2017年 全日本ロード 【JSB1000】第3戦

悪天候で大荒れとなった120マイルのセミ耐久
高橋巧が開幕2連勝を達成!!

開催場所 : スポーツランドSUGO  開催日 : 5月13日〜14日

 雨と濃霧で土曜日は走行中止。日曜日の朝に順延となった予選は、時間も30分に大幅に短縮された。
 日曜日も雨が降り続け、路面はハードウェット。水しぶきを上げながらまずは津田拓也(ブリヂストン)がリーダーボードのトップに立つ。セッションスタート10分で、王者・中須賀克行(ブリヂストン)が転倒。中須賀はすぐにピットに向かう。その直後、今後は酒井大作(ブリヂストン)が転倒。マシンがコース上に残ってしまい、赤旗が提示された。
 残り22分でセッション再開。中須賀も赤旗中断に救われて無事にコースに出た。セッション再開後にトップに立ったのは高橋巧(ブリヂストン)。残り6分で中須賀がトップ浮上。その直後にまたもや転倒車がコース上に残って2度目の赤旗中断。
 残り6分で再開。残り1分を切ったところで高橋が中須賀からトップの座を奪回。高橋は最終アタックでもさらに自身のタイムを更新。そして高橋が3年ぶりのポールポジションを獲得。中須賀は2番手、津田が3番手となった。

 決勝も完全なウェットコンディション。雨の中120マイル(52周)のレースがル・マン式スタートで始まった。
 好スタートを切ってオープニングラップからトップ独走体制を築いたのは高橋。1周終了時点で2番手に3秒以上のアドバンテージを築いた。その2番手は中須賀。津田、加賀山就臣(DL)と続く。
 2周目。中須賀が2番手単独走行に移る。背後で加賀山が1コーナーで転倒。津田をかわして野左根航汰(ブリヂストン)が3番手浮上。津田はペースが上がらずに浦本修充(DL)にもかわされてしまう。浦本は野左根と順位を入れ替えながらの激しい表彰台争いを開始する。8周目に6番手を走行していた山口辰也(ブリヂストン)が転倒。さらに9周目に8番手を走行していた清成龍一(PI)も転倒、と次々にアクシデントが起こる。
 11周目。王者・中須賀まで転倒を喫してリタイアしてしまう。一方、トップを快走する高橋は12周終了時点で2番手に20秒以上の大差をつける。そして2番手は野左根、3番手に浦本というオーダー。16周目に津田が予定外のピットイン。同時に3コーナーで転倒があり、セーフティカーが導入され、津田はピットから出られなくなってしまう。
 1周でセーフティカー解除。津田はコースインしたものの後方に沈んでしまうことに。さらにセーフティカーの導入で後続に差を詰められてしまった浦本が表彰台圏内から脱落。替わって渡辺一馬(ブリヂストン)が3番手に浮上。その背後には濱原颯道(ブリヂストン)がつけ、浦本は5番手に後退。その浦本は22周でピットワークを終える。
レース折り返しを過ぎ、各チームが続々とピットワークに入る。高橋は28周でピットイン。タイヤ交換せずに7秒で作業終了。すぐにコースに復帰する。
 ひと通りピットワークが終わった32周。高橋は2番手に45秒と、さらに差を広げていた。野左根は2番手を堅持。3番手には濱原、4番手に渡辺に替わった。淡々と周回が重ねられたレース後半。終盤にペースを上げた渡辺が残り3周で3番手に浮上。
 高橋は最後までトップを快走。後続に1分以上の差をつけ、6番手以下を周回遅れにして2連勝を飾った。野左根は2位でフィニッシュ。渡辺がカワサキ移籍後2戦目にしてJSB1000クラス初表彰台を獲得した。
 また、今大会では鈴鹿8耐参戦権をかけた8耐トライアウト≠煬唐ヒていたが、伊藤真一(TEAM SuP Dream Honda/ブリヂストン)と須貝義行(チームスガイレーシングジャパン/ブリヂストン)が権利を得た。

●高橋巧(予選1位/決勝1位)
「朝のフリー走行より決勝の方が雨量が多かった感じです。雨がずっと降っていて、路面に水が張っているような感じでした。そんな状況でも、8耐へ向けて17インチのレインタイヤでロングランのデータを取ることができました。52周のレースディスタンスは、このタイヤではこれまで経験したことのない距離でしたが、途中でドライにでもならない限り十分に持つだろうという感触があったので、タイヤ交換をせずに走りました。レース中のファステストラップをマークし、またレース終盤でも速いペースで走れたので、このレインタイヤは今後の強い武器になると思います」

●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「予選・決勝共にウェットコンディションとなりました。そんな中でブリヂストンユーザーの全員が決勝でも市販タイヤのW01を装着しました。今回はセミ耐久でピットインが義務付けられましたが、優勝した高橋選手、4位の濱原選手、6位の藤田拓哉選手、7位の伊藤真一選手は皆、タイヤ交換せずに52周を走り切りました。このレインタイヤで、これだけの距離を走った事がなかったので非常に良いデータとなりました。他方、2位の野左根選手と3位の渡辺選手は前後共にタイヤ交換をしました。そして高橋選手がレース序盤からトップを独走。開幕に続いて2連勝を飾る、すばらしいレースを見せてくれました。高橋選手とチームの皆様にお祝い申し上げます。難しいコンディションで行なわれたレースでしたが1位から4位と6位・7位・10位とブリヂストンユーザーが活躍して上位に入ってくれたことをうれしく思います」

RESULT

コース:スポーツランドSUGO( 3.737km×52laps=194.324km ) 天候:Rain/路面:Wet 気温:16℃〜15℃ 路面温度:19℃〜15℃

  順位 No. ライダー タイヤ チーム マシン メーカー 周回数 タイム  
  1 634 高橋 巧 Bridgestone MuSASHi RT HARC PRO.Honda CBR1000RR SP2 ホンダ 52 1:27:02.582  
  2 5 野左根 航汰 Bridgestone YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 ヤマハ 52 1:28:12.425  
  3 23 渡辺 一馬 Bridgestone Kawasaki Team GREEN ZX-10RR カワサキ 52 1:28:25.561  
  4 50 濱原 颯道 Bridgestone ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000R スズキ 52 1:28:27.062  
  5 94 浦本 修充 DL Team KAGAYAMA GSX-R1000 スズキ 52 1:28:27.976  
  6 9 藤田 拓哉 Bridgestone YAMALUBE RACING TEAM YZF-R1 ヤマハ 51 1:27:41.177