ewc2018_t.jpgEWCは現在ロードレースの世界選手権で、唯一複数のタイヤ会社が供給するレースです。 ブリヂストンは一昨年からYARTとTSRの2チームにタイヤを供給していますが、欧州戦でも他に数チームは市販タイヤで参戦しているチームもあります。
開幕戦のタイヤ使用状況を見ると、ダンロップが34チーム、ピレリが16チームで、ブリヂストンが8チームでした。

タイヤの使用本数制限変更は前に書きましたが、EWCを戦うタイヤとしてはグリップと耐久性が勿論重要ですが、更に幅広いコンディションに対応出来て、乗り易いという事も重要となります。特に24時間耐久レースでは、日中と夜中の気温差が大きく、更に雨が降ったり目まぐるしく条件が変わる事もあります。各サーキットのコースや路面の特徴も違うので、レースには何種類かのコンパウンドを準備するのですが、幅広く対応出来るタイヤでなければなりません。

一昨年のルマン24時間では、明け方の路面温度が3℃と極寒の状況で、昼間は40℃位はあるので、1レースの中でもかなりの差がありました。そのような状況でも、広い範囲で作動するコンパウンドで、条件が合わなくなった時でも1時間それなりのペースで走る必要があります。

更にレース中に雨が降ったら、かなり路面変化の状況は大きくなります。一方真夏の鈴鹿8耐では路面温度が60℃近くなる事もあるのです!
どのレースでもほぼ1時間で給油、ライダー交代の為のピットインをするのですが、タイヤは2時間連続で使用しなければならない事も多いので、耐久性は重要だし、寒い時にはタイヤの温まりも大事な性能となります。
雨が降った時使用するWETタイヤは、本数使用制限にはカウントされませんが、やはり雨の量による状況変化に対応出来なければなりません。一度WETタイヤに交換したら、雨が止んで路面が乾きだしても、ある程度走れないと再びピットインしてタイヤ交換をしなくてはならず、タイムロスしてしまうのです。
とにかくEWCでは安定して幅広く使いやすいタイヤが必要なのです。