榎戸育寛が全日本初ポールポジション獲得 大荒れの決勝では星野知也が15台抜きで7年ぶり全日本優勝
- 開催場所:岡山国際サーキット
- 開催日:2016年09月25日(日) 〜 2016年09月25日(日)
ここまで3戦を終えて名越哲平、チャロンポン・ポラマイ、岩戸亮介と3人の勝者が誕生。ランキングリーダーは3戦連続で表彰台を獲得した前田恵助と混戦模様のST600クラス。
4戦目の岡山ラウンドには46台ものエントリーが集まり、予選では40台のグリッドの争い。ポールポジション争いはセッション序盤にリーダーボードのトップに浮上した榎戸育寛・岩戸・前田と若手の争いとなる。途中、赤旗中断があったものの、大きなアクシデントには至らずにセッションが終了。序盤のタイムのままでフロントロウが決定し、榎戸の全日本初ポールポジションを獲得となった。
榎戸は「事前テストから調子がよかった。昨日の合同走行で転倒して今日の予選は厳しいと思ったけれど、トップタイムも出せたし、マシンのセッティングもできたので満足」と笑顔を見せる。
昼前から降り出した雨は、J-GP2クラス決勝・JSB1000クラス決勝に大きな影響を与え、引き続きST600クラスもスタートディレイとなり、さらに3周減算の16周で予定よりも1時間ほど遅れてスタートした。
まずは榎戸がレースをリード。2番手で続いた岩戸はオープニングラップで転倒。これで榎戸がトップ独走状態に。2位争いは津田一磨・ポラマイ・クライサー・星野知也・松崎克哉の5台で展開。その中で星野が周回ごとにポジションアップ。3周目には集団トップに浮上。そのままの勢いで翌4周目には榎戸をも捕えるとトップに立つ。
星野は5周目には榎戸に2秒のアドバンテージを築いてトップ独走体制に入る。2番手に後退した榎戸にはポラマイとクライサーが迫り、3台での2位争いに発展。ここからポラマイが遅れ出し、レース中盤には榎戸とクライサーの一騎打ちに移行。
10周目にクライサーは榎戸を捕えて2番手浮上。榎戸を置き去りにして猛然と星野を追いかけ始める。しかし星野はすでに5秒のアドバンテージを築いており、クライサーもペースを上げられなくなり2位キープの走りに。星野はそのままトップを快走。ST600クラス初優勝を飾った。2位にはクライサー、榎戸は3位表彰台を獲得した。
●星野知也(予選16位/決勝1位)
「スタートディレイ前のサイティングラップでは感触がよくなく、赤旗中断中にセッティングを見直したら好感触になりました。まさかこんなにうまくいくとは思いませんでした。優勝できて素直にうれしいです。ST600の溝付きタイヤはこれまで経験がなくて今も苦労していますが、レインタイヤはJ-GP2でも使っていたから、みんな同じタイヤなら自分にアドバンテージがあるなと思っていました」
●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「今季初のウェットレースとなりましたが、今週、木曜日金曜日とウェット走行があったため、ライダーたちもある程度のセッティングができていたと思います。若手とベテランの争いとなり、見応えのあるレースとなりました。ST600で初優勝を飾った星野選手にお祝い申し上げます。難しいコンディションの中、無事にレースが終えられたこともうれしく思います。今シーズンのST600は、毎回ウィナーが変わる展開でタイトル争いも激しく、最終戦で数字上は10人にチャンピオンの可能性があります。ワンメイクタイヤ2年目で、このクラスが活性化していることを嬉しく思います。」
決勝
- 開催日:2016/09/25
- 天候:Rain
- 路面:Wet
- 路面温度:25℃
- 決勝出走:40
- 完走:29
- (3.703km x 16laps = 59.248km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 46 | 星野 知也 | BS | TEAM PLUS ONE | CBR600RR | ホンダ | 16 | 9 | 1:45.937 | 28:47.465 | ||
2 | 2 | D.クライサー | BS | Yamaha Thailand Racing Team | YZR-R6 | ヤマハ | 16 | 10 | 1:45.434 | 28:57.274 | ||
3 | 9 | 榎戸 育寛 | BS | MOTO BUM HONDA | CBR600RR | ホンダ | 16 | 8 | 1:46.813 | 28:59.108 | ||
4 | 65 | C.ポラマイ | BS | Yamaha Thailand Racing Team | YZF-R6 | ヤマハ | 16 | 10 | 1:47.542 | 29:12.844 | ||
5 | 43 | 亀井 雄大 | BS | ホンダ鈴鹿レーシングチーム | CBR600RR | ホンダ | 16 | 12 | 1:47.892 | 29:12.898 | ||
6 | 85 | 松崎 克哉 | BS | RS-ITOH & 能塚 | ZX-6R | カワサキ | 16 | 10 | 1:47.768 | 29:18.571 | ||
7 | 23 | 津田 一磨 | BS | AKENO SPEED | YZF-R6 | ヤマハ | 16 | 10 | 1:47.587 | 29:20.409 | ||
8 | 19 | 中山 真太郎 | BS | TEAMしんたろうwith KRT | CBR600RR | ホンダ | 16 | 11 | 1:47.842 | 29:23.024 | ||
9 | 76 | 和田 留佳 | BS | RS-ITOH & サンタバイク | ZX-6R | カワサキ | 16 | 6 | 1:48.541 | 29:33.195 | ||
10 | 51 | 宗和 孝宏 | BS | 51ガレージチームイワキ | YZF-R6 | ヤマハ | 16 | 11 | 1:48.475 | 29:33.896 | ||
11 | 8 | 岩戸 亮介 | BS | Team高武RSC | CBR600RR | ホンダ | 16 | 9 | 1:47.893 | 29:40.907 | ||
12 | 5 | 前田 恵助 | BS | 伊藤レーシングGMDスズカ | YZF-R6 | ヤマハ | 16 | 12 | 1:50.436 | 29:56.415 | ||
13 | 40 | 山元 聖 | BS | 51ガレージチームイワキ | YZF-R6 | ヤマハ | 16 | 14 | 1:49.750 | 30:05.646 | ||
14 | 35 | 櫻井 賢一 | BS | ホンダドリーム高崎 B'WISE RT 中央前橋 | CBR600RR | ホンダ | 16 | 12 | 1:50.013 | 30:08.157 | ||
15 | 39 | 中村 豊 | BS | MOTO BUM HONDA | CBR600RR | ホンダ | 16 | 11 | 1:50.187 | 30:09.422 | ||
16 | 52 | 岡村 光矩 | BS | RS-ITOH & FA.com保険職人 | ZX-6R | カワサキ | 16 | 7 | 1:51.516 | 30:11.319 | ||
17 | 106 | 大野 英樹 | BS | B~DASH106 Snail Racing | ZX-6R | カワサキ | 16 | 13 | 1:49.874 | 30:15.976 | ||
18 | 20 | 清末 尚樹 | BS | RS-ITOH | ZX-6R | カワサキ | 16 | 10 | 1:50.978 | 30:31.239 | ||
19 | 104 | 江口 謙 | BS | TOHO RACING CLUB | CBR600RR | ホンダ | 16 | 12 | 1:53.040 | 30:42.413 | ||
20 | 36 | 定井 満 | BS | カメイRガレージA'井笠オート | ZX-6R | カワサキ | 15 | 11 | 1:52.306 | 28:54.671 |