- 開催場所:岡山国際サーキット
- 開催日:2017年09月30日(土) 〜 2017年10月01日(日)
予選Q1開始10分ほどで転倒車による赤旗が発生し、この時点でのトップ中須賀克行(ブリヂストン)。予選セッションが再開されると、中須賀と野左根航汰(ブリヂストン)が交互にトップに浮上するアタック合戦を展開。一瞬、野左根を前に出した中須賀はすぐにリーダーボードのトップに返り咲き、Q1をトップのまま終了。野左根は2番手でQ2に。このヤマハファクトリー2台に加え、渡辺一馬(ブリヂストン)・津田拓也(ブリヂストン)・藤田拓哉(ブリヂストン)・高橋巧(ブリヂストン)・山口辰也(ブリヂストン)と、7人のブリヂストンユーザーがトップ10入りしてQ2進出を決めた。
続き15分間のQ2。中須賀はついに1分27秒602と1分27秒台に突入。そのまま圧勝のポールポジション獲得となった。2番手の高橋裕紀(PI)は0.857秒差でJSBクラス初フロントロウ獲得。野左根が3番手につけた。
決勝で好スタートを切ったのはポールシッターの中須賀。中須賀は高橋裕紀(PI)・清成龍一(PI)のモリワキレーシング2台と共にトップ集団を形成し、後方では渡辺・津田・野左根の3台が4位争いを開始。さらにその後方では高橋巧・藤田・山口が3台で7位争い集団を形成する。
中須賀は一人、ハイペースで周回を開始。3周目にはモリワキ2台を引き離し、独走態勢に入る。モリワキ2台には、順位を上げた野左根が津田・渡辺を引き連れて接近する。
7周目を終了した時点で中須賀は後続に4秒半という大きなアドバンテージ。高橋裕紀も清成を引き離して単独2番手走行を開始。清成は野左根・津田・渡辺のサード集団に飲み込まれ、8周目には野左根が清成を捕らえて表彰台圏内に浮上した。
レース折り返しの12周を終了し、中須賀のアドバンテージは6秒半にまで達していた。高橋裕紀も完全なる単独2位走行。3位争いは野左根と津田が抜け出して一騎打ちに移行。
レース後半に入り、ベストラップを連発して津田との勝負にけりをつけた野左根が高橋裕紀との差を詰め始めた。そして18周目に野左根が高橋裕紀を捕らえて2番手浮上し、ヤマハファクトリーがワンツー走行を開始する。
中須賀は最後までトップを快走。最後には10秒近いアドバンテージを築いて2連勝、今季3勝目をポールtoフィニッシュで飾った。野左根も高橋を引き離して単独2位でゴール。ヤマハファクトリー初のワンツーフィニッシュを飾った。
●中須賀克行(予選1位/決勝1位)
「土曜日までは気温も路面温度も上昇したのですが、今日の路面温度は10℃くらい下がっていたと思います。それでもタイヤは昨日までと変わらないグリップ力で、リズムを崩すことなく、同じ走りができました。17インチタイヤの進化も感じていますので、性能を100%発揮して鈴鹿での最後の2レースも優勝できるように頑張ります」
●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「今大会はウィークを通して天候に恵まれました。決勝も気温23℃・路面温度33℃と、いいコンディションのもとで行なわれました。ブリヂストン上位勢のタイヤ選択は、フロントは高橋巧選手のミディアム以外は全員ミディアムハード。リアは高橋巧選手ハード・山口選手ミディアム、それ以外のライダーはミディアムハードという選択でした。予選で圧倒的な速さを見せた中須賀選手がレースは独走で今季3勝目をマーク。野左根選手が2位でヤマハ初のワンツーフィニッシュという結果になりました。中須賀選手・野左根選手・ヤマハファクトリーレーシングチームの皆様にお祝いを申し上げます。中須賀選手の優勝タイムは、過去のベスト(2015年)よりも、13秒も速いという結果でした。今回もブリヂストンユーザーが強さを発揮したものの、3年ぶりに表彰台の一角をライバル社に明け渡す結果になりましたので、今後我々もさらに開発を進めていきます」
決勝
- 開催日:2017/10/01
- 天候:Cloudy
- 路面:Dry
- 路面温度:33℃
- 決勝出走:38
- 完走:33
- (3.703km x 24laps = 88.872km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 1 | 中須賀 克行 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 24 | 5 | 1:28.153 | 35:33.551 | ||
2 | 5 | 野左根 航汰 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5 | YZF-R1 | ヤマハ | 24 | 15 | 1:28.659 | 35:43.731 | ||
3 | 72 | 高橋 裕紀 | PI | KYB MORIWAKI MOTUL RACING | CBR1000RR | ホンダ | 24 | 2 | 1:28.859 | 35:46.350 | ||
4 | 12 | 津田 拓也 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000R | スズキ | 24 | 5 | 1:28.717 | 35:49.101 | ||
5 | 23 | 渡辺 一馬 | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 24 | 9 | 1:28.958 | 35:54.063 | ||
6 | 634 | 高橋 巧 | BS | MuSASHi RT HARC-PRO.Honda | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 24 | 9 | 1:29.067 | 35:54.952 | ||
7 | 9 | 藤田 拓哉 | BS | YAMALUBE RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 24 | 14 | 1:28.979 | 35:55.099 | ||
8 | 88 | 清成 龍一 | PI | KYB MORIWAKI MOTUL RACING | CBR1000RR | ホンダ | 24 | 2 | 1:28.815 | 35:58.431 | ||
9 | 71 | 加賀山 就臣 | DL | Team KAGAYAMA | GSX-R1000 | スズキ | 24 | 6 | 1:29.672 | 36:12.488 | ||
10 | 50 | 濱原 颯道 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000R | スズキ | 24 | 5 | 1:29.475 | 36:16.017 | ||
11 | 94 | 浦本 修充 | DL | Team KAGAYAMA | GSX-R1000 | スズキ | 24 | 4 | 1:30.237 | 36:23.845 | ||
12 | 46 | 松崎 克哉 | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 24 | 4 | 1:30.239 | 36:27.577 | ||
13 | 90 | 秋吉 耕佑 | DL | au & テルル・Kohara RT | CBR1000RR | ホンダ | 24 | 6 | 1:30.452 | 36:33.846 | ||
14 | 47 | 上和田 拓海 | DL | ウェビックチームノリックヤマハ | YZF-R1 | ヤマハ | 24 | 4 | 1:30.412 | 36:41.272 | ||
15 | 32 | 今野 由寛 | BS | MotoMap SUPPLY FA | GSX-R1000 | スズキ | 24 | 16 | 1:31.011 | 36:44.068 | ||
16 | 80 | 渥美 心 | DL | UQ & テルル・Kohara RT | CBR1000RR | ホンダ | 24 | 7 | 1:31.629 | 37:01.220 | ||
17 | 62 | 津田 一磨 | BS | Titanium Power & Baby Face | YZF-R1 | ヤマハ | 24 | 2 | 1:31.714 | 37:01.330 | ||
18 | 34 | 岡村 光矩 | DL | KRP三陽工業&RS-ITOH | ZX-10RR | カワサキ | 23 | 4 | 1:31.904 | 35:42.157 | ||
19 | 29 | 小島 一浩 | DL | Honda熊本レーシング | CBR1000RR | ホンダ | 23 | 12 | 1:32.089 | 35:42.404 | ||
20 | 450 | 相馬 利胤 | DL | TT 45 | YZF-R1 | ヤマハ | 23 | 7 | 1:32.164 | 35:46.455 |