2016年全日本ロードレース【ST600 Supported by BRIDGESTONE】第5戦

ティーンエイジャー3台のトップ争いを制した岩戸亮介が初優勝

開催場所 : スポーツランドSUGO  開催日 : 6月25日-26日

 天候不順で始まった第5戦SUGOは金曜日の合同走行から転倒車による赤旗が出るなど、大荒れのスタートとなった。
 予選中も赤旗中断があり、集中力を保つのも難しいアタック。その中で岩戸亮介と榎戸育寛が1分31秒台での攻防を展開。ところが榎戸がセッション中に転倒。前田恵助が逆転をねらって最後の最後までアタックを続けたが1分32秒の壁は破れずじまい。岩戸がSUGOで2年連続のポールポジションを獲得。榎戸が2番手、前田は3番手フロントロウ獲得となった。 
 岩戸は予選後に「テストから天候がよくなくてドライが少なかったのですが、セッティングは決まっていたので、自分自身の理想とする走りを完成することに集中して走りました。昨年はSUGOでポールポジションを獲得し、初めてリザルトの一番上に来ることができたのですが、決勝では下がってしまいました。今年は開幕戦で転倒し、第2戦では前に出ることができず、優勝したいという気持ちが今とても強いです。僕には守るものは何もないので、明日は頭を使い、やりきって一番前でゴールできるように頑張ります」と優勝宣言をした。

 時折黒い雲が顔を出して心配された天気も持ち、この日最後にスケジュールされたST600クラスの決勝もドライコンディションでスタートした。オープニングラップを制したのはポールシッターの岩戸。榎戸、前田、チャロンポン・ポラマイが続き、この4台がトップ集団を形成する。
 11周目に榎戸がトップに浮上。同時にポラマイがトップ集団から遅れ出し、優勝争いは日本人若手3人に絞られる。ラスト2周。岩戸が榎戸から首位奪回してラストラップに突入。岩戸はあっと言う間に榎戸を引き離し、初優勝を遂げた。榎戸は2位、前田が3位表彰台でランキングトップの座を守った。

●岩戸亮介(予選1位/決勝1位)
「まず率直にうれしいです。テストから自分の走りに集中して、予選ではタイムが出なかったけどポールポジションを獲得できました。決勝ではラストラップにいいタイムを出すこともでき、このウィークでは自分の走りを出すことができて、それが結果につながりました。去年からトップとの差ははっきりしていて、どう克服しようかと考えてはいたのですが、行動に移せない1年でした。今年は開幕前から少しずつ努力して、震災でサーキットは走れませんでしたが、河川敷に行ってやれることをやったら、苦手なもてぎで2位、今回のSUGOでも優勝することができました。次戦の岡山までは時間があるので、自分の理想とする走りをして、次も優勝をねらって頑張ります」

●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「昨年からこのクラスは、ブリヂストンのワンメイクタイヤで争われることになりました。レース中盤まで4台によるトップ争いが激しく展開されました。18歳の榎戸育寛選手がレースをリード、これに19歳の岩戸亮介選手、同じく19歳の前田恵助選手、そしてタイヤマハのチャロンポン・ポラマイ選手が続きました。4台は予選タイムに迫るペースでレースをリードしましたが、終盤にかけて、岩戸選手と榎戸選手がここから抜け出し、岩戸選手が17周目、榎戸選手が16周目に予選タイム更新するベストラップを出しながらペースアップしました。ST600ワンメイク用タイヤ、RS10の性能を遺憾なく発揮してくれました。
 岩戸選手は全日本選手権初優勝。岩戸選手のチーム本拠地は熊本地震で被災しましたが、この優勝が少しでも震災復興の力になれればいいと思います。岩戸選手とチームの皆様に、心よりお祝い申し上げますと共に、熊本の皆さんの一日も早い復興をお祈りしています」

RESULT

コース:スポーツランドSUGO( 3.737km×20laps=74.74km ) 天候:Cloudy/路面:Dry 気温:25℃ 路面温度:34℃

  順位 No. ライダー タイヤ チーム マシン メーカー 周回数 タイム  
  1 8 岩戸 亮介 Bridgestone Team高武RSC CBR600RR ホンダ 20 30:49.832  
  2 9 榎戸 育寛 Bridgestone MOTO BUM HONDA CBR600RR ホンダ 20 30:52.522  
  3 5 前田 恵助 Bridgestone 伊藤レーシングGMDスズカ YZF-R6 ヤマハ 20 30:54.522  
  4 65 C.ポラマイ Bridgestone Yamaha Thailand Racing Team YZF-R6 ヤマハ 20 31:06.188  
  5 2 D.クライサー Bridgestone Yamaha Thailand Racing Team YZF-R6 ヤマハ 20 31:11.388  
  6 73 名越 哲平 Bridgestone MuSASHi RT ハルク・プロ CBR600RR ホンダ 20 31:14.319