満身創痍の生形秀之がレース2で表彰台獲得

  • 開催場所:筑波サーキット
  • 開催日:2016年04月10日(日) 〜 2016年04月10日(日)
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 開幕戦のJ-GP2クラスは予選は計時予選に加えてトップ10がスーパーポールに進出というこのクラスでは初の試み。さらに決勝は2レースが設定された。レース2のグリッドは40分間計時予選で、またレース1のグリッドはその後のスーパーポールで、それぞれ決定する。土曜日の計時予選では、生形秀之(ブリヂストン)は順調にタイムアタックをしていたが、新品タイヤを投入したセッション残り5分を切ったところで転倒し、5番グリッドから日曜日のレース2に臨むこととなった。

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 生形はレース序盤にトップ争いを展開。レース中盤には浦本修充(DL)と國峰琢磨(DL)が抜け出して2台でトップ争いを開始。生形は岩崎哲朗(DL)と一騎打ちの表彰台争いを続ける展開となる。ラストラップ。浦本に仕掛けた國峰がラインを大きく外す。その間に生形は2番手浮上。生形と一緒に國峰をかわして3番手に浮上した岩崎は、生形に仕掛けようとして転倒。生形は巻き込まれることなく2位でフィニッシュ。フロントロー3番グリッドからスタートし、サード集団をリードしていた水野涼(ブリヂストン)は一歩、表彰台に届かず4位でゴールした。

●生形秀之(レース1予選7位/決勝6位・レース2予選5位/決勝2位)
「先週の事前テストで大転倒して背中を痛めたのですが、今週に入って激痛に襲われて、レースができるのかどうか不安な状態でした。さらに計時予選でまた転倒して肩と手首を痛め、ブリヂストンに用意してもらったタイヤも使えず、完全に不完全燃焼に終わりました。レース2も最後は手が動かなくなり、厳しいながらに何とか走り切れいました。タイヤが最後まで安定したパフォーマンスを発揮して助けてくれたおかげです」

●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「今回、土曜日と日曜日とそれぞれ1回ずつレース行なわれ、日曜日レース2ではブリヂストンユーザーのベテラン生形秀之選手が2位に入賞しました。生形選手は1週間前の事前テストで大転倒、さらにウィークの予選でも転倒し満身創痍の状態でした。痛みを抱えた状態で我慢のレースを強いられましたが、ベテランの強みを発揮しました。昨年のJ-GP3チャンピオン、ブリヂストンユーザーの水野涼選手はこのクラスにステップアップし、レース2では4位に入賞しました。レーシングバトラックスを履いたブリヂストンの上位ユーザー全車がフロントにソフト/リアにミディアムハードを使用しました。コースから近いところで観戦でき、コンパクトな筑波サーキットならではの、フレンドリーでエキサイティングな筑波全日本ロードレース。3年振りの開催となり、J-GP2のスーパーポール予選や2レース制で、多くの観客が盛り上がっていました」

レース結果

コース:筑波サーキット

[J-GP2]

決勝

  • 開催日:2016/04/10
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 路面温度:31℃
  • 決勝出走:22
  • 完走:21
  • (2.07km x 20laps = 41.4km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 94 浦本 修充 DL Team KAGAYAMA GSX-proto71 スズキ 20 4 57.381 19:17.631
2 2 生形 秀之 BS Bridgestone エスパルス ドリームレーシング GSX-R MFD6 スズキ 20 5 57.417 19:19.592
3 55 國峰 琢磨 DL H43 Team-NOBBY HP6q ホンダ 20 5 57.088 19:19.755
4 634 水野 涼 BS Bridgestone MuSASHi RT ハルク・プロ HP6q ホンダ 20 9 57.481 19:19:910
5 17 石塚 健 DL Will-RAISEracingRS-ITOH ZX-6R カワサキ 20 12 57.482 19:21.247
6 11 井筒 仁康 DL Will-RAISEracingRS-ITOH ZX-6R カワサキ 20 7 57.478 19:21.880
7 44 関口 太郎 BS Bridgestone MISTRESA with HARC-PRO HP6 ホンダ 20 7 57.407 19:22.079
8 74 三原 壮紫 DL H43 Team-NOBBY HP6q ホンダ 20 9 57.628 19:23.486
9 90 渥美 心 DL au & テルル・Kohara RT TSR2 TSR 20 7 57.808 19:26.591
10 8 大木 崇行 DL MOTO BUM+虎の穴 CBR600RR ホンダ 20 4 57.847 19:32.042
11 81 上和田 拓海 BS Bridgestone ウェビックチームノリックヤマハ YZW-N6 ヤマハ 20 5 57.758 19:32.540
12 392 長尾 健吾 DL ミクニ テリー&カリー GSX-R600 スズキ 20 4 57.940 19:33.919
13 10 佐藤 太紀 DL au & テルル・Kohara RT TSR6 TSR 20 4 57.988 19:36.225
14 15 作本 輝介 BS Bridgestone Team高武RSC MD600 モリワキ 20 3 58.444 19:42.855
15 56 中本 郡 BS Bridgestone SYNCEDGE 4413 備前精機 HP6 ホンダ 20 4 58.206 19:45.418
16 46 日浦 大治朗 DL モリワキ・レーシング MD600 モリワキ 20 4 58.573 19:48.080
17 45 古山 颯太 DL MotoPod & YSP名古屋西 YZF-R6GK ヤマハ 20 7 58.676 19:48.080
18 30 高橋 颯 BS Bridgestone CLUB PLUS ONE HP6 ホンダ 20 15 58.810 19:52.306
19 19 赤間 清 BS Bridgestone MISTRESA with HARC-PRO HP6 ホンダ 19 6 1:00.027 19:32.382
20 70 岩崎 哲朗 PI OGURAclutch with パワービルダー ZX-6R カワサキ 19 7 57.341 18:21.335