• 開催場所:筑波サーキット
  • 開催日:2018年06月30日(土) 〜 2018年06月30日(土)
JGP2_IWATO_podium.JPG

第5戦の舞台は筑波サーキット。J-GP2クラスは1周を1分足らずで周回し、ライダーに休む暇を与えない過酷なコースだ。しかも2レース制となったために土曜日は午前中に予選、午後には決勝レース1が行なわれるハードスケジュールになった。
 真夏を思わせる強い日差しが降り注ぎ、気温がぐんぐん上がる中で始まった予選。関口太郎(ブリヂストン)、岩戸亮介(ブリヂストン)、岩崎哲朗(PI)がタイムアタック合戦を展開する。セッション途中には転倒車が出て赤旗中断を挟む、モチベーションを保つのも難しいセッションだったが、最後の最後までアタックを続けた岩戸がポールポジションを獲得する。
 岩戸は「前戦で優勝しているから、今大会も勝ちたいという純粋な気持ちがある。チームメイトの作本選手が昨年最終戦と今季開幕戦で勝って年をまたいでの2連勝をしているから、僕も負けられないという気持ちが強い。今回は2レース制だから3連勝を目指したい」とコメント。
 一方、関口は岩戸から0.16秒差の3番手フロントロウを獲得した。

JGP2_IWATO_start.JPG

岩戸は午後の決勝でも好スタートを切ってレースをリード。関口が追いかける展開。その後方では岩崎、榎戸育寛(DL)、名越哲平(ブリヂストン)の3台が表彰台争いを開始する。
 岩戸と関口はテールtoノーズのまま周回を重ねる。3位争い集団からは榎戸が転倒で脱落。替わって追い上げてきた作本輝介(ブリヂストン)が加わり、新たな3台でのバトルが続く。
 10周目。関口が岩戸を捕らえてトップ浮上。岩戸はあきらめずに関口の背後にぴたりとつけて周回を重ねる。
 表彰台争いは13周目に名越が、15周目に作本が集団トップに浮上。
 真っ先にラストラップに突入した関口。岩戸はコンマ1秒差で最終ラップ突入。第2ヘアピンで岩戸が首位奪回。そのまま関口を抑えてポールtoウインで2連勝を飾った。
関口は「8耐よりも暑かった。集中力が切れやすい状況だったから大変だった」と悔しい2位でフィニッシュ。
 表彰台争いは最後に集団を抜け出した作本が制した。「グリッドがよくなくて、集団から抜け出すのが難しかった」と悔しさいっぱいの表彰台となった。


●岩戸亮介(予選1位/決勝1位)
「事前テストとは違い、気温35度前後、路面温度60度前後というタイヤに厳しいコンディションとなりました。みんな同じ条件ですが、ブリヂストンはレース後半でも勝負できるタイヤでした。最後まで安定したペースで走ることができ、優勝できたのはタイヤのおかげです」


●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「路面温度56度と非常に厳しい条件の中でのレースになりました。ブリヂストン上位ライダーのフロントタイヤ選択は名越選手がミディアムソフト。ほかのライダーは通常よりもハード目のミディアム。リアは全員が通常どおりのミディアムタイヤを使用しました。レースはトップ二人の激しいバトルが最後まで続き、岩戸選手が前戦に次ぎ2連勝。関口選手2位、作本選手3位とブリヂストンサポートライダーが表彰台を独占してくれたことをうれしく思います」

レース結果

コース:筑波サーキット

[J-GP2]

決勝

  • 開催日:2018/06/30
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:19
  • 完走:17
  • (2.07km x 20laps = 41.4km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 4 岩戸 亮介 BS Bridgestone Team高武RSC MD600 モリワキ 20 3 57.713 19:28.049
2 44 関口 太郎 BS Bridgestone SOX Team TARO PLUSONE HP6 ホンダ 20 5 57.711 19:28.270
3 16 作本 輝介 BS Bridgestone Team高武RSC MD600 モリワキ 20 7 57.893 19:34.852
4 392 尾野 弘樹 DL ミクニ テリー&カリー GSX-R600 スズキ 20 3 58.281 19:37.649
5 634 名越 哲平 BS Bridgestone MuSASHi RT HARC-PRO HP6q HARC-PRO. 20 2 57.886 19:37.844
6 70 岩崎 哲朗 PI OGURAclutch with RIDE IN ZX-6R カワサキ 20 3 58.094 19:38.272
7 71 三原 壮紫 PI TONE RT SYNCEDGE 4413 HP6 ホンダ 20 5 58.565 19:46.044
8 25 伊藤 勇樹 DL 伊藤レーシング YZF-R6 ヤマハ 20 3 58.622 19:47.020
9 10 K.ケミン DL 伊藤レーシング YZF-R6 ヤマハ 20 7 58.564 19:47.225
10 64 伊達 悠太 DL KIMA Racing HP6 HARC-PRO. 20 5 58.504 19:47.508
11 36 徳留 真紀 BS Bridgestone マルマエ PLUSONE SPEED UP SPEED UP 20 4 58.790 19:47.589
12 090 中村 修一郎 BS Bridgestone au・テルル MotoUP RT KALEX KALEX 20 8 58.900 19:57.811
13 29 和田 留佳 DL Will-RAISEracingRS-ITOH ZX-6R カワサキ 20 5 58.872 19:58.736
14 12 大木 崇行 DL Kohara Racing Team HP6 HARC-PRO. 20 5 59.329 20:01.254
15 30 阿部 恵斗 BS Bridgestone ウェビックチームノリックヤマハ YN6 ヤマハ 20 6 59.403 20:03.411
16 31 豊島 怜 DL DOG FIGHT RACING・YAMAHA YZF-R6 ヤマハ 20 2 59.351 20:05.602
17 34 榎戸 育寛 DL Kohara Racing Team KALEX KALEX 19 1 3 57.952 19:32.638
[J-GP2]

予選

  • 開催日:2018/06/30
  • 天候:Fine
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:19
  • (2.07km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 4 岩戸 亮介 BS Bridgestone Team高武RSC MD600 モリワキ 14 57.435
2 70 岩崎 哲朗 PI OGURAclutch with RIDE IN ZX-6R カワサキ 20 57.512
3 44 関口 太郎 BS Bridgestone SOX Team TARO PLUSONE HP6 ホンダ 18 57.595
4 34 榎戸 育寛 DL Kohara Racing Team KALEX KALEX 12 57.876
5 392 尾野 弘樹 DL ミクニ テリー&カリー GSX-R600 スズキ 21 57.899
6 7 石塚 健 DL Will-RAISEracingRS-ITOH ZX-6R カワサキ 20 57.915
7 634 名越 哲平 BS Bridgestone MuSASHi RT HARC-PRO HP6q HARC-PRO. 8 57.944
8 71 三原 壮紫 PI TONE RT SYNCEDGE 4413 HP6 ホンダ 18 57.986
9 16 作本 輝介 BS Bridgestone Team高武RSC MD600 モリワキ 23 58.102
10 10 K.ケミン DL 伊藤レーシング YZF-R6 ヤマハ 16 58.289