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EWCは現在ロードレースの世界選手権で、唯一複数のタイヤ会社が供給するレースです。
ブリヂストンは昨年からYARTとTSRの2チームにタイヤを供給していますが、欧州戦でも他に数チームはブリヂストンの市販タイヤで参戦しているチームもあります。多くのチームはダンロップかピレリ社のタイヤを使用していますが、ミシュランのユーザーも少数いて、タイヤ4社がしのぎを削るレースとなっています。

タイヤの使用本数制限は別に書きましたが、EWCを戦うタイヤとしてはグリップと耐久性が勿論重要ですが、更に幅広いコンディションに対応出来て、乗り易いという事も重要となります。特に24時間耐久レースでは、日中と夜中の気温差が大きく、更に雨が降ったり目まぐるしく条件が変わる事もあります。各サーキットのコースや路面の特徴も違うので、レースには何種類かのコンパウンドを準備するのですが、幅広く対応出来るタイヤでなければなりません。

昨年の例でいうと、ルマン24時間のレースでは、明け方に路面温度3℃と極寒の状況だったし、真夏の鈴鹿8耐では路面温度が60℃近くなる事もあるのです!

どのレースでもほぼ1時間で給油、ライダー交代の為のピットインをするのですが、タイヤは2時間連続で使用しなければならない事も多いので、耐久性は重要だし、寒い時にはタイヤの温まりも大事な性能となります。タイヤ交換した後のピットアウト時や、セーフティーカー導入でタイヤ温度が下がった後のグリップも、早く機能を発揮されないと、タイムロスと転倒のリスクに繋がるのです。

雨が降った時使用するWETタイヤは、本数使用制限にはカウントされませんが、やはり雨の量による状況変化に対応出来なければなりません。一度WETタイヤに交換したら、雨が止んで路面が乾きだしても、ある程度走れないと再びピットインしてタイヤ交換をしなくてはならず、タイムロスしてしまうのです。

リムサイズに関する規制は、昨シーズンの最終戦鈴鹿8耐までは、16.5インチのタイヤも使用可能だったのですが、今シーズンからは17インチでリム幅も、フロント:3.5インチ、リア:6.00インチのみが使用できます。昨年の鈴鹿8時間耐久では、16.5インチのタイヤを使ったチームもあったのですが、今年は全て17インチで昨年の全日本JSB1000と同じサイズのタイヤとなります。