世界耐久選手権 第2戦ルマン24時間レースで、ブリヂストンサポートチームが2位表彰台獲得!
- 開催場所:フランス ルマン
- 開催日:2017年04月14日(金) 〜 2017年04月17日(月)
木曜日の午後に予選1回目、金曜日の午前中に予選2回目が、各ライダー20分の計時予選で行われた。EWCでは登録3人のライダーの、ベストタイムの平均でグリッドが決まる。
木曜日は、ルマンでは珍しく快晴で昼は日差しも強く、気温18℃、路面温度40℃と絶好のコンディションとなった。
この予選ではブリヂストンのサポートチーム、#7YART-YAMAHAが好調。B.パークスがただ一人1'35秒台に入れるコースレコードを叩きだし、
海外レースデビューの野左根も好タイムを出し、3人の平均タイム1'36.402で暫定ポールを獲得。#5F.C.C.TSR Honda(ブリヂストン)が暫定6位に付ける。
金曜日の午前中に行われた予選2回目は、曇り空で気温12℃、路面温度18℃でスタート。
予選2回目では、ライダー二人目の組で、#11 TEAM SRC KAWASAKI(PI)の元MotoGPライダーR.デュプニエが、昨日B.パークスのタイムを破る1'35.730を出す。
結局予選結果は、その#11 TEAM SRC KAWASAKIが、0.033秒の差でポールポジションを獲得。
初めてブリヂストンタイヤでレースに臨む#7YART-YAMAHAが2番手からのスタートとなった。昨年ここルマンで3位表彰台を獲得した#5 F.C.C. TSR Hondaは、7番グリッドから24時間レースを迎えることとなった。
迎えた決勝日の朝、空は厚い雲に覆われ、時折霧雨が降るという天気だったが、雨が降る事はなく午前中のウォームアップ走行は、完全ドライでレース前最後の確認を行った。
午後になり、若干明るくなり雲り空の下、15時に24時間のスタートが切られた。
ホールショットを奪ったのは予選2番手#7 YART-YAMAHAのB.パークス。1周目は#1 Suzuki Endurance Racing Team(DL)にトップを奪われるものの、2周目にはトップに立ちレースをリードする。
8周目に転倒者があり、早くもセーフティーカーが入る。11周目にレースが再開されてからも、#7 YART-YAMAHAはトップをキープしたまま、32周で最初のピットインを行う。
#5 F.C.C.TSR Hondaはスタートから5番手に付け、最初のピットインを迎えた。
その後#7 YART-YAMAHAは、2位に30秒以上の差を付けてトップを快走する。
3回目のピットインが終わった所で、2位に付けていた#11 SRC KAWASAKIのR.デュプニエが転倒!再スタートをするがピットに入って大きく順位を落とす。
その後8時間になる手前で、3位走行中の#1 Suzuki Endurance Racing Teamが転倒。修復してすぐにレースに復帰する。
この頃には、トップ2台のみが同一周回となり、12時間終了時点でトップ#7 YART-YAMAHAと2位 #94 GMT94 YAMAHA(DL)の差は40秒、3位#11 SRC KAWASAKIは4周遅れ、#5 F.C.C. TSR Hondaは4位と健闘していた。
その後トップと2位の差が徐々に詰まりだし、14時間終了時点では15秒の差となる。
15時間が目前となった所で、3位#11 SRC KAWASAKIのピット作業が長引き、その間に#5 F.C.C. TSR Hondaが3位に浮上!
16時間経過時も、ブリヂストンサポートチームの#7 YARTと#5F.C.C. TSR Hondaが1-3位をキープする。
しかし3位争いは激しさを増し、その後17時間経過あたりでは、#5 F.C.C. TSR Hondaは5位にポジションダウン。
トップ争いはずっと続くが、スタートから20時間が過ぎたところで、トップがついに交代。#7 YART-YAMAHAに代わって#94 GMT94 YAMAHAがトップを奪う。
#7 YART-YAMAHAも必死に追いかけるが、トップとの差は少しずつ開いてしまう。最終スティントに入った時には、1分以上の差がついてしまうが、最終走者のB.パークスがプッシュし、速いタイムで差を詰める。
24時間のチェッカーが、日曜日の午後3時に降られ、優勝は#94 GMT94 YAMAHA。#7 YART-YAMAHAはトップまで20秒に差を詰めるが2位でゴール。昨年このルマンで3位表彰台を獲得した、#5 F.C.C. TSR Hondaは5位でチェッカーを受けた。
YART代表 Mr.Mandy Kainz
「ブリヂストンタイヤを使うのは今年初めてだが、初めてテストした2月から格段に性能が進化し、ライダーもチームスタッフも非常に嬉しい。
今週末は低温時に若干の課題があったが、レースの大半でトップを走った事で、タイヤを含む我々全体のポテンシャルは確認出来た。
優勝出来る日も近いと思うので、ブリヂストンと共にEWCのタイトル獲得をしたい!」
株式会社ブリヂストン MCタイヤ事業部長 内田 達也
「我々は今回記念すべき、40周年を迎えたルマン24時間耐久レースに参戦できた事を嬉しく思います。
又今回初めてブリヂストンタイヤでレースをした、YART-YAMAHAは、そのポテンシャルを如何なく発揮し、20時間過ぎまでトップを快走してくれたことは、
チーム、ライダー、マシン、タイヤのパッケージがトップを狙える事を証明してくれました。我々のタイヤの初レースで、2位という結果は称賛に値します。
改めてチーム、ライダーの皆様にお祝い申し上げます。また一時は3位も走った、F.C.C. TSR Hondaの5位入賞も立派な成績です。昨年から一緒にEWCのタイヤ開発に携わって頂き感謝いたします。
EWCはブリヂストンとしても新たなチャレンジです。次のオシャスレーベンでのレース、そして同じく40周年を迎えるEWC最終戦の鈴鹿8時間耐久に向けて更に開発を進め、優秀なサポートチームを足元から支えていきたいと思います。」
決勝
- 開催日:2017/04/16
- 天候:Cloudy-Fine-Cloudy
- 路面:Dry
- 路面温度: 8 ℃ ~40 ℃
- 決勝出走:59
- 完走:37
- (4.185km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 94 | D.チェカ/N.カネパ/M.D.メリオ | DL | GMT94 YAMAHA | R1 | ヤマハ | 860 | 1:36.667 | ||||
2 | 7 | B.パークス/M.フリッツ/野左根 航汰 | BS | YART - YAMAHA | YZF-R1 | ヤマハ | 860 | 1:36.592 | ||||
3 | 11 | M.ギネス/R.D.ピュニエ/F.フォレット | PI | TEAM SRC KAWASAKI | ZX-10R | カワサキ | 848 | 12 | 1:36.408 | |||
4 | 1 | V.フィリップ/E.マッソン/A.カドリン | DL | Suzuki Endurance Racing Team | GSX-R1000 | スズキ | 848 | 12 | 1:37.542 | |||
5 | 5 | G.ブラック/D.カドリン/A.ティゾン | BS | F.C.C.TSR Honda | CBR1000 | ホンダ | 843 | 17 | 1:37.760 | |||
6 | 4 | J.エンジョルラス/D.ブイソン/K.デニス | DL | Tati Team Beaujolais Racing | ZX-10R | カワサキ | 837 | 23 | 1:38.578 | |||
7 | 96 | A.マスボウ/H.クレア/R.ムルハウサー | DL | MOTO AIN CRT | R1 | ヤマハ | 834 | 26 | 1:38.377 | |||
8 | 14 | G.ジュノ/M.ジャーマン/A.D.サントス | DL | MACO RACING Team | R1 | ヤマハ | 831 | 29 | 1:38.532 | |||
9 | 333 | A.マウリン/B.マッケルズ/F.アルト | MI | Yamaha Viltais Experience | YZF-R1 | ヤマハ | 829 | 31 | 1:38.293 | |||
10 | 3 | A.プランカッサグネ/A.エイヤー/A.ガンフォーニナ | DL | AM Moto Racing Competition | ZX-10R | カワサキ | 824 | 36 | 1:39.582 | |||
11 | 111 | J.D.コスタ/S.ギンバート/F.フォレイ | DL | Honda Endurance Racing Team | CBR1000RR | ホンダ | 822 | 38 | 1:38.074 | |||
12 | 10 | E.ニゴン/出口 修/J. ミレ | DL | EVA RT WEBIKE TRICK STAR | ZX-10R | カワサキ | 821 | 39 | 1:38.120 | |||
13 | 41 | A.エイニエ/G. ゴウゲット/A.バイオッランド | DL | Rac 41 | CBR1000RR SP | ホンダ | 820 | 40 | 1:38.518 | |||
14 | 57 | M.モーリン/L.ミューニエ/C. ストール | DL | DL MOTO Racing | ZX-10R | カワサキ | 814 | 46 | 1:39.212 | |||
15 | 26 | K.ヅッフェレイ/A.ピテット/D.チェヴアリエ | DL | Zuff Racing Team | CBR1000 | ホンダ | 811 | 49 | 1:39.929 | |||
16 | 2 | S.スチェット/J.マッシオ/A.ロイシー | PI | Team R2CL - MKS - Partelya | GSX-R1000 | スズキ | 808 | 52 | 1:38.324 | |||
17 | 18 | E.ダプイ/B.コリアックス/M.カデヴッレ | DL | Team 18 Sapeurs Pompiers | ZX-10R | カワサキ | 807 | 53 | 1:38.770 | |||
18 | 44 | A.ボスコスサウロ/N.ロッソ/K.マンフレディ | PI | No Limits Motor Team | GSX-R1000 | スズキ | 806 | 54 | 1:39.412 | |||
19 | 37 | S.ラングロイス/F.レブランク/C. ロチェ | PI | Space Moto 37 | GSX-R1000 | スズキ | 805 | 55 | 1:42.162 | |||
20 | 27 | T.ダッチェネ/L.ビボレット/A.サッラバイロウズ | DL | CREO TRT27 BAZAR 2 LA BECANE | GSX-R1000 | スズキ | 803 | 57 | 1:40.032 |