【全日本ロードレース選手権JGP2クラス第9戦】作本輝介が今季初優勝!!

　すでに水野涼(ブリヂストン)がチャンピオンを決めたJGP2クラス。ランキング２位を、関口太郎(ブリヂストン)・生形秀之(ブリヂストン)・榎戸育寛(DL)・岩戸亮介(ブリヂストン)の4台で争う最終戦となった。
　迎えた土曜日の予選では榎戸が前日までのスポーツ走行の好調さを維持。セッション開始早々に転倒車があり赤旗中断を挟んだが、それでもリズムを崩すことなく唯一の2分9秒台をたたき出し、ポールポジションを獲得。2番手関口と3番手水野がフロントロウ獲得。2列目には石塚（DL)・岩﨑哲朗(PI)・作本輝介(ブリヂストン)がマシンを並べることになった。

　決勝で好スタートを切ったのは関口。しかし関口はマシンが暴れてバランスを崩し、2番手でオープニングラップを終える。替わってトップに立った榎戸は、関口とサイドバイサイドのトップ争いを展開。ここに水野と岩戸が加わり4台で接近戦。2周目に関口が首位奪還に成功するが、3周目に入る前に榎戸が再び関口を捕らえる。
　榎戸がペースアップして集団から抜け出し始め、その後方で関口・岩戸・水野の争いに作本が加わり、4台のセカンド集団。3周目に水野が集団トップに躍り出る。
　5周目、水野がファステストラップをたたき出しながら榎戸との差を詰め始め、その背後にはぴたりと関口がつけている。岩戸と作本は少し遅れ石塚を加えた3台での4位争い。
　7周目、関口が水野を捕らえて2番手奪還。130Rでトップ独走態勢に入っていた榎戸が転倒。これで関口がトップ再浮上。追いかける水野の背後には4位争いから抜け出して追い上げてきた作本が迫る。作本は9周目に水野を捕らえて2番手に浮上して、トップ関口の背後に迫る。さらに石塚がトップ争いに追いつき、4台でのバトルに発展。
　13周目の最終コーナーで水野が転倒。これで石塚も遅れ、トップ争いは関口と作本の一騎打ち。
　最終ラップ、130Rで作本が関口を捕らえた。関口は最終コーナーで逆転をねらったが作本は上手にブロック。そして作本が今季初優勝。関口は2位でフィニッシュし、ランキング2位争いも制した。

●作本輝介(予選6位／決勝1位)
「ウィークに入ってからなかなかタイムを詰めることができず、予選順位も悪くて心配でした。決勝が始まったら少しずつリズムを作ることができて勝つことができました。レース終盤はきつかったのですが、最後までタイヤが持ってくれました。ブリヂストンタイヤの性能が素晴らしかったお蔭だと思います」

●山田宏(株式会社ブリヂストン　モーターサイクルレーシングマネージャー)
「前戦でタイトルは水野選手に決定しましたが、最終戦もすばらしいレースが展開されました。ブリヂストンユーザーたちのタイヤチョイスはフロントミディアム・リアソフトという同じ選択になりました。終盤まで４台での激しいトップ争いとなり、最終ラップで作本選手が逆転して今季初優勝を決めました。作本選手とチームの皆様にお祝い申し上げます。今シーズンのJGP2では、ブリヂストンユーザーが全勝を遂げることができ、非常にうれしく思います」