【全日本ロードレース選手権JGP3クラス第5戦】16歳の長谷川聖がトップ集団で大健闘!!

　全日本ロードレース第5戦の会場はオートポリス。昨年は熊本地震の影響で開催中止になったため、2年ぶりの九州ラウンドとなった。
　予選日は豪雨と濃霧に見舞われ、J-GP3クラスの予選は決勝日の朝に順延。決勝日の朝は小雨が降っていたものの、大雨と強風は収まっていた。25分間のタイムアタックは、セッション開始早々に小室旭(DL)がリーダーボードのトップに立ち、それを追いかけたのは長谷川聖(ブリヂストン)。長谷川は最終アタックでベテラン宇井陽一(DL)に抜かれたが、3番手フロントロウを獲得する。
　決勝がスタートするころには雨も上がり、路面も一部が乾き始め、全車スリックタイヤでスタートした。
　好スタートを切ってホールショットを奪ったのは小室。オープニングラップで2番手に浮上したのは宇井。2周目に宇井がトップ浮上。この2台のトップ争いを長谷川が古市右京(DL)と共に追いかけ、4台が後続を大きく引き離す。
　4周目。小室が首位奪回。長谷川は古市と共に宇井を捕らえて3番手浮上。さらにペースを上げた長谷川は、翌周には2番手、さらに翌々周にはトップ浮上。しかし混戦状態は続き、7周目には宇井に首位を奪われる。その間に5位を展開していた伊達悠太(DL)・佐野勝人(DL)・中島元気(DL)が追いつきトップ集団は7台に膨れる。
　9周目には伊達が一気にトップ浮上。小室と熾烈な優勝争いを開始。長谷川も必死に食らいつく。優勝争いは伊達に軍配。長谷川はトップから1秒差の5位でフィニッシュとなった。

●松永真利(株式会社ブリヂストンMCタイヤ開発部)
「ブリヂストンは、JGP3をライダー育成のクラスと位置づけていて、ライダーが活躍してさらに上位クラスにステップアップできるように、様々なサポートやアドバイスをしています。今日のブリヂストン装着選手は全員市販BATTLAXスリックタイヤV02のミディアムを使用しましたが、他社と遜色ないタイヤ性能を発揮できたと思います。もちろん、さらに性能向上を目指してタイヤ開発を進めています」