【全日本ロードレース選手権第5戦J-GP3レース１】激しい暑さの中での決勝レース１　18歳の菅原陸が全日本初表彰台を獲得

前戦SUGOから1週間のインターバルを経て迎えた筑波ラウンド。J-GP3クラスは今季初の2レース制が組まれた。また、かつての世界GP125チャンピオン坂田和人が51歳にしてスポット参戦し、大きな話題を呼んだ。
　梅雨明け宣言が出されたレースウイークの金曜日。強い日差しだけでなく、強い風にも悩まされながらの練習走行となった。そんな中でブリヂストンタイヤを履く若手ライダーたちは健闘を見せ、菅原陸（ブリヂストン）は元世界王者と0.067秒差、太田虎之進（ブリヂストン）は0.098秒差のタイムをマークする。
　土曜日は午前中に予選が、午後に決勝レース１がスケジュールされ、大忙しの一日。引き続き強い日差しが降り注ぎ、朝から気温が上昇。しかし強風は収まった。
　予選セッションでは古市右京（DL）と小室旭（DL）といったベテランライダーがタイムアタック合戦を展開し、筑波サーキットをホームコースとする古市がポールポジションを獲得。ブリヂストンユーザー勢トップは長谷川聖の５番手。菅原が６番手、太田が７番手と続いた。

土曜日午後のレース１は、オープニングラップを制した古市がじわじわと順位を下げ、埜口と小室の若手対ベテランのトップ争いが展開される。
　注目は３位争い。菅原が中島元気（DL）、岡崎静夏（DL）、鈴木光来（DL）と4台でバトルを展開。ここにオープニングラップを９番手で終えながら猛烈な勢いで追い上げてきた菅原が加わる。
13周目に集団トップに立った菅原は、さらにペースを上げる。菅原はレース終盤には集団を抜け出して単独3番手で周回を開始。そのまま全日本初表彰台を獲得した。

●菅原陸（予選6位／決勝3位）
「タイヤはレース序盤からグリップ力が高く、追い上げることができました。タイヤライフが長く、レース終盤もペースを落とすことなく周回できました。トップ争いに追いつくことができませんでしたが、後続を引き離すことができました」

●山田宏（株式会社ブリヂストン　モーターサイクルレーシングマネージャー）
「梅雨が明け、非常に暑いコンディションとなりましたが、そんな中でもすばらしいレースが展開されました。ブリヂストンユーザーの若い菅原選手が全日本初表彰台3位を獲得しました。若いライダーの台頭を、うれしく思います」