• 開催場所:スポーツランドSUGO
  • 開催日:2018年06月16日(土) 〜 2018年06月17日(日)
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全日本第4戦の舞台はSUGO。第2戦と第3戦はJSB1000クラスのみの開催だったため、J-GP3クラスにとっては開幕から2カ月を経ての2戦目となった。
 天候には恵まれず、予選はセッション開始時には雨は降っていなかったものの、前日の降雨の影響でウエット宣言が出される。路面はウエットパッチが残る微妙なコンディションで全員がウェットタイヤでコースインする。セッション前半は難しい路面コンディションには滅法強いベテラン勢が優勢。小室旭(DL)、宇井陽一(DL)らが上位に顔を見せる。
 しかしセッション後半には路面が乾きだし、走行ラインはドライ。各車ウエットタイヤからドライタイヤに履き替えてアタック。その結果、20歳の太田虎之進(ブリヂストン)がトップに浮上。全日本初ポールポジションを獲得した。さらに17歳の福嶋佑斗(ブリヂストン)が3番手フロントロウを獲得した。
 太田は「全日本4年目でやっとポールポジションが取れてうれしいし安心した。ドライタイヤに切り替えたときに新品タイヤで出たら、最初の感覚がすごくよかった。この感覚なら攻めていけるとアタックした」と満面の笑みを浮かべた。

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決勝日は曇天ながらドライコンディションでグリッドにつく。しかしウオームアップラップで降雨を示す旗が振られる。
 スタート直後の3コーナーで小室が転倒。太田はオープニングラップで最後尾まで順位を落とす波乱の展開。これで予選1位、2位が先頭争いから姿を消し、予選3番手の福嶋がトップ浮上。岡崎静夏(DL)、山中琉聖(DL)と次々に首位が入れ替わる。
3周目に1台のマシンから白煙が上がる。転倒車が相次ぎ、5周目に赤旗が出される。3位走行中の福嶋も1コーナーで転倒してしまうが、ピットに戻る事が出来た。
4周終了時点での順位でグリッドにつき、再スタート。
 再スタート後のオープニングラップを制したのは岡崎。2周目にトップ浮上は中島元気(DL)。山中、福嶋と3台でサイドbyサイドのバトルを展開。岡崎は4番手に後退。この4台に長谷川聖(ブリヂストン)、藤井謙汰(ブリヂストン)を含めた8台でトップ集団が形成される。首位は次々に入れ替わる。
 6周目に太田がコースアウトを喫してトップ集団から脱落。岡崎はマシントラブルでピットに入ってしまう。同時に後方から追い上げた菅原陸(ブリヂストン)がトップ集団に追いつく。
 最終ラップまで7台での接近戦が続いた。福嶋は最後までトップ争いにからんだものの、惜しくも表彰台を逃して4位。後方から追い上げた藤井は5位。長谷川が6位、菅原が7位でフィニッシュした。


●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「ブリヂストンユーザーの太田選手が初のポールポジションを獲得し、レースでも同じくブリヂストンユーザーの福嶋選手が1周目をトップで走行するものの、4周目に1コーナーオイルで転倒。赤旗中断となり、残り13周でのレースとなりました。このレースも7人によるトップ争いが最後まで続き、その中にはブリヂストンユーザーの福嶋、長谷川、藤井、菅原陸という4人のライダーが素晴らしい走りで健闘しましたが、残念ながら僅差で4位、5、6、7位となりました。次戦に更なる好結果を期待します。」

レース結果

コース:スポーツランドSUGO

[J-GP3]

決勝

  • 開催日:2018/06/17
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:16
  • 完走:15
  • (3.738km x 17laps = 63.538km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 61 岡谷 雄太 PI MORIWAKI CLUB NSF250R ホンダ 17 12 1:37.218 21:16.571
2 4 中島 元気 DL TEAM SRS-Moto NSF250R ホンダ 17 12 1:37.187 21:16.887
3 46 山中 琉聖 DL テルル・ヤマナカコウギョウRT NSF250R ホンダ 17 12 1:37.330 21:17.026
4 36 福嶋 佑斗 BS Bridgestone Team Plusone NSF250R ホンダ 17 9 1:36.856 21:17.176
5 090 藤井 謙汰 BS Bridgestone au・テルル MotoUP RT NSF250R ホンダ 17 8 1:37.256 21:17.551
6 13 長谷川 聖 BS Bridgestone CLUB Y's & J NSF250R ホンダ 17 11 1:37.164 21:17.579
7 93 菅原 陸 BS Bridgestone RG NIWA with オーテック・スズカ NSF250R ホンダ 17 11 1:36.675 21:17.592
8 30 太田 虎之進 BS Bridgestone WJ-FACTORY NSF250R ホンダ 17 12 1:36.198 21:25.180
9 41 宇井 陽一 DL 41Planning TR004 IODA 17 5 1:37.368 21:28.438
10 12 山本 恭裕 DL チームライフ・ドリーム北九州 NSF250R ホンダ 17 5 1:38.460 21:31.767
11 20 畑中 要 DL FTR・タイヤナビ・㈱遠藤住宅 NSF250R ホンダ 17 8 1:38.277 21:39.468
12 19 白石 玲菜 BS Bridgestone Dreamline Team REINA NSF250R ホンダ 17 13 1:38.541 21:41.967
13 17 野澤 秀典 BS Bridgestone ノザワレーシングファミリー NSF250R ホンダ 17 11 1:38.395 21:42.727
14 29 鈴木 大空翔 DL BATTLE FACTORY NSF250R ホンダ 17 13 1:38.651 21:43.016
15 15 岡崎 静夏 DL Kohara Racing Team NSF250R ホンダ 14 3 9 1:37.416 17:03.558
[J-GP3]

予選

  • 開催日:2018/06/16
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Wet
  • 決勝出走:22
  • (3.738km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 30 太田 虎之進 BS Bridgestone WJ-FACTORY NSF250R ホンダ 16 1:37.606
2 71 小室 旭 DL Team P.MU 7C MIKUNI NSF250R ホンダ 17 1:38.110
3 36 福嶋 佑斗 BS Bridgestone Team Plusone NSF250R ホンダ 18 1:38.691
4 15 岡崎 静夏 DL Kohara Racing Team NSF250R ホンダ 18 1:39.244
5 61 岡谷 雄太 PI MORIWAKI CLUB NSF250R ホンダ 15 1:39.249
6 41 宇井 陽一 DL 41Planning TR004 IODA 14 1:39.442
7 16 高杉 奈緒子 DL 41Planning NSF250R ホンダ 14 1:39.670
8 93 菅原 陸 BS Bridgestone RG NIWA with オーテック・スズカ NSF250R ホンダ 16 1:39.677
9 4 中島 元気 DL TEAM SRS-Moto NSF250R ホンダ 17 1:39.723
10 090 藤井 謙汰 BS Bridgestone au・テルル MotoUP RT NSF250R ホンダ 13 1:40.004