【全日本ロードレース選手権第8戦 J-GP2クラス予選】 岩戸亮介が5レース連続ポールポジション！ ランキングトップで最終戦へ

　岩戸亮介（ブリヂストン）がランキングトップ。関口太郎（ブリヂストン）がランキング2位、作本輝介（ブリヂストン）がランキング3位と、事実上ブリヂストンユーザー同士のチャンピオン争いとなったJ-GP2クラス。最終戦直前の第8戦岡山ラウンドは、タイトル争いにも重要な一戦だった。

　きれいな青空が広がった金曜日。午前と午後に1回ずつの合同走行が行なわれた。
午前中のトップタイムは関口。岩戸、名越哲平（ブリヂストン）、作本の順で続き、午後は関口、岩戸、作本のトップ３となり、早くも優勝争い、タイトル争いの火花が散る。

　土曜日は一転して朝から雨。予選セッションは水しぶきを上げながら開始された。セッション中盤には雨脚が強まり赤旗が提示される。8分ほどの中断でアタック再開。伊藤勇樹（DL）、岩戸、関口、名越が次々にリーダーボードのトップに。この熾烈なアタック合戦を岩戸が制し、5レース連続のポールポジション獲得となった。
　最終アタックでタイムを詰めた石塚健（DL）が2番手グリッド、同じく最終アタックで榎戸育寛（DL）が3番手フロントロウ。名越は4番手。関口は転倒を喫して最終アタックでタイムを残せずに5番手となった。

　岩戸は「ポールポジションの連続獲得ということは意識していなかった。とにかく決勝をいい位置からスタートしたいという気持ちで集中して走った」と語った。
　その後、決勝レースは台風の影響で中止が決定。予選結果で1／2のポイントが与えられることが発表された。岩戸は「レースをするために来ているのだから、本心では喜べない。でもチャンピオンシップを考えると今日の結果でハーフポイントがつくのはよかった。最終戦に向けて集中し直したい」と複雑な顔をのぞかせた。

●岩戸亮介（予選1位）
「事前テストも雨でしたが、テスト時の雨量は少なくて、今日はいきなり雨量の多い状態でした。それでもグリップは落ちることなく、テスト時よりも速いタイムをマークできました。今日の40分間の予選もタイヤ交換せずに最後までタイムを詰めることができました。安心して乗ることができたのが今日のポールポジション獲得の大きな要因です」

●山田宏（株式会社ブリヂストン　モーターサイクルレーシングマネージャー）
「J-GP2予選時は雨が強くなり、ヘビーウエットとなりました。ブリヂストン勢は市販のウエットタイヤW01を装着して臨みました。岩戸選手がポールポジション。名越選手が4位、関口選手が5位という結果でした。その結果、ランキング1位は岩戸選手、2位に関口選手、3位は作本選手という順位で最終戦に臨むことになりました。最終戦での活躍にも期待したいと思います」