2016年 全日本モトクロス IA1 第8戦

新井宏彰が今季初のパーフェクトVでシーズン3勝目をマーク
決勝両ヒートともブリヂストン勢が表彰台を独占

開催場所 : オフロードヴィレッジ  開催日 : 10月1日~2日

 2016年MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第8戦関東大会は、埼玉県川越市のウエストポイント オフロードヴィレッジで開催された。春秋の2開催が定着した首都圏開催の全日本。荒川の河川敷に造成されたコースは、限られた敷地の中に数多くのジャンプやコーナーを配したトリッキーなレイアウトが特徴。路面は元々固く締まる粘土質だが、クッション材として大量のウッドチップを混ぜ混むなどして、保湿性と柔軟性を高めている。春の大会での事故を考慮し、ダブルシケインの増設やジャンプ踏み切りの角度等調節など安全面に考慮した改修が施された。心配された雨も土曜日の早朝に降った程度で、決勝日は夏に逆戻りしたかのような日差しが照りつけ、ドライ路面に散水を施すコンディションとなった。大会当日は8000人の観客が訪れ、コース外周を取り囲むようにして随所で繰り広げられたバトルを楽しんだ。

■IA1 ヒート1
 タイトコーナーが多く、全日本会場の中でも特にスタートが重要視されるコース。そんな中真っ先に1コーナーへと飛び込んだのが、3戦振りに戦列に復帰した平田優(ヤマハ-ブリヂストン)。しかし平田がオーバースピードでややアウトに膨らんだ隙を逃さず、スタート直後の攻防を抜け出てトップに躍り出たのが新井宏彰(カワサキ-ブリヂストン)。オープニングラップを制した新井は、序盤から一気にペースを上げて2位以下を引き離す。その後方では、平田・田中教世(カワサキ-DL)・北居良樹(KTM-DL)・熱田孝高(スズキ-ブリヂストン)・小島庸平(スズキ-ブリヂストン)・成田亮(ホンダ-ブリヂストン)らによる激しいバトルが繰り広げられる。レースは新井が1度もトップを譲らぬ快走を見せトップでチェッカー。後方の順位争いは、星野・北居・田中が脱落し、平田が2位、小島が3位に浮上し、新井を頂点にブリヂストンライダーが表彰台を独占した。

■IA1 ヒート2
 鮮やかなホールショットを決めたのは第1ヒートを制した新井。大外のラインを上手くターンしてトップに立った新井の後方には、成田・小方誠(カワサキ-DL)・小島・熱田が続きオープニングラップをクリアする。前半小方が2番手に順位を上げるが、11周目に小方はミスで後退。代わって、成田と小島が激しく2位を競り合い、一旦は小島が先行するも、後半成田が抜き返し、小島は3番手に後退する。結局このヒートも新井が圧倒的なパフォーマンスでライバルを圧倒。このコースを得意とする新井は、昨年春の関東大会以来となるパーフェクト優勝で今季3勝目をマーク。成田2位・小島3位でこのヒートもブリヂストン勢が表彰台を独占した。


◆新井宏彰 - K.R.T所属
 レースの進行に伴って路面が荒れて固くなっていくことや散水の影響も考慮した上で、土曜日の練習走行から自分はオールミディアムで走行し、他の選択は考えませんでした。実際スタートも前に出ることができたし、それくらい信頼があったんです。特に第2ヒートはワダチの中に固い部分が出てきて、かなり苦戦したライダーもいたようですが、自分は滑りを感じることはなかったし、その分気にせず最後まで攻め続けることができました。どのラインを走るかも含めて、自分はタイヤの性能にかなり助けられたと思います。

◆大庭裕史 - 株式会社ブリヂストン MCタイヤ開発部
 路面コンディションとしては、朝の走行前に掘り返されグリップを得やすい路面から、走行により硬く滑りやすい路面へと変化していくという、近年の典型的なオフロードヴィレッジの路面コンディションだったように思います。今回は本コースで開催された今年第2戦の時とは一部コースレイアウトが変更され、タイヤに対する入力は下がる方向でした。コンパクトでタイトコーナーが多い本コースではパッシングポイントが少なく、タイヤとしてはスタートでのトラクション性能が重視され、ソフト方向のパターンが好まれる傾向があります。一方でコースイン後の硬い路面で1ヒート走り切る耐久性も求められるため、これまでのスペックからリアタイヤのコンパウンドを変更することで対策をしていました。新井選手はこのスペックを使用したのですが、両ヒートともスタートから飛び出し、終盤まで他を寄せ付けないラップタイムで走り切っての優勝という結果から、狙い通りの性能を発揮できたと考えています。最終戦となる次戦の菅生に向けてもしっかり準備をして、ブリヂストンユーザーによるチャンピオン争いを支えたいと思います。

RESULT

コース:オフロードヴィレッジ(埼玉)

[ヒート1]

天候:/路面: 気温:33℃ 路面温度:

  順位 No. ライダー タイヤ チーム マシン メーカー 周回数 タイム  
  1 331 新井 宏彰 Bridgestone K.R.T. KX450FSR カワサキ 20 32:29.777  
  2 99 平田 優 Bridgestone YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 20 32:42.107  
  3 1 小島 庸平 Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 20 32:49.271  
  4 8 田中 教世 DL K.R.T. KX450FSR カワサキ 20 32:52.548  
  5 982 成田 亮 Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 20 33:08.918  
  6 100 北居 良樹 DL KTMうず潮レーシング福山 450SF-X KTM 20 33:11.683  

[ヒート2]

天候:/路面: 気温:33℃ 路面温度:

  順位 No. ライダー タイヤ チーム マシン メーカー 周回数 タイム  
  1 331 新井 宏彰 Bridgestone K.R.T. KX450FSR カワサキ 20 32:40.305  
  2 982 成田 亮 Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 20 33:01.483  
  3 1 小島 庸平 Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 20 33:05.156  
  4 4 小方 誠 DL グリーンクラブピュアテックレーシング KX450FSR カワサキ 20 33:07.943  
  5 2 熱田 孝高 Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 20 33:14.395  
  6 99 平田 優 Bridgestone YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 20 33:20.302