライバー全員にとって決して楽な状況ではなかったが、皆とても冷静だった。もちろん全マシンが出走する激しい競争の中で我々のタイヤの力を証明したかったので、それがかなわなかったことは残念だが、ブリヂストンがFIAの必要条件を満たせたことについてはうれしく思っている。」
●ロス・ブラウン/フェラーリ テクニカル・ディレクター:
「我々のマシンはいずれも良いパフォーマンスを発揮していた。レース中にまったく問題が起こらなかったし、タイヤの競争力は高かった。しかしながら、マシン全体のパフォーマンスについては十分な確信を得られていない。2人のドライバーは互いに競い合い、特に2回目のピットストップの後競争がかなり過熱していたので、我々はこの状況下で最善のレースをしようと試みた。マシンもタイヤもまったく問題がなかった。(タイヤのチェックに)慎重に取り組んだが、実際に不要な心配だった。気にかけるべき問題は周囲の状況だけだった。」