- 開催場所:鈴鹿サーキット
- 開催日:2019年04月13日(土) 〜 2019年04月14日(日)
JSB1000クラスのみの開催となった全日本ロードレース第2戦鈴鹿2&4。
日曜日に行なわれたレース2はレース1よりも4周長い18周が設定された。
レース2のグリッドは予選のセカンドベストラップで決定。
レコードを大きく更新し、レース1で2年ぶりのポールシッターとなった高橋巧(ブリヂストン)は、「目標にしていた2分3秒台に一度は入ったから、もうタイムアタックをやめておこうと思ったけれど、もう1周しなきゃって気づいてアタックを続けたら、もう一度2分3秒台が出ました」と、2分3秒963でレース2のポールポジションをも獲得した。
2番手グリッドはレース1同様、中須賀克行(ブリヂストン)。タイムは2分4秒953。3番手は2分5秒200で渡辺一馬(ブリヂストン)。
レース1はホンダ、ヤマハ、スズキのフロントロウだったが、レース2はホンダ、ヤマハ、カワサキのフロントロウとなった。また、レース2はブリヂストンユーザーが上位10台までを占めた。
日曜日は朝から薄雲が広がっていたが、気温は高く、心地いい風が吹いていた。
好スタートを切って真っ先に1コーナーに飛び込んだのは渡辺一馬。しかし1コーナーをだれよりも先に立ち上がったのは高橋巧。
高橋巧はあっという間にトップ独走態勢を作り上げて一人旅を開始する。
後続の周回が2分6秒台後半から2分7秒台前半に対し、高橋巧は2分5秒台で周回。
アドバンテージは周回ごとに広がり、最後は17秒もの大差を築いて2連勝を飾った。
逆に2位争いは激戦。渡辺一馬を先頭に水野涼(ブリヂストン)、加賀山就臣(ブリヂストン)、渡辺一樹(ブリヂストン)、中須賀、野左根航汰(ブリヂストン)、岩戸亮介(ブリヂストン)がセカンド集団を形成。
徐々に岩戸と渡辺一樹が遅れ出し、レース終盤には加賀山が集団から脱落。
レース中盤に中須賀が渡辺一馬から集団トップを奪いとるべく、アタックを開始する。
14周目。ついに中須賀が集団トップに浮上。野左根も渡辺一馬をとらえて中須賀に追従。中須賀と野左根はペースを上げて一騎打ちの2位争いを開始する。
ラスト2周。中須賀がラストスパートをかけて野左根を引き離す。野左根は水野、渡辺一馬と3台での表彰台争いに突入。最終ラップにも野左根と水野は激しい争いを繰り広げるが、野左根が僅か0.045秒の僅差で制した。
●高橋巧(予選1位・決勝1位)
「昨日に引き続き、今日も勝ててすごくうれしいです。今大会のウイークは金曜日から調子がよくて、全セッションを1位で終えられました。たぶんレース人生で初めてだと思います。昨日と今日ではコンディションが違いましたが、ブリヂストンタイヤはそういう違いに影響されません。おかげで今日も最後までペースを落とすことなく走りきることができました」
●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「昨日のレース1に続き、レース2が行なわれました。今日は朝から曇りだったため、スタート時は気温19℃、路面温度34℃と、昨日と比べると路面温度が5度も低いコンディションになりました。
ブリヂストン上位勢は結局昨日と同じスペックを選択。
フロントにミディアムハードが高橋巧選手。ほかはミディアム。リアは渡辺一馬選手がミディアムソフト、秋吉耕佑選手がミディアム、そのほかはミディアムハードでした。
今日もHRCの高橋巧選手がスタートから飛び出し、独走でレース1に続き2連勝を飾りました。高橋選手とチームの皆様にお祝いを申し上げます。
2位争いは6台での激しい争いになりましたが、レース中盤に中須賀選手が抜け出して2位。3位争いは僅差で野左根選手が抑え、昨日に続き表彰台を獲得しました。惜しくも表彰台を逃した水野選手ですが、すばらしい走りを見せてくれました。今回は予選からレース2まで非常にレベルの高いレースになり、観客の皆様も楽しめたと思います。次戦SUGOもすばらしいレースになることを期待します」
決勝
- 開催日:2019/04/14
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:39
- 完走:35
- (5.821km x 18laps = 104.778km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 13 | 高橋 巧 | BS | Team HRC | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 18 | 2:05.265 | 37:49.976 | |||
2 | 1 | 中須賀 克行 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 18 | 2:06.336 | 38:06.833 | |||
3 | 4 | 野左根 航汰 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 18 | 2:06.590 | 38:09.986 | |||
4 | 634 | 水野 涼 | BS | MuSASHi RT HARC-PRO.Honda | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 18 | 2:06.570 | 38:10.031 | |||
5 | 23 | 渡辺 一馬 | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 18 | 2:06.751 | 38:10.437 | |||
6 | 26 | 渡辺 一樹 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000L9 | スズキ | 18 | 2:06.629 | 38:10.690 | |||
7 | 12 | 加賀山 就臣 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000L9 | スズキ | 18 | 2:06.723 | 38:16.710 | |||
8 | 64 | 岩戸 亮介 | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 18 | 2:06.854 | 38:22.134 | |||
9 | 090 | 秋吉 耕佑 | BS | au・テルル MotoUP RT | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 18 | 2:07.255 | 38:35.443 | |||
10 | 15 | Z.ザイディ | BS | Honda Asia-Dream Racing with SHOWA | CBR1000RR | ホンダ | 18 | 2:08.398 | 38:48.062 | |||
11 | 95 | 生形 秀之 | BS | エスパルス ドリームレーシング | GSX-R1000L8 | スズキ | 18 | 2:08.666 | 38:54.631 | |||
12 | 72 | 高橋 裕紀 | PI | KYB MORIWAKI MOTUL RACING | CBR1000RR | ホンダ | 18 | 2:08.057 | 38:54.947 | |||
13 | 75 | 前田 恵助 | BS | YAMALUBE RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 18 | 2:08.714 | 38:58.553 | |||
14 | 19 | 濱原 颯道 | BS | Honda Dream RT 桜井ホンダ | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 18 | 2:09.197 | 39:03.772 | |||
15 | 806 | 長尾 健吾 | BS | Zaif NCXX RACING & ZENKOUKAI | YZF-R1 | ヤマハ | 18 | 2:09.845 | 39:13.799 | |||
16 | 25 | 渥美 心 | PI | TONE RT SYNCEDGE 4413 | S1000RR | BMW | 18 | 2:09.394 | 39:14.314 | |||
17 | 18 | 津田 一磨 | BS | Team Baby Face | YZF-R1 | ヤマハ | 18 | 2:10.426 | 39:23.998 | |||
18 | 44 | 関口 太郎 | BS | Team ATJ | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 18 | 2:10.074 | 39:24.599 | |||
19 | 3 | M.アチソン | BS | KRP三陽工業&RS-ITOH | ZX-10RR | カワサキ | 18 | 2:10.277 | 39:25.081 | |||
20 | 71 | 津田 拓也 | DL | TK SUZUKI BLUE MAX | GSX-R1000R | スズキ | 18 | 2:09.692 | 39:27.298 |