- 開催場所:鈴鹿サーキット
- 開催日:2017年11月04日(土) 〜 2017年11月05日(日)
津田拓也(ブリヂストン)がランキングリーダー・6点差で高橋巧(ブリヂストン)・津田から11点差で渡辺一馬(ブリヂストン)、と3人のブリヂストンユーザーによる僅差のタイトル争いとなったJSB1000クラス最終戦。最高峰クラスは2レース制が組まれ、計算上は、藤田拓哉(ブリヂストン)・野左根航汰(ブリヂストン)・濱原颯道(ブリヂストン)を加えた6人がタイトルの可能性を残していた。
予選は全車出走のQ1と、トップ10台までが進出できるQ2で争われた。レース1のグリッドが決定されるQ2は15分間のタイムアタック。真っ先に2分5秒台にタイムを入れたのは中須賀。ほかに2分5秒台を出すものはなく、そのまま中須賀がポールポジション獲得。野左根が2番手につけ、ヤマハファクトリーレーシングチームが予選ワンツー。渡辺が3番手フロントロウ獲得となった。
レース1は8周という超スプリントレース。しかし、サイティングラップで岡村光矩(DL)のマシンがコース上で止まってしまい、スタートディレイ。結果、1周減算となり、7周のレースになってしまう。
その超短距離スプリントレースで好スタートを切ったのは中須賀。高橋・野左根・渡辺と続く。
オープニングラップからトップ独走態勢に入った中須賀。2位争いの野左根は高橋のマシンとの接触を避けて渡辺の後ろに下がる。しかし野左根はすぐに挽回して渡辺を捕らえると高橋を追う。高橋・野左根・渡辺・藤田の4台の熾烈な2位争いが始まった。
4周目に入る直前のシケインで野左根が2番手浮上し、ヤマハファクトリーがワンツー体制に。ただし中須賀はその時点すでに2秒半のアドバンテージ。3番手に後退した高橋は、渡辺にその座をねらわれるがブロック。渡辺は藤田に隙を狙われる激しい2位争い。
6周目、今度は高橋が野左根から2番手を奪回。最終コーナーで野左根が一瞬ミスして渡辺が3番手浮上し、藤田が集団から遅れ出す。
最終ラップ。中須賀は7周という短い周回数で4秒もの大量リードを築いて優勝。最終シケインまで争われた3台での2位争いを高橋が制し、続いて野左根が3位表彰台を獲得。渡辺は僅差で表彰台を逃した。ポイントリーダーで最終戦を迎えていた津田は8位でゴール。これで高橋巧が逆転し、ランキングトップでレース2に臨むことになった。
●中須賀克行(予選1位/決勝1位)
「スタートディレイ、さらに1周減算で、集中力を要求されるレースになりました。ディレイのためタイヤが冷えてしまい、スタート直後はなかなかペースを上げることができませんでしたが、高橋選手をブロックしながらタイヤを暖め、2周目からペースを上げて、後は自分のペースできっちりゴールすることができました。今季は勝つか転ぶかのシーズンでしたが、最後はしっかりと勝つことができてうれしいです」
●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「予定よりも1周減算で7周という超スプリントレースは、気温18℃・路面温度26℃というコンディションで行なわれました。ブリヂストンユーザーの上位勢のタイヤ選択は、フロントに中須賀選手・藤田選手・山口選手がミディアム、高橋選手・野左根選手・渡辺選手・津田選手がミディアムハード。またリアには高橋選手・渡辺選手がミディアムソフト、中須賀選手・野左根選手・山口選手・津田選手がミディアム、藤田選手がミディアムハードと大きく選択が分かれました。レースは中須賀がホールショットを奪い、速いペースでレースをリードして、今季4勝目を挙げました。また2位争いを制した高橋選手がタイトル争いでトップに立つという結果。超スプリントレースで非常に速い展開となり、見応えのあるレースとなりましたが、1位から6位までをブリヂストンユーザーが占めてくれたことをうれしく思います」
決勝
- 開催日:2017/11/05
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 路面温度:26℃
- 決勝出走:31
- 完走:28
- (5.821km x 7laps = 40.747km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 1 | 中須賀 克行 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 7 | 2 | 2:05.789 | 14:44.962 | ||
2 | 634 | 高橋 巧 | BS | MuSASHi RT HARC-PRO.Honda | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 7 | 2:06.266 | 14:48.871 | |||
3 | 5 | 野左根 航汰 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5 | YZF-R1 | ヤマハ | 7 | 2:05.985 | 14:49.095 | |||
4 | 23 | 渡辺 一馬 | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 7 | 2:06.261 | 14:49.247 | |||
5 | 9 | 藤田 拓哉 | BS | YAMALUBE RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 7 | 2:06.172 | 14:49.988 | |||
6 | 104 | 山口 辰也 | BS | TOHO Racing | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 7 | 2:07.013 | 14:57.691 | |||
7 | 71 | 加賀山 就臣 | DL | Team KAGAYAMA | GSX-R1000 | スズキ | 7 | 2:07.396 | 14:57.942 | |||
8 | 12 | 津田 拓也 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000 | スズキ | 7 | 2:07.265 | 14:58.240 | |||
9 | 50 | 濱原 颯道 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000 | スズキ | 7 | 2:07.576 | 14:58.876 | |||
10 | 88 | 清成 龍一 | PI | KYB MORIWAKI MOTUL RACING | CBR1000RR | ホンダ | 7 | 2:07.672 | 14:59.361 | |||
11 | 72 | 高橋 裕紀 | PI | KYB MORIWAKI MOTUL RACING | CBR1000RR | ホンダ | 7 | 2:07.975 | 15:02.678 | |||
12 | 090 | 秋吉 耕佑 | DL | au & テルル・Kohara RT | CBR1000RR | ホンダ | 7 | 2:08.356 | 15:05.258 | |||
13 | 79 | 伊藤 真一 | BS | TEAM SuP Dream Honda | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 7 | 2:08.960 | 15:09.528 | |||
14 | 85 | 中冨 伸一 | DL | HiTMAN RC 甲子園ヤマハ | YZF-R1 | ヤマハ | 7 | 2:09.096 | 15:11.432 | |||
15 | 32 | 今野 由寛 | BS | MotoMap SUPPLY FA | GSX-R1000 | スズキ | 7 | 2:09.101 | 15:12.243 | |||
16 | 18 | 近藤 湧也 | BS | JOYNETレーシングGBS YAMAHA | YZF-R1 | ヤマハ | 7 | 2:09.177 | 15:16.275 | |||
17 | 94 | 浦本 修充 | DL | Team KAGAYAMA | GSX-R1000 | スズキ | 7 | 2:09.986 | 15:16.853 | |||
18 | 47 | 上和田 拓海 | DL | ウェビックチームノリックヤマハ | YZF-R1 | ヤマハ | 7 | 2:10.302 | 15:17.627 | |||
19 | 46 | 松崎 克哉 | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 7 | 2:09.949 | 15:17.752 | |||
20 | 62 | 津田 一磨 | BS | Titanium Power & Baby Face | YZF-R1 | ヤマハ | 7 | 2:10.579 | 15:24.294 |