- 開催場所:スポーツランドSUGO
- 開催日:2019年05月25日(土) 〜 2019年05月25日(土)
全日本ロードレース選手権第3戦の舞台はスポーツランドSUGO。
JSB1000クラスは開幕戦もてぎで中須賀克行(ブリヂストン)が2連勝、第2戦鈴鹿2&4では高橋巧(ブリヂストン)が2連勝。ヤマハとホンダの意地を賭けた戦いが熱を帯びる中での開催となった。
好天の下でレースウイークがスタート。金曜日の特別走行では非公式ながら高橋巧がコースレコードを破る好タイムをマーク。仕上がりのよさをアピールする。
土曜日午前に行なわれた予選でも好調さを維持。終始リーダーボードのトップに名を掲げてポールポジション獲得。自身が持っていたコースレコードを1秒近く短縮するニューレコード樹立という大きなおまけ付きだった。
高橋巧は「今年はセッション前半からタイムを出せるパッケージになっている。1分25秒台で3、4周できていたから、レースに向けても順調。決勝ではスタートで前に出てペースを作りたい。前回の鈴鹿2&4の優勝は『ホンダだけが事前テストをしたから勝てた』と思っている人が多い。今回はみんなテストをしている。テストだけの問題じゃないっていうことを証明したい」と語った。
また、野左根航汰(ブリヂストン)が2番手、中須賀は3番手フロントロウを獲得。予選4番手の渡辺一馬(ブリヂストン)までの4人がコースレコード更新タイムをマークした。
土曜日の午後に行なわれたレース1は気温は28度まで上昇した。
好スタートを切ってレースをリードしたのは高橋巧。オープニングラップから後続を引き離して単独走行の様相。高橋巧は周回ごとにアドバンテージを広げ、今季3勝目を独走のポールtoウインで飾った。
一方、3周目あたりにセカンド集団から抜け出した野左根と中須賀は最後まで熾烈な2位争いを展開。これを中須賀が制した。
序盤4位を争う集団は加賀山就臣(ブリヂストン)を先頭に渡辺一馬、渡辺一樹(ブリヂストン)、岩戸亮介(ブリヂストン)、水野涼(ブリヂストン)で形成。集団トップは加賀山から渡辺一馬、渡辺一樹と替わる。
レース終盤には加賀山、岩戸が集団から脱落。さらに渡辺一樹が転倒で後退。渡辺一馬と水野が最終ラップまでサイドbyサイドの手に汗握るバトルを展開。最後は水野に軍配が挙がった。
今回のレースでのブリヂストン勢は上位15位までを占めるという圧勝だった。
●高橋巧(予選1位/決勝1位)
「事前テストは路面温度30度台で、今日の決勝は50度台と大きく違いました。それでも開幕戦もてぎ、第2戦鈴鹿2&4で使用したタイヤで問題なく25周を走りきることができました。この温度レンジの広さはブリヂストンタイヤならではだと思います」
●山田宏(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「第3戦SUGOのレースウイークは初日の金曜日から好天に恵まれ、気温、路面温度共に非常に高くなりました。予選は気温26度、路面温度48度というコンディションの中でトップ4人がコースレコードを破る非常に速いペースの戦いになりました。決勝に向けてブリヂストン上位勢はフロントに高橋巧選手がミディアムハード、そのほかのライダーはミディアムを選択。リアは中須賀克行選手と野左根航汰選手がミディアムソフト、そのほかのライダーはミディアムハードを装着しました。
レース1は路面温度52度という条件の中でスタート。ポールポジションの高橋選手がスタートからトップに立ち見事優勝。中須賀選手、野左根選手が2位、3位という結果になりました。今日のレースは路面温度も高く、厳しい状況でしたが、高橋選手のレースタイムは従来よりもかなり速いものとなりました。優勝した高橋選手とチームの皆様にお祝い申し上げます。明日はさらに気温が上がることが予想されています。レース2も素晴らしいレースになることを期待します」
決勝
- 開催日:2019/05/25
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:24
- 完走:20
- (3.738km x 25laps = 93.438km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 13 | 高橋 巧 | BS | Team HRC | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 25 | 4 | 1:26.049 | 36:12.423 | ||
2 | 1 | 中須賀 克行 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 25 | 3 | 1:26.473 | 36:19.251 | ||
3 | 4 | 野左根 航汰 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 25 | 25 | 1:26.566 | 36:19.596 | ||
4 | 634 | 水野 涼 | BS | MuSASHi RT HARC-PRO.Honda | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 25 | 11 | 1:26.933 | 36:38.369 | ||
5 | 23 | 渡辺 一馬 | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 25 | 10 | 1:26.870 | 36:38.565 | ||
6 | 12 | 加賀山 就臣 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000L9 | スズキ | 25 | 6 | 1:27.159 | 36:42.983 | ||
7 | 64 | 岩戸 亮介 | BS | Kawasaki Team GREEN | ZX-10RR | カワサキ | 25 | 4 | 1:27.493 | 36:49.877 | ||
8 | 75 | 前田 恵助 | BS | YAMALUBE RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 25 | 6 | 1:27.492 | 36:51.264 | ||
9 | 090 | 秋吉 耕佑 | BS | au・テルル MotoUP RT | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 25 | 4 | 1:28.250 | 37:07.468 | ||
10 | 44 | 関口 太郎 | BS | Team ATJ | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 25 | 16 | 1:28.345 | 37:09.674 | ||
11 | 35 | 亀井 雄大 | BS | Honda Suzuka Racing Team | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 25 | 6 | 1:28.672 | 37:18.305 | ||
12 | 3 | M.アチソン | BS | KRP三陽工業&RS-ITOH | ZX-10RR | カワサキ | 25 | 6 | 1:28.805 | 37:19.019 | ||
13 | 18 | 津田 一磨 | BS | Team Baby Face | YZF-R1 | ヤマハ | 25 | 15 | 1:29.511 | 37:35.055 | ||
14 | 87 | 柳川 明 | BS | Will-RAISEracingRS-ITOH | ZX-10RR | カワサキ | 25 | 15 | 1:29.455 | 37:39.250 | ||
15 | 19 | 濱原 颯道 | BS | Honda Dream RT 桜井ホンダ | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 25 | 15 | 1:29.429 | 37:39.815 | ||
16 | 46 | 星野 知也 | PI | TONE RT SYNCEDGE 4413 | S1000RR | BMW | 24 | 1 | 7 | 1:29.640 | 36:22.944 | |
17 | 85 | 中冨 伸一 | DL | HiTMAN RC 甲子園ヤマハ | YZF-R1 | ヤマハ | 24 | 1 | 4 | 1:30.564 | 36:36.693 | |
18 | 36 | 今野 由寛 | BS | Moto Map SUPPLY | GSX-R1000R | スズキ | 24 | 1 | 21 | 1:30.112 | 36:36.882 | |
19 | 30 | 須貝 義行 | BS | チームスガイレーシングジャパン | RSV4 RF | アプリリア | 24 | 1 | 5 | 1:31.922 | 37:06.322 | |
20 | 080 | 羽田 太河 | BS | au・テルル MotoUP RT | CBR1000RR SP2 | ホンダ | 24 | 1 | 11 | 1:29.571 | 37:29.219 |