2017年全日本ロードレース【JSB1000】第2戦

中須賀克行がまさかの転倒
高橋巧が3年ぶりの優勝を飾る!!

開催場所 : 鈴鹿サーキット  開催日 : 4月22日〜23日

 今年もJSB1000クラスの開幕戦は、鈴鹿2&4で200qのセミ耐久として開催された。このクラスは今季からレギュレーションでタイヤサイズは17inchに限定された。ブリヂストンは昨年から順調に準備を進めてきたが、17inchタイヤでの初レースにライダーたちも緊張を隠せない。
 今大会は鈴鹿8耐参戦権を賭けたトライアウトも兼ねたことも手伝って、69台という大量エントリー。52台のグリッドを争う予選は二組に分かれて35分間ずつの計時予選方式で行なわれた。
 予選A組では6年連続8回目のチャンピオンをねらう中須賀克行(ブリヂストン)が2分5秒6をマーク。16.5inchタイヤで自身が出したコースレコードにコンマ4秒差と迫り、周囲を驚かせた。待望の新型マシンを手にした高橋巧(ブリヂストン)も中須賀を追ったが、2分6秒1と2分5秒台に入れることはできなかった。予選B組ではカワサキでのデビュー戦を迎えた渡辺一馬(ブリヂストン)が人生初のカワサキマシンで2分6秒8をマークしてリーダーボードのトップに立つ。しかし総合では4番手のタイム。これで中須賀の開幕戦ポールポジション獲得が決定した。
 中須賀は「昨日は17inchタイヤの限界を探った結果の転倒がありましたが、早目に確認ができました。17inchでの初レースでここまでタイムが出たのは驚きです。ブリヂストンタイヤのおかげで、タイヤサイズが変わってもすぐにポテンシャルが発揮できました」と語った。

 好天に恵まれた決勝日。加賀山就臣(DL)、浦本修充(DL)が時間までにピットレーンから出ることができず、スタート前からすでにストップ&ゴーのペナルティが科され、波乱の予感が漂った。その予感どおりにスタート直後のオープニングラップで清成龍一(PI)が転倒。トップ集団が1周目を終えると同時にセーフティーカーが導入される。
 好スタートを切ってホールショットを奪い、そのままセーフティーカーの後ろに先頭で並んだのは渡辺。高橋・中須賀・山口辰也(ブリヂストン)・濱原颯道(ブリヂストン)・津田拓也(ブリヂストン)と、ブリヂストンユーザーが続く。波乱はこれだけでは終わらなかった。セーフティーカー中のシケインで中須賀がいきなり転倒を喫したのだ。マシンを起こしてピットに向かう中須賀。
 セーフティーカーは5周目の西コースで解除となり、レースがリスタート。その途端に渡辺と高橋がダッシュしてあっと言う間に2台での一騎打ちに持ち込む。そして6周目の1コーナーで高橋がトップに浮上。そのまま渡辺を引き離してトップ独走体制を築いた。2番手に後退した渡辺は津田・山口・野左根航汰(ブリヂストン)・濱原を従えて2番手集団を形成。その中で周回ごとに順位を上げてきた野左根航汰(ブリヂストン)が10周目に集団トップに浮上。さらに集団から抜け出して単独2番手走行を開始する。
 17周目あたりから各チームがピットワークを開始。上位陣の中では遅いピットインとなったため、一時トップに立った野左根は22周でピットを終えたが、コースインした途端に転倒。そのままリタイアとなってしまう。替わって2番手単独走行を開始したのは津田。渡辺と山口の表彰台争いに加わったのは藤田拓哉(ブリヂストン)。その藤田もレース終盤には集団トップに立ち、さらに集団から抜けて単独3番手走行に。これで高橋・津田・藤田のトップ3台がそれぞれ単独走行。そのままチェッカーを受け、高橋は3年ぶりの優勝となった。
 また、鈴鹿8耐トライアウト参戦で注目されたベテランの伊藤真一(ブリヂストン)は14周目に転倒。残念ながらリタイアに終わった。中須賀はマシンを直して再スタートを切ったが、その後再びピットに戻り、そのままリタイアとなった。

●高橋巧(予選2位/決勝1位)
「今季からタイヤが16.5inchから17inchに変更されましたが、違和感なくレースをすることができました。今日はセミ耐久だったので車体には問題が出て苦しかったけれど、タイヤには全く問題がありませんでした。これで車体がまとまれば2分6秒台で周回ができた筈。それくらいタイヤはよくできています」

●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「今週末は天気に恵まれ、レース日も快晴の下、気温17℃、路面温度37℃でスタートしました。フロントタイヤは全員がミディアムコンパウンドを選択。リアタイヤは津田選手・渡辺選手・山口選手がミディアムを、中須賀選手・高橋選手・野左根選手・藤田選手がミディアムハードを選択しました。レースは2周目で中須賀選手が転倒するという波乱の展開。35周という長丁場のレースで上位陣はタイヤ交換もしましたが、その難しいレースでハルク・プロの高橋選手が独走体制を築いて優勝しました。ホンダ新型マシンでのデビューウインということで、チームの皆様と高橋選手にお祝い申し上げます。我々にとっても17inchタイヤの初レース。上位6位までをブリヂストンユーザーが占めたことを、うれしく思います」

RESULT

コース:鈴鹿サーキット( 5.821km×35laps=203.735km ) 天候:Fine/路面:Dry 気温:17-18℃ 路面温度:37-42℃

  順位 No. ライダー タイヤ チーム マシン メーカー 周回数 タイム  
  1 634 高橋 巧 Bridgestone MuSASHi RT HARC PRO.Honda CBR1000RR SP2 ホンダ 35 1:22:17.766  
  2 12 津田 拓也 Bridgestone ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R スズキ 35 1:22:31.652  
  3 9 藤田 拓哉 Bridgestone YAMALUBE RACING TEAM YZF-R1 ヤマハ 35 1:22:32.405  
  4 104 山口 辰也 Bridgestone Honda Dream Racing CBR1000RR SP2 ホンダ 35 1:22:39.168  
  5 23 渡辺 一馬 Bridgestone Kawasaki Team GREEN ZX-10RR カワサキ 35 1:22:41.532  
  6 50 濱原 颯道 Bridgestone ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R スズキ 35 1:22:55.741