2016年 全日本モトクロス IA1 第9戦

成田亮が11度目のタイトル獲得
平田優・小島庸平が両ヒート表彰台登壇

開催場所 : スポーツランドSUGO  開催日 : 10月22日~23日

 2016年全日本モトクロス選手権シリーズ第9戦・第54回MFJ-GPモトクロス大会が、宮城県柴田郡村田町のスポーツランドSUGOインターナショナルモトクロスコースで開催された。毎年国際格式で行われるシーズン最終戦であり、このコースは、自然の起伏の中に名物の「大坂」や「スネークコーナー」などのアップダウンや大小コーナーやジャンプを配したダイナミックなレイアウト。粘土質の路面は固く締まりやすいが、掘り返しや散水の繰り返しで適度の柔軟性を持たせ、そのため走行に因って路面に多数のワダチやギャップができるのも大きな特徴のひとつである。大会期間中は朝夕かなり冷え込み、日曜日には若干の風が吹いたものの土日ともほぼ好天。決勝日には、海外ライダーの参戦や、地元宮城出身のベテラン熱田孝高選手の現役引退などの話題も重なり、大勢のファンが訪れレースを楽しんだ。

■IA1 ヒート1
 1コーナーに真っ先に飛び込んだのは山本鯨(ホンダ-DL)。しかし立ち上がりでは成田亮(ホンダ-ブリヂストン)が前に出て、オープニングラップは、成田・山本・熱田(スズキ-ブリヂストン)-アメリカのC.シーリー(ホンダ-DL)・新井宏彰(カワサキ-ブリヂストン)・平田優(ヤマハ-ブリヂストン)・小島庸平(スズキ-ブリヂストン)の順でコントロールラインを通過。序盤、成田は山本とシーリーの先行を許し3番手に後退。成田はすかさず反撃に出るも、4周目に痛恨の転倒を喫し8番手までポジションを落としてしまう。この間、トップに立ったシーリーがリードを広げる一方で、後続の3位争いからは小島が抜け出して山本を追撃する。レース中盤の9周目、小島はこのヒートの自己ベストタイムをマークして山本をパスし2番手に浮上。12周目には平田も山本をパスし3番手に順位を上げる。この時点で、小島・平田とシーリーとの間には大きな差ができており、終盤確実に順位をキープした小島・平田が2位・3位でそれぞれ表彰台登壇を果たした。ブリヂストン勢では熱田が6位、新井が7位。転倒で足を痛めた成田は8位で確実にチェッカーを受け、自身11度目のタイトルを決定した。

■IA1 ヒート2
 ホールショットを奪ったのは山本。シーリーが2番手で山本に続くも、このヒートが現役最後のレースとなった熱田が好スタートを決めると、シーリーと山本をパスしてトップでオープニングラップをクリアする。2周目にシーリーの先行を許した熱田は、5周目まで日本人最上位を走行して存在をアピール。その後方では山本・小島・田中教世(カワサキ-DL)・新井・平田がバトルを繰り広げ、5周目に熱田は山本・小島・平田の先行を許し5番手に順位を下げる。中盤、小島と平田が山本を追う表彰台争いでは、8周目に平田が先行する2人を抜いて2番手に浮上。続く9周目には小島も山本をパスし3番手に順位を上げる。以降、堅実に周回を重ねた平田は2位で、また小島は3位で、第1ヒートに続き表彰台を獲得。4番手を走行していた山本が終盤ミスで順位を下げ、代わって順位を上げた深谷広一(スズキ-DL)が4位。最後まで気持ちのこもった走りを見せた熱田は、5位で23年間の現役キャリアの幕を閉じた。

◆成田亮 - Team HRC所属
 今日はスタートも決まったし、コースが荒れていく中でもしっかりとグリップしてくれて、タイヤには何の問題もなかったです。しかしトップ争いの中、自分でライン取りをミスしてワダチを外して転倒してしまいました。今シーズンから再びブリヂストンで走るようになって、やっぱり自分のライディングにマッチしていると実感しました。スタート時のグリップ性能の良さと最後まで安心して攻められる信頼性があったからこそ、11回目のタイトル獲得に繋がったと思っています。

◆大庭裕史 - 株式会社ブリヂストン MCタイヤ開発部
 土曜日に走った感触で、事前テストよりもやや路面が固いという印象をライダーは持ったようで、その時点ではハードパターンという選択肢もあると思いました。しかし日曜日は散水が多く行われ、乾きも遅かったこともあり、結果的にミディアムパターンがマッチするコンディションになりました。
 今シーズンはフロント・リアともにミディアムパターンの開発、特にソフト側へのレンジ拡大を課題に取り組んできましたので、タイヤ開発としても今シーズンの集大成を総括するレースとなりました。いずれの開発品も良好に機能していることが確認でき、結果的に成田選手の全日本チャンピオン獲得と平田・小島両選手の両ヒート表彰台登壇をサポートすることができました。成田選手のタイトル獲得にお祝い申し上げます。またこれまでブリヂストンのモトクロス用タイヤ開発に多いに貢献いただいた熱田選手が、今回のレースで現役を引退されました。長年に渡る御活躍と弊社への貢献に、改めて感謝いたします。

RESULT

コース:スポーツランドSUGO

[ヒート1]

天候:Fine/路面: 気温:17℃ 路面温度:

  順位 No. ライダー タイヤ チーム マシン メーカー 周回数 タイム  
  1 114 C.シーリー DL Team Honda HRC CRF450R ホンダ 17 32:08.310  
  2 1 小島 庸平 Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 17 32:32.282  
  3 99 平田 優 Bridgestone YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 17 32:34.684  
  4 400 山本 鯨 DL Team HRC CRF450 ホンダ 17 32:38.422  
  5 13 深谷 広一 DL SRF Teamブルーイーグルス RM-Z450 スズキ 17 32:39.597  
  6 2 熱田 孝高 Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 17 32:40.821  

[ヒート2]

天候:Fine/路面: 気温:16℃ 路面温度:

  順位 No. ライダー タイヤ チーム マシン メーカー 周回数 タイム  
  1 114 C.シーリー DL Team Honda HRC CRF450R ホンダ 17 32:17.596  
  2 99 平田 優 Bridgestone YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 17 32:55.060  
  3 1 小島 庸平 Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 17 33:00.982  
  4 13 深谷 広一 DL SRF Teamブルーイーグルス RM-Z450 スズキ 17 33:01.562  
  5 2 熱田 孝高 Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 17 33:03.237  
  6 4 小方 誠 DL グリーンクラブピュアテックレーシング KX450FSR カワサキ 17 33:03.422