- 開催場所:スポーツランドSUGO
- 開催日:2017年08月27日(日) 〜 2017年08月27日(日)
2017年MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第6戦SUGO大会は、宮城県のスポーツランドSUGOインターナショナルモトクロスコースで開催された。7月後半から連日雨が降り続き、長雨の記録更新がニュースになるほど不安定な天気で、事前テストや練習などにも影響があった。しかし大会期間中、土曜朝に大粒の雨が断続的に降ったもののその後一気に天気が回復し、走行開始と同時に上空には久し振りの青空が広がった。SUGO特有の粘土質のコースは、土曜日の午前中こそウエットコンディションで練習走行が開始されたが、予選スタート時に路面はほぼ渇き、決勝日昼からは全体にホコリが舞うほどドライコンディションへと推移した。8月最後の週末、今シーズン2度目の全日本開催となるSUGOには公式発表で土日合わせ2700名のファンが訪れ、残暑の中で繰り広げられたた熱いバトルを見守った。
【IA1 ヒート1】
緩やかな下り勾配を左に180度ターンする1コーナーは、直後にこのコース最大の特徴である「大坂」が控えるため勝敗を分ける重要なポイント。ホールショットを奪ったのは山本鯨(ホンダ-DL)。田中雅己(ホンダ-DL)がこれに続き、成田亮(ホンダ-ブリヂストン)は3番手の位置からレースを開始した。オープニングラップ、地元でこのコースを知り尽くした成田が一気に攻勢に出て、田中・山本をパスしてトップに浮上する。地元ファンの声援に後押しされるように序盤から積極的な走りを見せた成田だったが、4周目山本にトップを譲り2番手に後退。中盤山本の転倒で再びトップに立った成田だが、翌9周目には小方誠(カワサキ-DL)に先行を許して2番手に後退する。レース後半、その成田に再び追い上げてきた山本が接近。成田も懸命に防戦するが14周目、成田は山本の先行を許し3番手にポジションダウン。それでも上位3台が4位以下を大きく引き離していたため、成田は確実にこのポジションをキープしてチェッカーを受け今季6度目の表彰台登壇を果たす。後方では新井宏彰(カワサキ-ブリヂストン)が4位。スタートの出遅れを挽回した深谷広一(スズキ-ブリヂストン)が5位、平田優(ヤマハ-ブリヂストン)が6位で、それぞれチェッカーを受けた。
【IA1 ヒート2】
全周に渡ってホコリが舞うほど完全なドライコンディションとなった第2ヒート。好スタートを決めたのは新井。その新井を山本と小方がパスし、山本・小方・新井・成田・田中・大塚豪太(ホンダ-ブリヂストン)・星野裕(カワサキ-DL)・池谷・星野優位(KTM-ブリヂストン)・平田の順で1周目のコントロールラインをクリアする。前半、小方が山本をパスしトップが入れ代わる後方で、新井と成田は確実に3番手・4番手をキープ。山本をパスした小方が逃げ切ってレースを制するかと思われたが、後半小方が転倒して山本が再び前に。結局レースは山本が優勝し小方が2位。このヒートは新井が3位表彰台を獲得。その後方、成田が一旦は平田にパスされるもすぐに抜き返し、成田が4位、最終ラップに平田と順位を入れ換えた深谷が5位、平田は6位でチェッカーを受けた。
【新井宏彰 - Kawasaki Team GREEN】
土曜日がソフト、日曜日はミディアム、今回のSUGOはほぼそんな感じのコンディションでしたね。かなり路面が乾いた決勝ヒート2に関しては、ハードパターンにしようか迷ったんですが、直前に散水が入るかもしれないので結局ミディアムパターンのままスタンバイしました。結果的に散水は行われずコース上はドライのままでしたが、グリップの面ではミディアムパターンでも全く問題ありませんでしたね。むしろ部分的に若干柔らかかったり、固く締まっていたり、深いワダチが何本もあるコーナーがあったと様々なコース状況の中、安定してタイヤがグリップしてくれたので、最後まで自分のペースを保つことが出来ました。
【大庭裕史 - 株式会社ブリヂストンMCタイヤ開発部】
現地は今週ずっと雨が降り続いたのですが、ウィーク開始直前にドロドロになった土を除けていたようです。したがって朝まで結構強い雨が降っていましたが、土曜朝はそんなに深いマディコンディションではなかったです。土曜朝の練習走行では、マディパターンを選ぶ選手も中にはいましたが、ソフトパターン選択が主流でした。当日は路面の乾きが早い印象で、続く土曜午後の予選ではミディアムパターンで走行するまでに回復しました。日曜になって大坂を登る本来のコースレイアウトになりましたが、パターン選択に大きな影響はありませんでした。日曜はハードパターンでも走行できそうなコンディションにまでなりましたが、結果的に主流はミディアムパターンでした。今大会は土日2日間で、マディパターン使用からハードパターン使用まで路面コンディション変化の幅が大きく、各チーム・選手にとってパターン切替のタイミングの見極めが悩み所だったと思います。
決勝
- 開催日:2017/08/27
- 天候:Fine
- 決勝出走:19
- 完走:18
- (1.6km x 17laps = 27.2km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 10 | 小方 誠 | DL | Kawasaki Team GREEN | KX450FSR | カワサキ | 17 | 11 | 1:56.776 | 33:36.738 | ||
2 | 400 | 山本 鯨 | DL | Team HRC | CRF450RW | ホンダ | 17 | 5 | 1:56.855 | 33:40.989 | ||
3 | 1 | 成田 亮 | BS | Team HRC | CRF450RW | ホンダ | 17 | 6 | 1:56.990 | 33:42.752 | ||
4 | 331 | 新井 宏彰 | BS | Kawasaki Team GREEN | KX450FSR | カワサキ | 17 | 6 | 1:58.070 | 33:55.706 | ||
5 | 7 | 深谷 広一 | BS | Team SUZUKI | RM-Z450WS | スズキ | 17 | 4 | 1:58.968 | 34:16.712 | ||
6 | 99 | 平田 優 | BS | YAMAHA FACTORY RT | YZ450FM | ヤマハ | 17 | 5 | 1:57.319 | 34:32.085 | ||
7 | 113 | 田中 雅己 | DL | TEAM ナカキホンダ | CRF450R | ホンダ | 17 | 11 | 1:58.885 | 34:36.232 | ||
8 | 166 | 星野 優位 | BS | KTMうず潮レーシング福山 | 450SX-F | KTM | 17 | 11 | 1:59.766 | 34:38.138 | ||
9 | 8 | 星野 裕 | DL | グリーンクラブ八尾カワサキ&ANNEX CLUB | KX450F | カワサキ | 17 | 14 | 2:00.933 | 34:58.837 | ||
10 | 45 | 大塚 豪太 | DL | T.E.SPORT SHOWA | CRF450R | ホンダ | 17 | 17 | 2:01.165 | 35:01.200 | ||
11 | 44 | 小島 庸平 | BS | Team SUZUKI | RM-Z450WS | スズキ | 17 | 2 | 2:02.155 | 35:26.705 | ||
12 | 15 | 鈴木 正明 | BS | SRF 関東&秀明道場 | RM-Z450 | スズキ | 17 | 15 | 2:03.796 | 35:27.163 | ||
13 | 19 | 長門 健一 | DL | チーム サクライ with ワキレーシング | CRF450R | ホンダ | 16 | 4 | 2:04.844 | 33:58.846 | ||
14 | 04 | 大石 一斗 | DL | グリーンクラブ REAL RIDE with ピュアテック | KX450F | カワサキ | 16 | 9 | 2:05.660 | 34:00.881 | ||
15 | 09 | 小野 千成 | BS | T.E.SPORT KYB | CRF | ホンダ | 16 | 2 | 2:05.910 | 34:36.920 | ||
16 | 89 | 阿部 公亮 | BS | TEAM エム FACTORY | YZF | ヤマハ | 16 | 4 | 2:07.564 | 35:09.164 | ||
17 | 21 | 中村 泰介 | DL | RT MIKURA with ALL-ONE | YZ450FX | ヤマハ | 15 | 2 | 2:08.191 | 34:51.596 | ||
18 | 20 | 白石 翔也 | BS | Y'S Racing | YZ450F | ヤマハ | 14 | 2 | 2:06.129 | 34:49.027 | ||
- | 793 | 池谷 優太 | DL | SRF TEAM REDZONE | RM-Z450 | スズキ | 13 | 6 | 2:01.518 | DNF |
決勝
- 開催日:2017/08/27
- 天候:Fine
- 決勝出走:19
- 完走:18
- (1.6km x 17laps = 27.2km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 400 | 山本 鯨 | DL | Team HRC | CRF450RW | ホンダ | 17 | 10 | 1:56.016 | 33:41.795 | ||
2 | 10 | 小方 誠 | DL | Kawasaki Team GREEN | KX450FSR | カワサキ | 17 | 10 | 1:55.929 | 33:49.267 | ||
3 | 331 | 新井 宏彰 | BS | Kawasaki Team GREEN | KX450FSR | カワサキ | 17 | 3 | 1:57.314 | 33:58.076 | ||
4 | 1 | 成田 亮 | BS | Team HRC | CRF450RW | ホンダ | 17 | 12 | 1:57.809 | 34:08.025 | ||
5 | 7 | 深谷 広一 | BS | Team SUZUKI | RM-Z450WS | スズキ | 17 | 8 | 1:58.052 | 34:09.264 | ||
6 | 99 | 平田 優 | BS | YAMAHA FACTORY RT | YZ450FM | ヤマハ | 17 | 9 | 1:57.482 | 34:11.568 | ||
7 | 8 | 星野 裕 | DL | グリーンクラブ八尾カワサキ&ANNEX CLUB | KX450F | カワサキ | 17 | 12 | 1:59.447 | 34:17.859 | ||
8 | 793 | 池谷 優太 | DL | SRF TEAM REDZONE | RM-Z450 | スズキ | 17 | 11 | 2:00.572 | 34:39.507 | ||
9 | 45 | 大塚 豪太 | DL | T.E.SPORT SHOWA | CRF450R | ホンダ | 17 | 10 | 2:00.416 | 34:42.933 | ||
10 | 113 | 田中 雅己 | DL | TEAM ナカキホンダ | CRF450R | ホンダ | 17 | 4 | 2:00.811 | 34:58.012 | ||
11 | 166 | 星野 優位 | BS | KTMうず潮レーシング福山 | 250SXF | KTM | 17 | 4 | 2:02.011 | 35:09.156 | ||
12 | 15 | 鈴木 正明 | BS | SRF 関東&秀明道場 | RM-Z450 | スズキ | 17 | 11 | 2:01.846 | 35:44.341 | ||
13 | 04 | 大石 一斗 | DL | グリーンクラブ REAL RIDE with ピュアテック | KX450F | カワサキ | 16 | 11 | 2:03.576 | 33:47.058 | ||
14 | 09 | 小野 千成 | BS | T.E.SPORT KYB | CRF | ホンダ | 16 | 8 | 2:04.595 | 33:55.760 | ||
15 | 19 | 長門 健一 | DL | チーム サクライ with ワキレーシング | CRF450R | ホンダ | 16 | 3 | 2:05.132 | 34:24.406 | ||
16 | 89 | 阿部 公亮 | BS | TEAM エム FACTORY | YZF | ヤマハ | 16 | 4 | 2:08.414 | 35:13.104 | ||
17 | 21 | 中村 泰介 | DL | RT MIKURA with ALL-ONE | YZ450FX | ヤマハ | 15 | 4 | 2:09.133 | 34:19.916 | ||
18 | 20 | 白石 翔也 | BS | Y'S Racing | YZ450F | ヤマハ | 15 | 3 | 2:08.157 | 34:22.643 | ||
- | 44 | 小島 庸平 | BS | Team SUZUKI | RM-Z450WS | スズキ | 1 | DNF |