今回の供給タイヤ:フロント/スリック−ミディアム・ハード、ウェット−ソフト
リア/スリック−ミディアム・ハード、ウェット−ソフト
8万1000人を越えるファンが詰めかけた日曜日のムジェロサーキットは、前戦フランスGPに引き続き雨に見舞われた。午後2時に始まった23周の決勝レースは、全選手がレインタイヤでグリッドにつき、途中からそれぞれスリックタイヤを装着したマシンへ乗り換える展開に。C・ストーナー(ドゥカティ)が、この難しいコンディションのレースを制して、ドゥカティのホームグランプリ、そしてホームコースで記念すべき初勝利を達成した。
今回のレースは、ここまでの5戦で最もタイヤに厳しいものになると予測されたが、雨により状況はさらに複雑になった。降雨は正午頃に激しくなり、コース全体を濡らせたが、MotoGPクラスの決勝が始まる時刻には雨が止んで路面も乾き始めた。刻々と変わり続ける路面コンディションのなか、最初にスリックタイヤへ交換したのは、4周終了時にピットインしたJ・トーズランド(モンスター・ヤマハ・テック3)。トップ争いをしていたストーナー、J・ロレンソ(フィアット・ヤマハ)、V・ロッシ(同)がピットに戻ったのはさらに遅く、10周目終了時だった。
フロント・リアともにハードコンパウンドのスリックタイヤに交換したトーズランドは、8周目にトップ3の選手たちよりも速いタイムで周回し、9周目にはこの段階での最速タイムを記録した。そして、今季自己ベストとなる7位でレースを終えた。
2周目にトップに立ったストーナーは、タイヤを交換する前の8周目には6番手にまで沈んでいたが、10周終了時にフロント・リアともにミディアムコンパウンドのスリックタイヤへ交換した後はどんどんタイムアップ。一時はトップを走るA・ドヴィツィオーゾ(レプソル・ホンダ)に2.9秒の差を開けられたが、みるみるそのギャップを詰め、14周目にはついにトップに返り咲いた。
今回のレースでのスリックタイヤへの交換に関して、選手たちのコンパウンド選択はシーズン中最もバラエティに富む結果となった。フロントにミディアムコンパウンドを使用した選手は10名、リアのミディアムコンパウンドは9名。また、ストーナー(ミディアム/ミディアム)、ロレンソ(ミディアム/ハード)、ロッシ(ハード/ハード)のトップ3は、全員がそれぞれ異なる組合せのタイヤ選択だった。



