• 開催場所:岡山国際サーキット
  • 開催日:2018年09月29日(土) 〜 2018年09月30日(日)

 最終戦を前に、ポイントリーダーの中須賀克行(ブリヂストン)にタイトル獲得決定の可能性が見えていた全日本第8戦岡山ラウンドを、中須賀は44ポイントもの大量リードで迎えた。
 一方ランキング2位の高橋巧(ブリヂストン)は、最終戦を残しての中須賀のタイトル決定を阻止することもさることながら、今季の1勝を誓って岡山ラウンドに向かった。

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 今季はほとんどのラウンドで2レース制が採用されたことに伴って、予選方式は計時予選形式が主流となった。しかし第8戦岡山は1レースのみの開催が予定されていたことから、予選方式もノックアウト形式が採用された。  
 ウイーク前から台風の影響が懸念されていた。金曜日は好天に恵まれてドライコンディションで合同走行が行なわれ、午前・午後の走行で総合トップタイムはランキング4位につける野左根航汰。

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 一夜明けて予選日を迎えると一転して雨。しかも昼には上がっていた雨は、JSB1000クラス予選が始まる直前に再び降り始めた。  まずは全車参加の35分間のQ1がスタート。ところが残り6分で土砂降りの雨になり、赤旗が提示される。この時点でのトップは野左根航汰(ブリヂストン)。
 20分ほどピットで待機したものの、天候の回復が臨めないとしてそのままQ1終了。その結果Q2進出を決めたのは、野左根、津田拓也(ブリヂストン)、中須賀、高橋巧、高橋裕紀(PI)、清成龍一(PI)、加賀山就臣(DL)、津田一磨(ブリヂストン)、アヌパブ・サームーン(ブリヂストン)、ティティポン・ワーロコーン(ブリヂストン)と、10台のうち7台がブリヂストンユーザーとなった。

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 その後、雨脚が弱まり15分間のQ2が開始される。セッション後半にトップに立ったのは野左根。しかし残り1分を切ったところで高橋裕紀がトップ奪回。野左根もラストアタックをかける。しかし届かず高橋裕紀が全日本JSB1000クラス初ポールポジションを獲得。野左根は2番手。3番手に高橋巧というフロントロウ。ポイントリーダーの中須賀は4番手という結果になった。
 JSB1000クラスの予選終了直後に日曜日の決勝レース中止がアナウンスされ、この予選結果に準じてハーフポイントが加算されることになった。その結果、中須賀は依然として大量リードを保ったままタイトル決定を最終戦に持ち越すことになった。

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●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「ウエットコンディションとなり、ブリヂストン勢上位ライダーはフロント、リア共にミディアムのウエットタイヤでQ1、Q2に臨みました。残念ながらポールポジションは逃しましたが、Q2進出10人のうち7人がブリヂストンユーザーという結果となりました。決勝は中止となってしまいましたが、最終戦の2レースが素晴らしいレースとなる事を期待したいと思います」

レース結果

コース:岡山国際サーキット

[JSB1000]

予選

  • 開催日:2018/09/29
  • 天候:Rain
  • 路面:Wet
  • 決勝出走:33
  • (3.703km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 72 高橋 裕紀 PI KYB MORIWAKI MOTUL RACING CBR1000RR SP2 ホンダ 8 1:36.279
2 5 野左根 航汰 BS Bridgestone YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5 YZF-R1 ヤマハ 9 1:36.654
3 1 高橋 巧 BS Bridgestone Team HRC CBR1000RR SP2 ホンダ 9 1:36.670
4 21 中須賀 克行 BS Bridgestone YAMAHA FACTORY RACING TEAM YZF-R1 ヤマハ 9 1:37.025
5 12 津田 拓也 BS Bridgestone ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000L8 スズキ 7 1:37.262
6 23 清成 龍一 PI KYB MORIWAKI MOTUL RACING CBR1000RR SP2 ホンダ 9 1:37.880
7 71 加賀山 就臣 DL Team KAGAYAMA GSX-R1000 スズキ 7 1:38.078
8 15 T. ワルコーン BS Bridgestone Kawasaki Team GREEN ZX-10RR カワサキ 9 1:39.135
9 99 A.サルムーン BS Bridgestone YAMALUBE RACING TEAM YZF-R1 ヤマハ 4 1:39.266
10 31 津田 一磨 BS Bridgestone Team Baby Face YZF-R1 ヤマハ 4 1:40.463
11 46 星野 知也 PI TONE RT SYNCEDGE 4413 S1000RR BMW 7 1:39.188
12 11 渡辺 一馬 BS Bridgestone Kawasaki Team GREEN ZX-10RR カワサキ 7 1:39.266
13 14 中冨 伸一 DL HiTMAN RCKOSHiEN YAMAHA YZF-R1 ヤマハ 9 1:39.539
14 26 渡辺 一樹 BS Bridgestone ヨシムラスズキMOTUL GSX-R1000L8 スズキ 10 1:39.566
15 634 水野 涼 BS Bridgestone MuSASHi RT HARC-PRO.Honda CBR1000RR SP2 ホンダ 9 1:39.741
16 20 日浦 大治朗 BS Bridgestone Honda Suzuka Racing Team CBR1000RR SP2 ホンダ 6 1:39.749
17 090 秋吉 耕佑 BS Bridgestone au・テルル MotoUP RT CBR1000RR SP2 ホンダ 9 1:39.855
18 25 生形 秀之 BS Bridgestone エスパルドリームレーシング・IAI GSX-R1000 スズキ 8 1:40.230
19 51 Z.ザイディ BS Bridgestone Honda Asia-Dream CBR1000RR SP2 ホンダ 5 1:40.250
20 35 近藤 湧也 BS Bridgestone JOYNET GBSレーシング YAMAHA YZF-R1 ヤマハ 6 1:40.417