- 開催場所:ツインリンクもてぎ
- 開催日:2019年04月06日(土) 〜 2019年04月07日(日)
2015年からブリヂストンワンメイクレースとして生まれ変わったST600クラス。
5年目を迎える今年はフル参戦ライダーも大幅に増加。激しいレース展開が予想されるシーズンに突入した。
予選で早くも火花が散った。セッション開始早々からディフェンディングチャンピオン岡本裕生、長尾健吾、南本宗一郎がコースレコード更新しながらの激しいアタック合戦を開始。
セッション中盤に岡本が1分53秒台に突入。長尾健吾が1分54秒0で追いかける。セッション残り10分で岡本が転倒。
しかしセッション終盤にタイムを更新するものはなく、そのまま岡本がポールポジションを獲得した。
岡本は「今日の予選は転んでしまったからマイナス80点。なかなかクリアラップが取れない中で出したタイムがベストタイムですが、1分53秒前半という目標タイムにコンマ5秒くらい届いていないので残念」と複雑な表情。
今年はイタリア選手権と全日本選手権のダブルエントリー。「イタリア選手権は速いライダーがいっぱい。日本で勝てないとイタリアでも勝てないから、負けられません」と決勝に向けて気持ちを引き締め直していた。
日曜日の最後にスケジュールされたST600決勝レース。ホールショットは長尾。
オープニングラップから岡本と長尾のポジションを入れ替えながらの激しいトップ争いが開始される。
2周目には岡本が前、長尾がすぐ後ろについて周回を開始。この2台の激しいトップ争いに南本宗一郎、小山知良、國峰啄磨が続き、5台のトップ集団が出来上がる。
レース中盤は岡本と長尾のトップ争い、南本と小山の表彰台争いに分かれ、ペースの上がらない國峰は単独5番手走行に移行する。
レース後半には國峰は奥田教介と菅原陸のバトルに飲み込まれ、3台での5位争いに発展。
13周目に5位争い集団のトップに立った菅原は、翌周にギア抜けで5位争いから脱落。
ラスト2周。岡本がラストスパートをかけて長尾を引き離し、そしてそのままトップでゴール。
3位争いは南本に軍配。奥田の一騎打ちになった5位争いを國峰が制した。
●岡本裕生(予選1位/決勝1位)
「ウイークを通していい流れできていたのですが、予選で理解不能な転倒をしてしまいました。
朝のウオームアップ走行で新品タイヤを入れて確認したところ、予選時に感じた不具合がなかったことで自信を持てました。先週のイタリア選手権参戦でイタリア人ライダーからいろいろ学ぶことができました。連戦だったので水曜日に帰国し、木曜日から全日本の走行と初めてのハードスケジュールでしたが、レースだけに集中できる生活はありがたいです」
●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「今シーズンに向け新商品レーシングバトラックスR11を導入し、初のレースとなりました。ライダーからは練習走行から非常に好評で、予選では4人が6年ぶりにコースレコードをやぶるという記録を作ってくれました。レースはポールシッターで昨年のチャンピオンである岡本選手が終始リードしたものの、最後まで白熱したバトルとなりました。レースタイムも昨年よりも22秒と大幅に短縮しました。年間エントリーが36台と大幅に増えたこともあり、これからもすばらしいレースが続くことを期待します」
決勝
- 開催日:2019/04/07
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:40
- 完走:37
- (4.801km x 18laps = 86.418km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 1 | 岡本 裕生 | BS | 51ガレージニトロレーシング | YZF-R6 | ヤマハ | 18 | 5 | 1:54.355 | 34:29.572 | ||
2 | 50 | 長尾 健吾 | BS | NCXXRACING&善光会 TEAMけんけん | YZF-R6 | ヤマハ | 18 | 5 | 1:54.357 | 34:30.464 | ||
3 | 6 | 南本 宗一郎 | BS | AKENO SPEED・YAMAHA | YZF-R6 | ヤマハ | 18 | 5 | 1:54.675 | 34:36.600 | ||
4 | 230 | 小山 知良 | BS | 日本郵便 Honda Dream TP | CBR600RR | ホンダ | 18 | 5 | 1:54.617 | 34:37.810 | ||
5 | 55 | 國峰 琢磨 | BS | 日本郵便 Honda Dream TP | CBR600RR | ホンダ | 18 | 4 | 1:54.856 | 34:44.918 | ||
6 | 57 | 奥田 教介 | BS | Team MF&KAWASAKI | ZX-6R | カワサキ | 18 | 9 | 1:55.199 | 34:45.100 | ||
7 | 54 | 荒川 晃大 | BS | MOTOBUM HONDA | CBR600RR | ホンダ | 18 | 4 | 1:55.384 | 34:52.215 | ||
8 | 41 | 田所 隼 | BS | Honda Suzuka Racing Team | CBR600RR | ホンダ | 18 | 8 | 1:55.004 | 34:52.334 | ||
9 | 40 | 菅原 陸 | BS | 保険職人 GBS レーシング YAMAHA | YZF-R6 | ヤマハ | 18 | 10 | 1:54.960 | 34:53.351 | ||
10 | 97 | 佐野 優人 | BS | BATTLE FACTORY | CBR600RR | ホンダ | 18 | 6 | 1:55.332 | 34:53.900 | ||
11 | 12 | 古山 颯太 | BS | 伊藤レーシングBORG カスタム | YZF-R6 | ヤマハ | 18 | 7 | 1:55.037 | 34:54.896 | ||
12 | 17 | 仲村 優佑 | BS | AKENO SPEED・YAMAHA | YZF-R6 | ヤマハ | 18 | 7 | 1:55.679 | 35:00.311 | ||
13 | 25 | 日浦 大治朗 | BS | Honda Suzuka Racing Team | CBR600RR | ホンダ | 18 | 7 | 1:55.138 | 35:01.894 | ||
14 | 51 | 関野 海斗 | BS | 51ガレージニトロレーシング | YZF-R6 | ヤマハ | 18 | 7 | 1:55.810 | 35:03.983 | ||
15 | 48 | 横山 尚太 | BS | ガレージL8 Racing Team | YZF-R6 | ヤマハ | 18 | 7 | 1:55.684 | 35:05.562 | ||
16 | 64 | 伊達 悠太 | BS | BATTLE FACTORY & KIMA Racing | CBR600RR | ホンダ | 18 | 4 | 1:55.805 | 35:10.723 | ||
17 | 340 | 岡村 光矩 | BS | KRP三陽工業&RS-ITOH | ZX-6R | カワサキ | 18 | 6 | 1:56.368 | 35:13.864 | ||
18 | 96 | S. ヒル | BS | TEAM VITAL SPIRIT | YZF-R6 | ヤマハ | 18 | 8 | 1:56.061 | 35:16.204 | ||
19 | 47 | 鈴木 光来 | BS | ENDLESS TEAM SHANTI | CBR600RR | ホンダ | 18 | 8 | 1:56.797 | 35:19.266 | ||
20 | 98 | 佐野 勝人 | BS | チーム阪神ライディングスクール | ZX-6R | カワサキ | 18 | 8 | 1:56.692 | 35:19.332 |