• 開催場所:藤沢スポーツランド
  • 開催日:2019年07月20日(土) 〜 2019年07月21日(日)
【全日本モトクロス選手権IA1クラス第5戦】 成田 亮と山本 鯨が優勝を分け合い山本が総合V、成田は通算160V到達!! 第1ヒートでは小島庸平が3位入賞を果たしブリヂストン勢が表彰台を独占!!

MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ第5戦東北大会は、岩手県一関市藤沢町の藤沢スポーツランドで開催された。
会場の藤沢スポーツランドは、一関市と藤沢町が所有管理する全日本が行われる施設の中で唯一の公営サーキット。
新たに砂を大量投入するなど、地元の有志が中心となって開催の準備を進めてきた。サンド路面とスタンド席から全体を見渡せるロケーションの良さが特徴のコースだが、今回は1~2コーナーのレイアウトを変更した他、コース中程のストレートにシケインを新設するなどの手が加えられた。
天候は、土曜日が快晴で強い日差しが降り注ぎ、気温も上昇。過去、熱中症対策のためにレース時間を短縮するなどの措置が取られたこともあるが、日曜日は終日曇に覆われたために気温もさほど上がらず、絶好のモトクロス日和となった。
前回第4戦SUGO大会から中1週間での東北2連戦。前回のSUGO大会が雨に祟られたこと、また夏休み最初の週末とあって、地元の熱心なファンを含め土曜日が800人、日曜日は2,300人と土日合わせ3,100名の観客がシーズン後半最初のレースを楽しんだ。

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■IA1 ヒート1
 スタートゲートのイン側から小島庸平(ホンダ)、成田 亮(ホンダ)、山本 鯨(ホンダ)の3台が揃って好スタートを決め、まずは山本がレースをリード。オープニングラップ2番手は成田。深谷広一(スズキ-DL)を挟んで小島が4番手で1周目のコントロールラインをクリアする。
序盤からハイペースで3番手以下を置き去りにした山本と成田のトップ争いは、6周目に成田が山本と順位を入れ換えてトップに浮上。成田が一気にリードを広げ独走態勢を築く一方で、山本の後方では小島が深谷との激しいバトルを制して3番手に浮上する。レースはライバルを圧倒する力強い走りを見せた成田が独走でフィニッシュ。
終盤の2位争いは、成田との激しいトップ争いで腕上りを起こし、ペースが上がらない山本に小島が接近し、一旦は小島が前に出るが、ラストラップに再びスパートをかけた山本が小島と順位を入れ換え2位。小島は3位で今季初表彰台を獲得。
この結果、通算160勝目をマークした成田を頂点に、ブリヂストンライダーが表彰台を独占。大塚豪太(ホンダ-ブリヂストン)は6位、星野優位(ヤマハ-ブリヂストン)が7位でチェッカーを受けた。

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■IA1 ヒート2
 成田の鮮やかなホールショットで幕を開けたレースは、山本が成田の真後ろに付け、序盤から3位以下を引き離しながらチームメイト同士がテールtoノーズのトップ争いを展開。3番手には岡野 聖(ヤマハ-DL)、その後方では大塚と星野優位が4位争いを繰り広げる。
成田と山本の手に汗握るトップ争いは、「最後の最後まで我慢した」という山本が終盤チャージをかけて、15周目に山本が成田と順位を入れ換える。成田もこれに応戦し一旦は成田が山本の前に出たが、三度順位を入れ換えた山本が最後は成田の追撃を振り切って優勝。
山本の優勝は、開幕戦九州大会以来で今季2勝目。4大会ぶりとなる総合優勝に輝いた山本に対し、2位でフィニッシュした成田は総合も2位。岡野が単独3位。大塚と星野優位の4位争いは、11周目に星野が大塚と順位を入れ換え星野が4位。大塚は5位、小島は7位でチェッカーを受けた。

◆山本 鯨 - Honda Team HRC
 「土日ともリアはX10を使用しました。サンドと言っても日本のコースの場合は下が固いことが多くて、正直ゲタを使うのに不安を覚えるんですが、ブリヂストンのX10は信頼度が圧倒的に高くて迷う必要はありませんでしたね。実際今回も、コースの奥の方ではサンドの下に固い路面が露出した部分が何カ所かあったんです。でも、スタートも決まったし、ヒート1は自分のミスで落してしまいましたが、ヒート2は30分以上攻め続けてもタイヤのタレに関して全く心配がなくて、最後に勝負を仕掛けて逆転することができました。久し振りの優勝は、ブリヂストンタイヤのパフォーマンスのおかげです。」

◆若林朋之 - 株式会社ブリヂストンMCタイヤ開発部
 「今年の藤沢スポーツランドは、路面の質は大きく変わらないものの、2コーナーのレイアウトが変わり、"藤沢おろ"しでシケインが作られていたりと、新たな試みが入ったコースとなりました。これに合わせる形で、使用するタイヤも事前テストで性能評価を行い、レース投入スペックを決定しました。
H-1優勝のHRC成田選手は、フロントにソフトパターン、リアに新しい構造のサンドマッドパターンを装着、他者を大きく離して優勝をおさめてくれました。また、プライベータとして3位に入った小島選手も、同じ組み合わせのタイヤを選択、性能優位性を示してくれました。
H-2では、HRC山本選手がフロントにソフトパターン、リアにサンドマッドパターンを装着、成田選手との一騎打ちとなり最終ラップまで抜きつ抜かれつの展開でしたが、タイヤの性能を十分に引き出してくれ、優勝を勝ち取りました。
次戦は夏休み後の第6戦 近畿大会が奈良県の名阪スポーツランドで開催されます。今回の藤沢から更にサンド系の路面となり、タイヤの性能が勝敗に大きく効いてくるコースです。
事前テストでコンディションに合った最適なタイヤを見極め、引き続き勝利に貢献して参ります。」

レース結果

コース:藤沢スポーツランド

[ヒート1]

決勝

  • 開催日:2019/07/21
  • 決勝出走:20
  • (1.6km x 17laps = 27.2km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 114 成田 亮 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 17 4 01:56.414 33:30.805
2 400 山本 鯨 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 17 2 01:55.662 34:05.648
3 44 小島 庸平 BS Bridgestone Bells Racing/SoCalMXTF CRF450R ホンダ 17 6 01:58.636 34:08.370
4 8 岡野 聖 DL TEAM YAMALUBE YAMAHA RACING YZ450F ヤマハ 17 6 01:58.666 34:09.421
5 51 深谷 広一 DL SRF Team SBE RM-Z450 スズキ 17 4 01:58.758 34:21.725
6 155 大塚 豪太 BS Bridgestone T.E.SPORT CRF450R ホンダ 17 4 01:59.556 34:26.617
7 166 星野 優位 BS Bridgestone bLU cRU レーシングチーム 鷹 YZ450F ヤマハ 17 3 01:59.761 34:37.140
8 46 小林 秀真 DL SRM マウンテンライダーズ YZ450F ヤマハ 17 10 01:59.819 34:43.321
9 45 安原 志 DL グリーンクラブ八尾カワサキANNEX KX450F カワサキ 17 4 01:59.055 34:57.680
10 6 星野 裕 DL TEAM HAMMER CRF450R ホンダ 17 5 02:00.389 35:01.875
11 41 北原 岳哲 DL グリーンクラブ&パーク神戸RT KX450F カワサキ 17 4 01:59.898 35:07.828
12 23 長門 健一 DL Team Sakurai with Waki Racing CRF450R ホンダ 17 5 02:01.494 35:31.367
13 793 池谷 優太 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 16 1 11 02:03.727 33:31.698
14 17 小野 千成 BS Bridgestone T.E.SPORT KYB CRF450R ホンダ 16 1 4 02:01.347 33:40.360
15 19 宗本 駿真 DL SP忠男広島 YZ450F ヤマハ 16 1 11 02:05.201 34:00.136
16 24 道脇 白龍 BS Bridgestone TEAM KOHSAKA CRF450R ホンダ 16 1 2 02:04.167 34:33.979
17 25 川口 尚希 BS Bridgestone SRF関東オートスポーツ清水 RM-Z450 スズキ 16 1 2 02:06.447 34:49.629
18 27 沼田 誠司 DL グリーンクラブJUDGEMENT KX450F カワサキ 16 1 13 02:07.841 35:23.055
19 164 河村 広志 DL N ・W・R・T & ピュアテック KX450F カワサキ 16 1 6 02:08.988 35:27.226
20 28 中村 泰介 DL RT MIKURA with ALL-ONE YZ450F ヤマハ 15 2 5 02:11.385 34:31.445

レース結果

コース:藤沢スポーツランド

[ヒート2]

決勝

  • 開催日:2019/07/21
  • 決勝出走:20
  • 完走:19
  • (1.6km x 17laps = 27.2km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 400 山本 鯨 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 17 16 01:55.508 33:19.966
2 114 成田 亮 BS Bridgestone Team HRC CRF450RW ホンダ 17 17 01:55.582 33:20.520
3 8 岡野 聖 DL TEAM YAMALUBE YAMAHA RACING YZ450F ヤマハ 17 3 01:57.574 34:14.873
4 166 星野 優位 BS Bridgestone bLU cRU レーシングチーム 鷹 YZ450F ヤマハ 17 3 01:59.235 34:26.023
5 155 大塚 豪太 BS Bridgestone T.E.SPORT CRF450R ホンダ 17 5 01:59.584 34:31.456
6 46 小林 秀真 DL SRM マウンテンライダーズ RM-Z450 スズキ 17 7 01:59.291 34:37.539
7 44 小島 庸平 BS Bridgestone Bells Racing/SoCalMXTF CRF450R ホンダ 17 3 02:01.388 34:44.628
8 51 深谷 広一 DL SRF Team SBE RM-Z450 スズキ 17 4 01:59.596 34:45.247
9 6 星野 裕 DL TEAM HAMMER CRF450R ホンダ 17 10 02:00.668 34:46.124
10 45 安原 志 DL グリーンクラブ八尾カワサキANNEX KX450F カワサキ 17 3 01:59.550 35:11.337
11 41 北原 岳哲 DL グリーンクラブ&パーク神戸RT KX450F カワサキ 17 4 02:01.346 35:25.559
12 17 小野 千成 BS Bridgestone T.E.SPORT KYB CRF450R ホンダ 16 1 5 02:02.213 33:25.460
13 23 長門 健一 DL Team Sakurai with Waki Racing CRF450R ホンダ 16 1 2 02:02.183 33:53.627
14 19 宗本 駿真 DL SP忠男広島 YZ450F ヤマハ 16 1 4 02:05.273 33:58.375
15 25 川口 尚希 BS Bridgestone SRF関東オートスポーツ清水 RM-Z450 スズキ 16 1 2 02:06.844 34:22.530
16 27 沼田 誠司 DL グリーンクラブJUDGEMENT KX450F カワサキ 16 1 4 02:06.891 34:24.063
17 24 道脇 白龍 BS Bridgestone TEAM KOHSAKA CRF450R ホンダ 16 1 3 02:04.670 34:35.117
18 164 河村 広志 DL N ・W・R・T & ピュアテック KX450F カワサキ 15 2 3 02:10.595 34:29.671
19 793 池谷 優太 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 12 6 02:01.535 24:35.332