• 開催場所:オートポリス
  • 開催日:2019年10月05日(土) 〜 2019年10月06日(日)
長谷川 聖が最終戦を残してタイトル獲得!!

ポイントリーダーの長谷川聖(ブリヂストン)が23ポイントのアドバンテージを持って迎えた全日本ロードレース第7戦オートポリス。
最終戦を残してのタイトル決定も期待された。しかし、長谷川は前週の事前テストで転倒、左手小指を負傷してしまう。これで長谷川は手負いの状態でオートポリス大会に臨むことになってしまった。

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予選日は好天に恵まれた。35分間のタイムアタックセッションのスタート直後から勢いを見せたのは中山愛理(ブリヂストン)。その中山とタイムアタック合戦を挑んだのは福嶋佑斗(ブリヂストン)。1分58秒台後半のタイムでの攻防が展開される。
セッション残り3分。1分58秒310と、いきなり1分58秒前半のタイムをたたき出してトップに躍り出たのは太田虎之進の代役シートを得た栗原啓祐(ブリヂストン)。栗原は2017年まで全日本J-GP3に参戦し、タイトル争いを展開していたライダー。昨年はアジアSS600に参戦して経験を積んできた。
その栗原がそのままポールポジションを獲得。「恩義のあるチームから急に声がかかった。昨年は600に乗っていたから増やしていた体重を2週間で5キロ落とした」と参戦の経緯を説明。「チームのマシン造りに役立てるように少しでも多くのフィードバックをしたい」と語った。

決勝日は早朝に霧雨となり、ウオームアップ走行はウエットコンディション。しかしすぐに天候が回復し、決勝はドライコンディションで迎えた。
好スタートを切ってホールショットを奪った鈴木大空翔(DL)がレースをリード。一方、9番手スタートからオープニングラップを6番手で終えた長谷川が2周目には2番手に浮上。さらに3周目には鈴木を捕らえてトップに躍り出る。この2台に栗原、福嶋佑斗(ブリヂストン)、細谷翼(DL)、高杉奈緒子(DL)、村瀬健琉(DL)、中山愛理(ブリヂストン)、岡崎静夏(DL)を加えて9台がトップ集団を形成。トップは鈴木から長谷川、長谷川から栗原、栗原から福嶋へと次々に入れ替わる。
レース後半。岡崎、高杉が遅れてトップ集団から脱落したものの、依然として7台で世界戦を彷彿させるほどの混戦状態が続く。
真っ先に最終ラップに突入したのは栗原。しかし村瀬、長谷川、福嶋が横一線で並ぶ。この混戦を村瀬が制して全日本初優勝。ポイントリーダーの長谷川は2位フィニッシュ。鈴木が7位だったことで長谷川が全日本初タイトルを手にした。

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●長谷川聖(予選9位/決勝2位)
「ブリヂストンタイヤは最初から機能してくれました。路面温度が高くなり、レース前半は『後半は厳しくなるのではないか』と思いながら攻めていました。でも、最後まで問題なくいい仕事をしてくれました。タイトルが決まって、実感はわいていないのですが想像よりもうれしいです」

●東雅雄(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「最終戦を残してチャンピオンを決めた長谷川聖選手とチームの皆様にお祝いを申し上げます。長谷川選手は事前テストで負傷し、クラッチ操作がつらかったようですが、それを感じさせない走りを見せてくれました。しかもチャンピオン争いを意識して守りに入ることなく、攻めた走りをしました。新チャンピオンとしてふさわしいレース展開でした。最終戦もチャンピオンとしての走りを見せて勝利を目指してほしいと思います」

レース結果

コース:オートポリス

[J-GP3]

決勝

  • 開催日:2019/09/06
  • 決勝出走:20
  • 完走:20
  • (4.674km x 15laps = 70.11km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 392 村瀬 健琉 DL ミクニ テリー&カリー NSF250R ホンダ 15 1:59.009 30:00.397
2 36 長谷川 聖 BS Bridgestone CLUB Y'S NSF250R ホンダ 15 1:59.414 30:00.435
3 17 栗原 佳祐 BS Bridgestone WJ-FACTORY NSF250R HRC 15 1:59.153 30:00.856
4 88 福嶋 佑斗 BS Bridgestone Team Plusone +f NSF250R ホンダ 15 1:58.981 30:00.973
5 34 細谷 翼 DL TEAM SRS-Moto NSF250R ホンダ 15 1:59.294 30:01.079
6 14 中山 愛理 BS Bridgestone TEAM SHOTA NSF250R ホンダ 15 1:58.238 30:01.139
7 11 鈴木 大空翔 DL BATTLE FACTORY NSF250R ホンダ 15 1:59.094 30:01.218
8 9 山本 恭裕 DL チームライフ・ドリーム北九州 NSF250R ホンダ 15 1:59.570 30:03.673
9 20 高杉 奈緒子 DL 41Planning RC250R KTM 15 1:59.419 30:04.081
10 13 岡崎 静夏 DL Kohara Racing Team NSF250R ホンダ 15 1:59.533 30:04.354
11 5 藤井 謙汰 DL Kohara Racing Team NSF250R ホンダ 15 1:59.577 30:08.459
12 71 成田 彬人 DL Team P.MU 7C MIKUNI NSF250R ホンダ 15 1:59.687 30:08.657
13 18 安村 武志 DL 犬の乳酸菌.jp/プリミティブR.T PRCS3d PRCS 15 1:59.902 30:24.071
14 46 岡田 義治 BS Bridgestone Team PLUSONE & H.S.C NSF250R ホンダ 15 2:00.466 30:24.176
15 41 宇井 陽一 DL 41Planning RC250R KTM 15 2:00.372 30:28.738
16 51 渡邉 虎太郎 Team HIRO NSF250R 15 2:02.191 30:50.257
17 16 白石 玲菜 BS Bridgestone Dreamline Plusone NSF250R ホンダ 15 2:01.992 30:50.322
18 21 村田 憲彦 BS Bridgestone CLUB Y'S NSF250R ホンダ 15 2:02.133 30:51.101
19 32 三好 菜摘 BS Bridgestone RG NIWA with オーテック・スズカ NSF250R ホンダ 15 2:02.406 30:51.228
20 57 大田 隼人 RSGレーシング&ドリーム北九州 NSF250R 15 2:02.491 30:51.717
[J-GP3]

予選

  • 開催日:2019/10/05
  • 決勝出走:20
  • (4.674km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 17 栗原 佳祐 BS Bridgestone WJ-FACTORY NSF250R HRC 9 1:58.310
2 20 高杉 奈緒子 DL 41Planning RC250R KTM 13 1:58.713
3 88 福嶋 佑斗 BS Bridgestone Team Plusone +f NSF250R ホンダ 6 1:58.810
4 14 中山 愛理 BS Bridgestone TEAM SHOTA NSF250R ホンダ 6 1:58.833
5 11 鈴木 大空翔 DL BATTLE FACTORY NSF250R ホンダ 14 1:58.949
6 392 村瀬 健琉 DL ミクニ テリー&カリー NSF250R ホンダ 14 1:58.949
7 34 細谷 翼 DL TEAM SRS-Moto NSF250R ホンダ 4 1:59.343
8 71 成田 彬人 DL Team P.MU 7C MIKUNI NSF250R ホンダ 12 1:59.366
9 36 長谷川 聖 BS Bridgestone CLUB Y'S NSF250R ホンダ 11 1:59.559
10 9 山本 恭裕 DL チームライフ・ドリーム北九州 NSF250R ホンダ 13 1:59.569