2016年全日本ロードレース【ST600 Supported by BRIDGESTONE】第9戦

ランキングリーダー前田恵助が転倒
ランキング6位の榎戸育寛が初優勝&タイトル獲得

開催場所 : 鈴鹿サーキット  開催日 : 11月5日-6日

 前田恵助がチャロンポン・ポラマイに10ポイントのアドバンテージを持って全日本初タイトル獲得に向けて臨む最終戦。8人ものライダーにタイトルの可能性が残され、今季の激戦ぶりを物語る。
「まだプレッシャーは感じていない」と語っていた前田は木曜日の特別走行でトップタイムをマーク。金曜日の合同走行ではランキング6位につける榎戸育寛がトップに浮上。
 予選ではコースインして2周目にレコードタイムをマークした前田。そのままポールポジション獲得となった。2番手グリッドはポラマイ。3番手フロントロウを榎戸が獲得する。4番手のデチャ・クライサルトまでの4人がトップから1秒以内だった。
 前田は「コースレコードタイムを出してすぐにピットに戻ってきたのは最初から考えていた作戦。明日はYamaha Thailandの二人や榎戸選手も来ると思うけど、終盤に引き離しちゃえばいいと思っています。朝フリーでいろいろ試してみます。チャンピオン獲得が最優先ですが、勝つためだけにここに来ています。全力でやります」とコメントした。

 決勝で好スタートを決めホールショットを奪ったのはポラマイ。前田は2番手につけたものの、オープニングラップのデグナー2個目でまさかの転倒。
 替わって2番手に浮上したクライサルトがポラマイを捕えてトップ浮上。ポラマイを従えてYamaha Thailandがワンツー走行を開始。この2台に榎戸・岩戸亮介・名越哲平・奥野翼を加えた6台がトップ集団を形成。
 5周目、トップグループから遅れ出していた奥野が転倒。続く6周目、榎戸が2番手浮上。そして7周目にその榎戸を捕えて名越が2番手浮上。逆にポラマイは4番手にポジションダウン。
 最終ラップ直前に榎戸が名越を捕えて再度2番手に浮上。最終ラップのバックストレッチで榎戸がクライサルトを捕えてトップ浮上。榎戸はそのまま全日本初優勝を飾ると同時に、ポラマイが4位となったため、まさかの大逆転チャンピオン獲得となった。

●榎戸育寛(予選3位・決勝1位・ST600 Supported by BRIDGESTONE 2016年チャンピオン)
「前を走っているライダーたちのタイヤが厳しそうだったので、僕は最後までタイヤを温存。最後に勝負するつもりでした。全日本初優勝でうれしさが100%から120%くらいだったのだけれど、チャンピオン獲得が分かって280%になりました。シーズン序盤は苦戦したのに、最後にこんな形で終わるとは思ってもいませんでした。夢の中にいるようで、ふわふわした気持ちです」

●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「8人がタイトルの可能性を残していました。そんな中で、ランキングトップの前田選手がレース序盤に転倒という波乱の展開。J-GP3同様に最終ラップの最終コーナーまでタイトルの行方が分からないという白熱したレース展開になりました。その結果、若い榎戸選手が全日本初優勝で見事にタイトルを決めるという劇的な幕切れになりました。榎戸選手とチームの皆様にお祝いを申し上げます。ワンメイクの2年目となった今年は参加者も大幅も増加した上に、若い選手たちが頭角を現して毎回すばらしいレースが行なわれ、ST600クラスの活性化に貢献できたことをうれしく思います」

RESULT

コース:鈴鹿サーキット( 5.821km×12laps=69.852km ) 天候:Fine/路面:Dry 気温:20℃ 路面温度:28℃

  順位 No. ライダー タイヤ チーム マシン メーカー 周回数 タイム  
  1 9 榎戸 育寛 Bridgestone MOTO BUM HONDA CBR600RR ホンダ 12 26:53.962  
  2 2 D.クライサー Bridgestone Yamaha Thailand Racing Team YZF-R6 ヤマハ 12 26:54.177  
  3 73 名越 哲平 Bridgestone MuSASHi RT ハルク・プロ CBR600RR ホンダ 12 26:54.456  
  4 65 C.ポラマイ Bridgestone Yamaha Thailand Racing Team YZF-R6 ヤマハ 12 26:54.696  
  5 8 岩戸 亮介 Bridgestone Team高武RSC CBR600RR ホンダ 12 26:58.865  
  6 20 清末 尚樹 Bridgestone RS-ITOH ZX-6R カワサキ 12 27:08.810