今回の供給タイヤ:フロント ミディアム、ハード
リア ソフト、ミディアム
穏やかな好天に恵まれた日曜日のヘレスサーキットには、例年にたがわず12万人を越える大勢の観客が詰めかけた。午後2時に始まった決勝レースは、4番グリッドからスタートしたV・ロッシ(フィアット・ヤマハ)が素晴らしい追い上げを見せて今季初優勝を達成した。
レース序盤は、2番グリッドについた昨年の覇者D・ペドロサ(レプソル・ホンダ)が快調なペースを刻み、後続を突き放すかにも見えた。しかし、途中からロッシが着々と差を詰め、18周目にトップに立つと、以後はペドロサを引き離してシーズン初勝利。3位にはC・ストーナー(ドゥカティ)が入り、ここまでの開幕3戦は、全戦で異なる選手が表彰台の頂点を飾ったことになる。
49℃という今日の路面温度や、再舗装されたことによりさらにタイヤへの厳しさを増した路面特性を考慮すると、フロント用にハードコンパウンド、リアにはミディアムコンパウンドという組合せが最適だったといえるだろう。実際に、ほとんどの選手がこの組合せを選択している。バイクの特性とマッチさせるため、リアにソフトを選んだのは、N・ヘイデン(ドゥカティ)、N・カネパ(プラマックレーシング)、M・カリオ(プラマックレーシング)の三名のみ。カリオは、ブレーキトラブルのため13周でリタイアした。
ポールポジションスタートのJ・ロレンソ(フィアット・ヤマハ)は残り4周で惜しくも転倒リタイアを喫し、4位を獲得したのはホンダ勢サテライトのR・デ・プニエ(エルシーアール・ホンダ)。M・メランドリ(ハヤテ・レーシング)が5位に入る快挙を達成した。
山田宏−株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー
「今日はとても良いレースでした。異なる3メーカーが表彰台に並ぶのは素晴らしいことです。バレンティーノが今季初勝利を挙げ、ここまでの3戦はすべて異なる選手が勝利を収めました。これで、チャンピオンシップもさらに盛り上がることでしょう。ダニがホームグランプリで2位に入ったのも、大きな負傷から間がないことを考えれば、じつに嬉しいことです。ケイシーも、彼にとってヘレス初の表彰台を獲得してくれました」
生方透−株式会社ブリヂストン・モーターサイクルレースタイヤ開発マネージャー−
「フロントにハードコンパウンド、リアにミディアムコンパウンドという組合せは、今日のレースで非常によく作動しました。今回のレースウィーク中で最も路面温度が高い状況下でも、レースディスタンスを通じて安定していました。今日の優勝レースタイムは、昨年と比較すると17秒も短縮されています。安定性も向上しているので、満足のいく内容でした。今シーズンのワンメーク用タイヤは、作動域が広く、安定性も高くなっていることがはっきりと示されたレースだったといっていいでしょう」
バレンティーノ・ロッシ−フィアット・ヤマハ・チーム−優勝
「優勝できてとても嬉しい。金曜日はとても速く走れたのに、土曜日は問題を抱えて遅くなってしまい、今回は奇妙なレースウィークだった。今朝はソフトタイヤで速く走ることができていたので、決勝に向けては自信があった。レースは非常にいい内容だったと思う。ケイシーと素晴らしいバトルができて、オーバーテイクも楽しかった。レース序盤は前に追いつくことができなかったけど、終盤になってトップに立つことができた。最後の10周は、ペースもフィーリングも良くなってきたので、プッシュして勝利を掴むことができたんだ」