成田亮と平田優が優勝を分け合い 平田が14年最終戦以来の総合優勝に輝く

  • 開催場所:世羅グリーンパーク弘楽園
  • 開催日:2016年05月15日(日) 〜 2016年05月15日(日)
6818-01.jpg

 2016年MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第3戦中国大会は、広島県世羅郡世羅町の世羅グリーンパーク弘楽園で開催された。会場の世羅グリーンパーク弘楽園は、山の尾根を縫うように造られたダイナミックなレイアウトのコースで、飛距離が20メートル近い大ジャンプや登りハイスピードジャンプなど見どころが多い。路面は褐色の山土で、多少石が混じるハードパック。尾道自動車道の全線開通したことで交通の便もよく、また大会期間中は土曜日が快晴・日曜日も曇り空から時折青空が顔を出す好天に恵まれたことから、公式発表で3620人のファンが見応えあるレースを楽しんだ。

6818-02.jpg

■ヒート1
 新井宏彰(カワサキ-ブリヂストン)、成田亮(ホンダ-ブリヂストン)、熱田孝高(スズキ-ブリヂストン)、星野優位(KTM-ブリヂストン)らブリヂストン勢の好スタートで始まったレース。成田がすぐにトップに立った一方で、1コーナーでは5台が絡むマルチクラッシュが発生。ディフェンディングチャンピオンの小島庸平がこれに巻き込まれ、再スタートに手間取った小島はほぼ最後尾からの追い上げを強いられる。レースは、開幕から連勝を重ねてきた成田が、このヒートもスタートtoフィニッシュのパーフェクトな展開でリードを保ったままチェッカーを受け今季5勝目をマーク。熱田・新井による2位争いに後半平田優(ヤマハ-ブリヂストン)がここに追い付き、新井・熱田を立て続けにパスして2番手でフィニッシュ。三原拓也(ヤマハ-DL)の先行を許した熱田と新井は、表彰台こそ逃したものの4-5位でチェッカーを受けた。また1周目17番手で戻ってきた小島は、懸命の追い上げで10台をパスし7位でフィニッシュした。

■ヒート2
 新井・三原・成田・平田の好スタートで始まったレース。オープニングラップに成田がトップに浮上すると、成田・平田・三原・熱田・小島・新井の順でオープニングラップをクリア。先頭を行く成田を三原と平田が追う序盤のトップ争いは、成田が三原にトップを奪われて、開幕から守り続けてきたリードをついに明け渡す。続く5周目には平田も成田をパスして2番手に浮上。ヤマハ同士のトップ争いは、6周目に平田が三原をパスしてトップに立つと、三原の追撃を振り切った平田が14年の最終戦以来1年半ぶりの優勝を達成。2位三原。成田・小島・熱田・新井の3位争いから、小島が抜け出して表彰台を獲得。新井・熱田の順でフィニッシュし、後半精彩を欠いた成田は8位でチェッカーを受けた。

◆平田優 - YAMAHA FACTORY RACING TEAM 所属
 ヒート1はスタートでミスして、成田さんに追い付いたところで終わってしまいました。しかしスタートさえ決めれば勝てるという手応えを掴んだので、ヒート2はスタートに集中し、思った通りの展開で優勝することができました。使用したのは予選からずっと同じタイヤ(ミディアム)です。『今回はこれ!!』って決めていたし、全てのコンディションをカバーしてくれました。固い路面がレースの進行に伴って荒れていくこと、また、砂埃対策の散水でレース開始直後ぬかるむことは予め想定していたんですが、全く不安はなかったですね。コンディションが変わってもグリップが落ちることはなく、またライフにも全く不安はありませんでした。最後まで走りに集中できて、しっかりと走りきった結果、久しぶりに優勝することができました。

◆大庭裕史 - 株式会社ブリヂストン MCタイヤ開発部
 このコース特有の固い路面はかなり滑りやすく、また散水の量もポイントになると思っていました。ハードパターンとミディアムパターンどちらを選択するか迷うようなコンディションでしたが、ライダーごとの戦略に合わせてどちらを使用するか選択してもらった感じです。結果的にどちらも大きなもネガティブな面は出ず、成田選手のシーズン5勝目と、平田選手の今季初優勝および総合優勝をアシストすることができて良かったと思います。

レース結果

コース:グリーンパーク弘楽園

[ヒート1]

決勝

  • 開催日:2016/05/15
  • 天候:Cloudy
  • 決勝出走:19
  • 完走:17
  • (1.7km x 20laps = 34km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 982 成田 亮 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 20 5 1:41.539 33:09.571
2 99 平田 優 BS Bridgestone YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 20 10 1:40.717 33:17.037
3 6 三原 拓也 DL YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 20 13 1:41.516 33:21.518
4 2 熱田 孝高 BS Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 20 8 1:41.773 33:26.459
5 331 新井 宏彰 BS Bridgestone K.R.T. KX450FSR カワサキ 20 11 1:41.685 33:27.312
6 13 深谷 広一 DL SRF Teamブルーイーグルス RM-Z450 スズキ 20 8 1:42.822 33:35.586
7 1 小島 庸平 BS Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 20 17 1:41.395 33:56.954
8 100 北居 良樹 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 20 16 1:42.741 33:58.504
9 166 星野 優位 BS Bridgestone KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 20 13 1:48.909 34:01.380
10 9 星野 裕 DL グリーンクラブ八尾カワサキ&ANNEX CLUB KX450F カワサキ 20 20 1:43.017 34:02.310
11 1 長門 健一 DL 1WD TEAM SAKURAI with 和木商事 CRF450R ホンダ 20 19 1:43.903 34:04.133
12 12 伊藤 正憲 BS Bridgestone YSP 浜北大橋 Racing・Muc-off YZ450F ヤマハ 20 6 1:44.682 34:32.268
13 41 馬場 大貴 BS Bridgestone TEAM 887 with ホンダドリーム川崎宮前 CRF450R ホンダ 20 12 1:44.196 34:32.545
14 42 稲垣 達樹 BS Bridgestone Team SSC RM-Z450 スズキ 20 12 1:44.827 34:49.573
15 15 鈴木 正明 BS Bridgestone SRF 関東&秀明道場 RM-Z450 スズキ 20 12 1:45.727 34:54.990
16 318 沼田 誠司 DL グリーンクラブJUDGEMENT KX450F カワサキ 19 6 1:46.497 33:31.237
17 14 池谷 優太 DL SRF TEAM REDZONE RM-Z450 スズキ 19 2 1:45.433 33:47.978
- 18 白石 翔也 DL Y'S Racing YZ450F ヤマハ 6 5 1:46.369 DNF
- 8 田中 教世 DL K.R.T. KX450FSR カワサキ 2 2 2:34.270 DNF

レース結果

コース:グリーンパーク弘楽園

[ヒート2]

決勝

  • 開催日:2016/05/15
  • 天候:Fine
  • 決勝出走:18
  • 完走:17
  • (1.7km x 20laps = 34km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 99 平田 優 BS Bridgestone YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 20 16 1:41.125 33:16.764
2 6 三原 拓也 DL YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 20 9 1:41.288 33:18.779
3 1 小島 庸平 BS Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 20 9 1:41.757 33:20.833
4 331 新井 宏彰 BS Bridgestone K.R.T. KX450FSR カワサキ 20 16 1:41.731 33:21.449
5 2 熱田 孝高 BS Bridgestone Team SUZUKI RM-Z450WS スズキ 20 9 1:42.796 33:35.962
6 13 深谷 広一 DL SRF Teamブルーイーグルス RM-Z450 スズキ 20 10 1:42.147 33:38.803
7 9 星野 裕 DL グリーンクラブ八尾カワサキ&ANNEX CLUB KX450F カワサキ 20 9 1:42.420 33:39.434
8 982 成田 亮 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 20 7 1:42.507 34:01.868
9 100 北居 良樹 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 20 5 1:44.381 34:34.890
10 12 伊藤 正憲 BS Bridgestone YSP 浜北大橋 Racing・Muc-off YZ450F ヤマハ 20 4 1:45.281 34:41.313
11 42 稲垣 達樹 BS Bridgestone Team SSC RM-Z450 スズキ 20 6 1:45.837 34:46.166
12 166 星野 優位 BS Bridgestone KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 20 5 1:45.643 34:48.926
13 1 長門 健一 DL 1WD TEAM SAKURAI with 和木商事 CRF450R ホンダ 20 8 1:46.922 34:58.178
14 41 馬場 大貴 BS Bridgestone TEAM 887 with ホンダドリーム川崎宮前 CRF450R ホンダ 19 6 1:47.347 33:44.336
15 14 池谷 優太 DL SRF TEAM REDZONE RM-Z450 スズキ 19 17 1:46.424 33:53.447
16 318 沼田 誠司 DL グリーンクラブJUDGEMENT KX450F カワサキ 19 5 1:47.771 34:14.405
17 18 白石 翔也 DL Y'S Racing YZ450F ヤマハ 19 6 1:47.330 34:39.444
- 15 鈴木 正明 BS Bridgestone SRF 関東&秀明道場 RM-Z450 スズキ 12 4 1:46.956 DNF