山本はただ一人3ヒート全てで表彰台に登壇し2戦連続総合V !!

  • 開催場所:スポーツランドSUGO
  • 開催日:2020年10月03日(土) 〜 2020年10月04日(日)
【全日本モトクロス選手権 第3戦 SUGO IA1】 初開催のトリプルヒートで山本 鯨、成田 亮が優勝!

今大会、プレミアムクラスのIA1にのみ採用された全日本モトクロスの新たな試みが15分+1周の3ヒート制。トリプルヒートと名付けられたレースフォーマットは通常の約半分のレース時間で、正に息をもつかせぬスーパースプリントの決勝レースだ。
新型コロナ感染拡大の影響でわずか4戦で行われることになった今季のスケジュール。少しでもレース数を増やし、可能な限り見せ場を作ろうという新たなトライが、全日本モトクロスの歴史に大きなインパクトと感動もたらした。
その舞台となったのは、第2戦近畿大会がキャンセルとなったことで、実質今シーズンの2戦目、開幕から連戦となった宮城県のスポーツランドSUGOインターナショナルモトクロスコース。
すっかり秋の気配が色濃くなったコースは、日曜日の午後一時的に青空が広がり日が差した以外は、二日間を通して曇りがちの空模様ではあったが、土日とも雨の心配はなく、開幕戦にも増して入念なコース整備が行われたため、非の打ち所のない最高のコンディションが用意された。

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土日合わせて3800人のファンが見守る中行われた注目のレース。第1ヒートでホールショットを奪ったのはヤマハファクトリーの富田俊樹(DL)。しかしディフェンディングチャンピオンの山本 鯨(ホンダ_ブリヂストン)がオープニングラップから富田へのアタックを開始し、2周目には山本が先行。
トップに浮上して更にペースを上げた山本に対し、富田も懸命に追いすがろうとするが、余裕を持ってこの追撃をかわした山本がトップでチェッカーを受けトリプルヒートの初代ウィナーになると同時に開幕3連勝をマーク。
ブリヂストン勢では小方 誠(カワサキ)が5位、成田 亮(ホンダ)が6位、同じくホンダの小島庸平が7位でフィニッシュした。

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僅か2時間強のインターバルで行われた第2ヒート。いつも以上に重要なスタートを確実に決めた山本は、序盤からこのコースをホームとする渡辺祐介(ヤマハ_DL)激しいトップ争いを展開。
ラインを交錯させながら何度も順位を入れ換えた両者のバトルは、再逆転を狙った山本がコーナーで転倒を喫しその隙に逃げきった渡辺が優勝。山本は富田にもポジションを奪われ3位。
終盤山本の背後を捉えた成田が4位。大塚豪太(ホンダ_ブリヂストン)が6位。小方、小島が7-8位でチェッカーを受けた。

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注目のファイナル第3ヒート。今シーズン限りでの引退を表明している成田とってはこのレースが地元でのラストラン。その成田が渾身のスタートを決める。鋭い加速と完璧とも言える1コーナーの捌きでトップに立った成田。
レース前半、成田の後方には小方、渡辺、山本が続く。気迫の籠もった走りでトップを走る成田に対して、レースが動き出したのは5周目。小方をパスした渡辺が成田に接近し激しく攻め立てる。しかし両者のバトルは渡辺の転倒でベテラン成田に軍配が上り、終盤は山本が成田の背後に迫るが、この追撃を僅差で振り切った成田が昨年7月の東北大会以来となる優勝を飾る。
2位でフィニッシュした山本は今大会の総合優勝をマーク。ラストラップに能塚智寛(ホンダ_DL)の先行を許した小方は4位、小島は8位、大塚が10位でチェッカーを受けた。

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●山本 鯨(予選1位/決勝第1ヒート1位/第2ヒート3位//第2ヒート2位/総合1位)
「今回レース時間もそうですが、インターバルも短かったために、通常レース毎に交換するタイヤをヒート1とヒート2の15分ずつに分けて使用しました。熱の入り方とか気になる要素はあったんですが、パフォーマンス的に全く問題はなくて、ソフトパターンのレンジの広さには信頼を置いていましたが、改めてこういう使い方もできるんだと確認ができました。ヒート3に関してはミディアムとどっちするか迷いましたが、結局土日全ての走行をソフトで通しました。次の九州もトリプルヒートの決勝で、今回の結果からもスタートを決めないと厳しいことはわかっているので、その部分だけはしっかりと対策して、次は取りこぼしのないように準備したいと思っています。」

●若林朋之 - 株式会社ブリヂストンMCタイヤ開発部
名阪スポーツランドでの第2戦が中止となったことで、実質的な2戦目となった第3戦 SUGO大会は、開幕戦と同じくここスポーツランドSUGOでの開催ですが、IA-1クラスの決勝は15分×3ヒート制に変更されました。
前回とは違ったスプリントレースになることで、スタートから序盤にかけてのポジション争いがより重要となります。
気温20℃前後と過ごしやすい気候の中、初の試みとなるレースでのタイヤ選択は、事前テストの結果と路面コンディションを踏まえて、各ヒートともにソフトパターンが中心となりました。
H-1優勝のHonda Dream Racing Bellsの山本鯨選手は、序盤やや出遅れるものの、圧倒的なパフォーマンスですぐにTOPに立つとその後も少しずつ他者を離し、トップでチェッカーを受けました。
これで山本選手は開幕から3連勝を達成です。
H-2でも山本選手の速さは光りますが、途中で転倒。TOP争いからは離脱しましたが、必死の追い上げで3位を獲得してくれました。
H-3は、路面が少し硬くなってきたこともありフロントへのミディアムパターン装着を判断したHonda Dream Racing N.R.T. の成田亮選手がこの地元最後のレース最後のヒートで、一度もTOPを譲ることなく完勝。
山本選手は前後ともソフトパターンで戦い成田選手を追い上げ、2位を獲得してくれました。
いずれのヒートでも、各ライダーのタイヤはスプリントレースに合った最適なパフォーマンスを発揮してくれました。
総合優勝は、2大会連続で山本選手です。次戦は11月14-15日にHSR九州(熊本県)での開催となります。
今回と同じくIA-1は3ヒート制レースですが、加えてGPポイント(ボーナスポイント)もあり、チャンピオン争いに向けた非常に重要なレースとなりますので、引き続き最適なタイヤを供給し、ライダーの足元を支えて参ります。

レース結果

コース:スポーツランドSUGO

[ヒート1]

決勝

  • 開催日:2020/10/04
  • 決勝出走:24
  • 完走:21
  • (1.6km x 9laps = 14.4km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 400 山本 鯨 BS Bridgestone Honda Dream Racing Bells CRF450RW ホンダ 9 4 01:58.438 0:17:55.171
2 317 富田 俊樹 DL YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 9 7 01:58.572 0:17:57.119
3 110 渡辺 祐介 DL YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 9 6 01:58.100 0:18:00.346
4 555 能塚 智寛 DL Honda Dream Racing HAMMER CRF450RW ホンダ 9 6 01:59.040 0:18:06.748
5 10 小方 誠 BS Bridgestone Team Kawasaki R&D KX450SR カワサキ 9 6 01:59.027 0:18:11.186
6 982 成田 亮 BS Bridgestone Honda Dream Racing N.R.T. CRF450R ホンダ 9 2 01:59.195 0:18:16.042
7 44 小島 庸平 BS Bridgestone Bells Racing CRF450R ホンダ 9 4 02:01.636 0:18:34.424
8 12 小林 秀真 DL SRM マウンテンライダーズ RM-Z450 スズキ 9 3 02:00.598 0:18:35.603
9 155 大塚 豪太 BS Bridgestone T.E.SPORT CRF450R ホンダ 9 6 02:02.916 0:18:40.426
10 8 星野 裕 DL TEAM HAMMER CRF450R ホンダ 9 5 02:02.914 0:18:41.567
11 793 池谷 優太 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 9 5 02:03.224 0:18:43.584
12 38 道脇 右京 BS Bridgestone TEAM KOHSAKA with CARVEK CRF450R ホンダ 9 5 02:03.223 0:18:46.254
13 322 横澤 拓夢 BS Bridgestone N.R.T. CRF450R ホンダ 9 3 02:03.612 0:18:48.017
14 166 星野 優位 BS Bridgestone bLU cRU レーシングチーム 鷹 YZ450F ヤマハ 9 7 02:03.386 0:18:50.973
15 27 大石 一斗 DL REAL RIDE with Alphathree FC450 ハスクバーナ 9 2 02:06.365 0:19:15.541
16 17 道脇 白龍 BS Bridgestone TEAM KOHSAKA CRF450R ホンダ 9 5 02:07.337 0:19:30.948
17 23 鈴木 亮太 BS Bridgestone STW YSP 浜北大橋 with 鈴木兄弟商会 YZ450F ヤマハ 9 4 02:08.309 0:19:33.593
18 19 宗本 駿真 DL SP忠男広島 YZ450F ヤマハ 9 8 02:07.795 0:19:34.323
19 24 白石 翔也 MI Y’S レーシング YZ450F ヤマハ 9 4 02:06.980 0:19:40.591
20 74 池本 凌汰 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 9 8 02:04.495 0:20:00.396

レース結果

コース:スポーツランドSUGO

[ヒート2]

決勝

  • 開催日:2020/10/04
  • 決勝出走:23
  • 完走:21
  • (1.6km x 9laps = 14.4km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 110 渡辺 祐介 DL YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 9 7 01:58.436 0:18:06.734
2 317 富田 俊樹 DL YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 9 3 01:59.676 0:18:09.546
3 400 山本 鯨 BS Bridgestone Honda Dream Racing Bells CRF450RW ホンダ 9 7 01:59.089 0:18:12.269
4 982 成田 亮 BS Bridgestone Honda Dream Racing N.R.T. CRF450R ホンダ 9 8 01:59.209 0:18:13.349
5 555 能塚 智寛 DL Honda Dream Racing HAMMER CRF450RW ホンダ 9 5 02:00.614 0:18:31.121
6 155 大塚 豪太 BS Bridgestone T.E.SPORT CRF450R ホンダ 9 8 02:01.998 0:18:39.802
7 10 小方 誠 BS Bridgestone Team Kawasaki R&D KX450SR カワサキ 9 6 02:01.983 0:18:43.381
8 44 小島 庸平 BS Bridgestone Bells Racing CRF450R ホンダ 9 6 02:02.682 0:18:50.639
9 12 小林 秀真 DL SRM マウンテンライダーズ RM-Z450 スズキ 9 7 02:03.429 0:18:53.539
10 166 星野 優位 BS Bridgestone bLU cRU レーシングチーム 鷹 YZ450F ヤマハ 9 7 02:03.917 0:18:57.12
11 793 池谷 優太 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 9 3 02:04.650 0:19:03.145
12 322 横澤 拓夢 BS Bridgestone N.R.T. CRF450R ホンダ 9 4 02:04.731 0:19:04.407
13 27 大石 一斗 DL REAL RIDE with Alphathree FC450 ハスクバーナ 9 4 02:06.979 0:19:26.314
14 7 安原 志 DL グリーンクラブ八尾カワサキANNEX KX450 カワサキ 9 2 02:05.292 0:19:38.050
15 24 白石 翔也 MI Y’S レーシング YZ450F ヤマハ 9 2 02:09.938 0:19:42.861
16 8 星野 裕 DL TEAM HAMMER CRF450R ホンダ 9 3 02:04.874 0:19:43.384
17 23 鈴木 亮太 BS Bridgestone STW YSP 浜北大橋 with 鈴木兄弟商会 YZ450F ヤマハ 9 8 02:08.708 0:19:45.456
18 19 宗本 駿真 DL SP忠男広島 YZ450F ヤマハ 9 8 02:10.007 0:19:52.785
19 17 道脇 白龍 BS Bridgestone TEAM KOHSAKA CRF450R ホンダ 9 2 02:10.117 0:19:57.514
20 80 伊藤 翔太 DL 花巻レーシング KX450 カワサキ 8 1 2 02:12.748 0:18:16.522

レース結果

コース:スポーツランドSUGO

[ヒート3]

決勝

  • 開催日:2020/10/04
  • 決勝出走:22
  • 完走:22
  • (1.6km x 9laps = 14.4km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 982 成田 亮 BS Bridgestone Honda Dream Racing N.R.T. CRF450R ホンダ 9 9 02:01.534 0:18:27.194
2 400 山本 鯨 BS Bridgestone Honda Dream Racing Bells CRF450RW ホンダ 9 9 01:59.964 0:18:27.687
3 555 能塚 智寛 DL Honda Dream Racing HAMMER CRF450RW ホンダ 9 4 02:02.005 0:18:34.694
4 10 小方 誠 BS Bridgestone Team Kawasaki R&D KX450SR カワサキ 9 3 02:02.720 0:18:36.736
5 317 富田 俊樹 DL YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 9 3 02:01.588 0:18:38.520
6 110 渡辺 祐介 DL YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZ450FM ヤマハ 9 6 02:02.367 0:18:53.694
7 12 小林 秀真 DL SRM マウンテンライダーズ RM-Z450 スズキ 9 3 02:04.546 0:18:56.603
8 44 小島 庸平 BS Bridgestone Bells Racing CRF450R ホンダ 9 4 02:04.600 0:19:05.374
9 7 安原 志 DL グリーンクラブ八尾カワサキANNEX KX450 カワサキ 9 5 02:04.729 0:19:06.439
10 155 大塚 豪太 BS Bridgestone T.E.SPORT CRF450R ホンダ 9 7 02:05.666 0:19:07.137
11 8 星野 裕 DL TEAM HAMMER CRF450R ホンダ 9 6 02:05.842 0:19:08.592
12 793 池谷 優太 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 9 6 02:04.786 0:19:11.343
13 166 星野 優位 BS Bridgestone bLU cRU レーシングチーム 鷹 YZ450F ヤマハ 9 6 02:06.133 0:19:14.598
14 322 横澤 拓夢 BS Bridgestone N.R.T. CRF450R ホンダ 9 4 02:06.087 0:19:18.824
15 74 池本 凌汰 DL KTMうず潮レーシング福山 450SX-F KTM 9 3 02:08.674 0:19:42.046
16 27 大石 一斗 DL REAL RIDE with Alphathree FC450 ハスクバーナ 9 3 02:09.237 0:19:57.868
17 19 宗本 駿真 DL SP忠男広島 YZ450F ヤマハ 9 6 02:11.075 0:20:05.982
18 17 道脇 白龍 BS Bridgestone TEAM KOHSAKA CRF450R ホンダ 9 3 02:11.001 0:20:09.999
19 23 鈴木 亮太 BS Bridgestone STW YSP 浜北大橋 with 鈴木兄弟商会 YZ450F ヤマハ 9 7 02:12.118 0:20:13.401
20 80 伊藤 翔太 DL 花巻レーシング KX450 カワサキ 9 4 02:15.876 0:20:44.186