- 開催場所:オートポリス
- 開催日:2017年09月09日(土) 〜 2017年09月10日(日)
第7戦オートポリスは2&4レースとして、JSB1000クラスのみが開催された。
35台がエントリーした今大会。Q1、Q2の2回のセッションに分けられた予選は、Q1に全車が出走。その結果10位までが次のセッションに進む権利を獲得し、11位以下のライダーはQ1のタイム順でグリッドが決まり、トップ10ライダーがQ2でポールポジションを争うノックアウト方式の予選で行なわれた。
Q1でトップタイムを記録したのは野左根航汰(ブリヂストン)、2番手に中須賀克行(ブリヂストン)、3番手に高橋巧(ブリヂストン)が続き、ブリヂストンユーザーがトップ10中9名を占め、Q2が争われた。
Q2では野左根が1分47秒841を記録してポールポジションを獲得。2番手に渡辺一馬(ブリヂストン)、3番手に中須賀が続き、上位9位までをブリヂストンユーザーが独占した。
決勝レースは、気温24℃路面温度41℃のドライコンデイションの下、19周で争われた。好スタートでレースをリードしたのは高橋。2番手に渡辺、3番手に中須賀、4番手に野左根が続く。
序盤はこの4人がトップ集団を形成するが、4周目に野左根が渡辺を交わして3番手に浮上。トップ争いは高橋、中須賀、野左根の3人が接戦を展開しながら周回を重ねていく。
中盤すぎまでトップ争いに大きな変動はなかったが、レース終盤に差し掛かった15周目の1コーナーで野左根が1コーナーでコースオフ。転倒は免れたものの、コースに復帰したときには7番手まで後退しており、トップ争いから遅れてしまう。これでトップ争いは高橋と中須賀の一騎打ちとなった。
スタートから15周目までレースをリードしていたのは高橋だったが、中須賀が16周目の第2ヘアピンでトップに浮上。ちょうどこのころからトップ争いの前に周回遅れが現れ始め、それをパスするタイミングもあり、中須賀がリードを広げる。
トップに立った16周目にコンマ4秒差だった二人の間隔は17周目には1秒3に広がり、そのまま中須賀がトップでチェッカーを受け、今シーズン2勝目を記録。6月の全日本第5戦に続いてオートポリス2連勝を飾った。
高橋は2秒903差の2位でゴール。序盤は4番手につけ、渡辺と3番手争いを展開し、6周目に渡辺を交わして3番手に浮上した津田拓也(ブリヂストン)は、中盤にトップの3台との差を縮める場面もあったが、追いつくことはできず、高橋から3秒2差の3位でチェッカーを受けた。
渡辺は単独4位でゴール。5位に藤田拓哉(ブリヂストン)、6位に山口辰也(ブリヂストン)が続き、野左根はコースアウト後、復帰して7位でチェッカーを受けた。8位に濱原颯道(ブリヂストン)、9位にスポット参戦の柳川 明(ブリヂストン)が入賞し、上位9位までをブリヂストンユーザーが占めた。
●中須賀 克行(予選3位/決勝1位)
「6月のレースに続いて、今シーズン、オートポリスで2勝目を挙げることができ、うれしいです。6月のレースは雨で気温も低く、難しいコンディションのレースで勝つことができました。今回はドライで気温も高いコンディションのレースでしたが、タイヤが安定したグリップ性能とコントロール性を発揮してくれたので、19周という長いレースディスタンスをハイペースで刻むことができたと思います」
●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「今週はウイークを通して天候もよく、レースも気温24度、路面温度41度という良いコンディションの下、行なわれました。上位陣のタイヤ選択は、フロントは山口選手がミディアムを選択した以外、ほかの選手はミディアムハードを選択しました。リアは津田選手がミディアムソフト、渡辺、中須賀、高橋選手がミディアム、野左根、藤田、山口選手がミディアムハードという選択をしました。レースは高橋、中須賀、野左根の3選手による激しいデットヒートが中盤まで続き、最後は高橋選手との一騎打ちを制した中須賀選手が、前回のオートポリスに続き、今季2勝目を飾りました。中須賀選手とチームのみなさまにお祝いを申し上げます。今回は非常に速いペースでレースが推移し、タイヤはいずれのスペックも最後まで安定した性能が発揮できたと思います。1位から9位までブリヂストンユーザーが占めるという結果をうれしく思います」
決勝
- 開催日:2017/09/10
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 路面温度: 41℃
- 決勝出走:35
- 完走:31
- (4.674km x 19laps = 88.806km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 中須賀 克行 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 19 | 1:48.855 | 34:37.041 | |||
2 | 634 | 高橋 巧 | BS | MuSASHi RT HARC-PRO.Honda | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 19 | 1:48.916 | 34:39.944 | |||
3 | 12 | 津田 拓也 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000R | スズキ | 19 | 1:48.855 | 34:43.232 | |||
4 | 23 | 渡辺 一馬 | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 19 | 1:49.131 | 34:47.232 | |||
5 | 9 | 藤田 拓哉 | BS | YAMALUBE RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 19 | 1:49.397 | 34:49.089 | |||
6 | 104 | 山口 辰也 | BS | TOHO Racing | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 19 | 1:49.556 | 34:51.640 | |||
7 | 5 | 野左根 航汰 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5 | YZF-R1 | ヤマハ | 19 | 1:48.845 | 35:02.559 | |||
8 | 50 | 濱原 颯道 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000R | スズキ | 19 | 1:49.883 | 35:03.510 | |||
9 | 87 | 柳川 明 | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 19 | 1:50.141 | 35:05.157 | |||
10 | 72 | 高橋 裕紀 | PI | KYB MORIWAKI MOTUL RACING | CBR1000RR | ホンダ | 19 | 1:50.491 | 35:14.359 | |||
11 | 71 | 加賀山 就臣 | DL | Team KAGAYAMA | GSX-R1000 | スズキ | 19 | 1:50.663 | 35:15.343 | |||
12 | 88 | 清成 龍一 | PI | KYB MORIWAKI MOTUL RACING | CBR1000RR | ホンダ | 19 | 1:50.202 | 35:15.783 | |||
13 | 18 | 近藤 湧也 | BS | JOYNETレーシングGBS YAMAHA | YZF-R1 | ヤマハ | 19 | 1:50.882 | 35:25.755 | |||
14 | 85 | 中冨 伸一 | DL | HiTMAN RC 甲子園ヤマハ | YZF-R1 | ヤマハ | 19 | 1:51.231 | 35:29.180 | |||
15 | 090 | 秋吉 耕佑 | DL | au & テルル・Kohara RT | CBR1000RR | ホンダ | 19 | 1:51.150 | 35:33.541 | |||
16 | 39 | 酒井 大作 | BS | Team Motorrad39 | S1000RR | BMW | 19 | 1:50.958 | 35:34.588 | |||
17 | 32 | 今野 由寛 | BS | MotoMap SUPPLY FA | GSX-R1000 | スズキ | 19 | 1:51.001 | 35:36.555 | |||
18 | 46 | 松崎 克哉 | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 19 | 1:50.813 | 35:46.641 | |||
19 | 47 | 上和田 拓海 | DL | ウェビックチームノリックヤマハ | YZF-R1 | ヤマハ | 19 | 1:52.509 | 35:53.334 | |||
20 | 080 | 渥美 心 | DL | UQ & テルル・Kohara RT | CBR1000RR | ホンダ | 19 | 1:52.712 | 36:01.960 |