2017年 全日本モトクロス IA1 第1戦

成田亮が第1ヒート優勝で通算149勝目

開催場所 : HSR九州  開催日 : 4月8日〜9日

 2017年MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第1戦九州大会は、シーズン開幕の場所として定着した熊本県菊池郡大津町のHSR九州で開催された。HSR九州は、本田技研工業熊本製作所内にあり、通常は技術開発や完成車両テストに使用されるホンダのホームコース。例年満開の桜が出迎えてくれるが、大会期間中は停滞する前線の影響で土曜日が雨、決勝日も朝まで霧雨が残る生憎の空模様となる。コースは、観戦エリアの内側に外周路を設け、ジャンプのレイアウトを一部変更。開催前に新たな砂を搬入するなど万全の準備を整えたものの、土曜日の練習走行から泥々となったコースは回復することがなく、完全なマディコンディションでの開幕となった。それでも今シーズン初のレースには、主催者発表で5130名のファンが会場を訪れレースを楽しんだ。

■IA1 ヒート1
 マディコンディションによる混乱を避けるために5分短縮され25分プラス1周で行われた決勝。好スタートを決めたのは平田優(ヤマハ-ブリヂストン)とディフェンディングチャンピオンの成田亮(ホンダ-ブリヂストン)。オープニングラップ、平田をパスし成田が前に出るが、2周目に成田が転倒。この隙に平田がトップに立つものの、3周目すぐに抜き返した成田が再びトップに浮上する。後半、成田がリードを広げるその後方では、平田が山本鯨(ホンダ-DL)の先行を許して3番手に後退。レースは過去5年間、このコースでは負け知らずの成田が、今回も圧倒的な強さで今シーズン初Vをマークし、自らが持つ最高峰クラスでの優勝記録を149とする。ブリヂストン勢では平田が3位。小島庸平(スズキ-ブリヂストン)が4位でチェッカーを受けた。

■IA1 ヒート2
 鮮やかなスタートダッシュを決めた星野優位(KTM-ブリヂストン)に成田・新井宏彰(カワサキ-ブリヂストン)・平田・小島・深谷広一(スズキ-ブリヂストン)が続き、ブリヂストン勢が上位を独占する形でレース開始。2周目、成田が星野をパスしてトップに浮上。星野が2番手・小島が3番手で成田に続く。通算150勝に王手をかける成田が先行し、中盤小島が星野優位をパスして2番手に浮上。しかし後半、山本がペースを上げて上位に接近すると、星野・小島はこの追撃を受けそれぞれ順位をひとつ後退。終盤、トップを守っていた成田に山本が急接近するとラストラップの攻防で成田が山本の先行を許してしまい、成田は2位でフィニッシュ。通算150勝の記録樹立は次戦以降に持ち越しとなった。ブリヂストン勢では成田に続く小島が3位表彰台を獲得。平田が4位。ワークスライダーを相手に星野優位が5位と健闘。深谷がこのヒートも6位でチェッカーを受けた。

◆成田亮 - Team HRC所属
 ヒート2の展開は、トップを走っていてラインを変えることができなかったのが敗因。実は今回、予選決勝を通してフロント・リアとも市販のソフトパターンスペック“BATTLECROSS X20”で走行しました。その結果、思い通りのスタートが切れたし、コース上は柔らかい部分・ラインが出てきて比較的固い場所があったんですが、どの部分でも全く問題ありませんでした。ずっとトップを走れたし、十分に戦える性能がある最高の市販タイヤでした。

◆大庭裕史 - 株式会社ブリヂストンMCタイヤ開発部
 あいにくの雨でマディコンディションとなりましたが、特にHSR特有のコース後半の黒土の路面は非常に滑りやすく、攻略が難しいコンディションだったように思います。ヒート1では、各選手は迷わずソフトパターンかマッドパターンを選択しましが、雨が上がったヒート2ではライン上が大分乾いてきていたこともあり、一部のライダーに新型のミディアムパターンを使用してもらいました。成田選手は決勝両ヒートとも市販タイヤのソフトパターン“BATTLECROSS X20”を使用しましたが、ヒート1優勝・総合2位に入ったことで、ブリヂストンの市販タイヤの性能の高さが証明できたと思います。またヒート2で小島選手が使用した新型のミディアムパターンも3位表彰台という結果で、対応できるコンディションの広さを証明できたと思います。全日本レース用のスペックだけではなく市販タイヤの開発としても、ミディアムパターンの対応路面の拡大を重視して進めています。今回のようなマディコンディションでミディアムパターンが良好に機能したことで、シーズンオフ中の開発の成果をひとつ確認することができました。

RESULT

コース:HSR九州

[ヒート1]

天候:Cloudy/路面:--- 気温:18℃ 路面温度:

  順位 No. ライダー タイヤ チーム マシン メーカー 周回数 タイム  
  1 1 成田 亮 Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 10 29:11.896  
  2 400 山本 鯨 DL Team HRC CRF450RW ホンダ 10 29:30.503  
  3 99 平田 優 Bridgestone YAMAHA FACTORY RT YZ450FM ヤマハ 10 29:38.799  
  4 44 小島 庸平 Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 10 29:55.008  
  5 10 小方 誠 DL カワサキ チーム グリーン KX450FSR カワサキ 10 29:56.093  
  6 7 深谷 広一 Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 10 30:23.122  

[ヒート2]

天候:Cloudy/路面:--- 気温:19℃ 路面温度:

  順位 No. ライダー タイヤ チーム マシン メーカー 周回数 タイム  
  1 400 山本 鯨 DL Team HRC CRF450RW ホンダ 11 30:11.631  
  2 1 成田 亮 Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 11 30:18.154  
  3 44 小島 庸平 Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 11 30:54.575  
  4 99 平田 優 Bridgestone YAMAHA FACTORY RT YZ450FM ヤマハ 11 31:03.989  
  5 166 星野 優位 Bridgestone KTMうず潮レーシング福山 450SF-X KTM 11 31:09.646  
  6 7 深谷 広一 Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 11 31:15.718