- 開催場所:スポーツランドSUGO
- 開催日:2020年08月09日(日) 〜 2020年08月10日(月)
前日の予選、決勝レース1からがらりとコンディションが変化した月曜日。朝から好天に恵まれ、待ちに待ったドライコンディション、気温もぐんぐんと上がっていく。
レース1で転倒を喫した中須賀克行(ブリヂストン)、加賀山就臣(ブリヂストン)だが、中須賀は右肩を負傷、加賀山は転倒による体調不良を理由に欠場が報じられ、レース2は17台での戦いとなる。
朝のウオームアップ走行は、貴重な15分間で決勝を見据えたセットアップが施されていく。序盤から渡辺一樹(ブリヂストン)が1分28秒台でトップに立つ。さらにそれをレース1のウイナー野左根航汰(ブリヂストン)が塗り替え、唯一1分27秒台に入れていく。ところが終盤、自己ベストを刻んでいた野左根がハイポイントコーナーで転倒してしまった。ウオームアップ走行の結果は、1分27秒992で野左根、1分28秒198で渡辺一樹、以下、清成龍一(ブリヂストン)、水野涼(ブリヂストン)までが28秒台に入れている。
決勝は、ウオームアップラップを終えた各車がグリッドについたところで、ライダーがコース上のオイルを指摘、赤旗が出された。
すぐにコース清掃が行なわれ、周回数は一周減算の24周で争われることになった。
スタートを決めた清成がホールショットを奪い、野左根、渡辺一樹、前田恵助(ブリヂストン)、渡辺一馬(ブリヂストン)、水野が続いていったが、早々に清成を先頭に、野左根、渡辺一樹の3台が抜け出す形となる。
2周目の馬の背コーナーで清成と野左根が交錯してわずかに接触、これで野左根はトップに、清成は3位にポジションを落とす。野左根は5周目に1分27秒836のファストストラップを出すと、徐々に後続との差を広げていく。
中盤になると水野が、清成に追いつき、渡辺一樹、清成、水野による2位集団が形成される。
13周目、清成と渡辺一樹の接近戦の隙を突いた水野が清成をパスしてポジションを一つあげる。さらに15周目には渡辺一樹も抜いて2位に浮上。渡辺一樹は単独3位へ。
野左根は2位に10秒の差をつけて、開幕2連勝を達成。2位に水野、3位に渡辺一樹が入り、二人は今季初表彰台を獲得。清成は単独で4位チェッカーを受けた。
●野左根航汰(予選1位/決勝1位)
「ブリヂストンスタッフの方には、ハードを勧められたのですが、自分の好みはソフトでした。リアに柔らか目のタイヤをセレクトして、朝のフリー走行を走りましたが、好感触でした。決勝でもそのタイヤを使って、序盤で逃げて、後半はペース維持という作戦を考えていました。結果、その通りに走り切ることができて、ブリヂストンタイヤに感謝しています」
●東雅雄(株式会社ブリヂストン モーターサイクルレーシングマネージャー)
「前日のレース1とは全く違う天候で、予報通り晴れて気温が高く、路面温度も上昇していました。各ライダーはドライでの走行がかなり少なかったので、天候の急変でセッティングに苦労したと思います。前日のレースで、チャンピオンの中須賀選手と加賀谷選手が転倒、その影響でレース2を走れなかった事は残念でした。レースは野左根航汰選手の圧勝で、雨のレース1、ドライのレース2ともに圧巻のレース運びで、ダブルウインを達成しました。新型マシンに乗る水野涼選手と清成龍一選手、スポット参戦の渡辺一樹選手が野左根選手を捕まえようとしましたが、届きませんでした。特に、デビューシーズンのホンダCBR1000RR-Rは、今回のレースまでにドライのテスト走行が少なかったこともあり、まだセッティングが詰まっていないと思っています。このあと、岡山国際サーキットでのテスト、そして第2戦があります。今後はホンダ勢のレベルアップ、中須賀選手や加賀山選手の復活など、さらに国内最高峰のJSBクラスが盛り上がることを期待しています」
決勝
- 開催日:2020/08/10
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:17
- 完走:16
- (3.738km x 24laps = 89.7km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 3 | 野左根 航汰 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 24 | 5 | 1:27.836 | 35:24.998 | ||
2 | 634 | 水野 涼 | BS | MuSASHi RT HARC-PRO.Honda | CBR1000RR-R | ホンダ | 24 | 10 | 1:28.208 | 35:35.042 | ||
3 | 5 | 渡辺 一樹 | BS | ヨシムラスズキMOTUL | GSX-R1000 | スズキ | 24 | 3 | 1:28.155 | 35:38.357 | ||
4 | 17 | 清成 龍一 | BS | Keihin Honda Dream SI Racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 24 | 10 | 1:28.223 | 35:41.757 | ||
5 | 25 | 亀井 雄大 | BS | Honda Suzuka Racing Team | CBR1000RR-R | ホンダ | 24 | 9 | 1:29.271 | 36:02.907 | ||
6 | 72 | 濱原 颯道 | BS | Honda Dream RT 桜井ホンダ | CBR1000RR-R | ホンダ | 24 | 10 | 1:29.206 | 36:03.111 | ||
7 | 33 | 渡辺 一馬 | BS | Keihin Honda Dream SI Racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 24 | 5 | 1:29.472 | 36:05.683 | ||
8 | 87 | 柳川 明 | BS | Will-RAISEracingRS-ITOH | ZX-10RR | カワサキ | 24 | 3 | 1:29.631 | 36:09.285 | ||
9 | 36 | 岩田 悟 | BS | Team ATJ | CBR1000RR-R | ホンダ | 24 | 8 | 1:30.000 | 36:18.008 | ||
10 | 44 | 関口 太郎 | BS | SANMEI Team TARO PLUSONE | S1000RR | BMW | 24 | 5 | 1:29.969 | 36:18.059 | ||
11 | 75 | 前田 恵助 | BS | YAMALUBE RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 24 | 3 | 1:29.836 | 36:33.149 | ||
12 | 13 | 津田 一磨 | BS | Baby Face POWERED by YOSHIMURA | GSX-R1000R | スズキ | 23 | 1 | 18 | 1:31.321 | 35:30.278 | |
13 | 21 | 今野 由寛 | BS | Moto Map SUPPLY | GSX-R1000R | スズキ | 23 | 1 | 19 | 1:31.391 | 35:30.691 | |
14 | 19 | 中冨 伸一 | DL | HiTMAN RC 甲子園ヤマハ | YZF-R1 | ヤマハ | 23 | 1 | 19 | 1:31.615 | 35:38.483 | |
15 | 28 | 児玉 勇太 | BS | Team Kodama | YZF-R1 | ヤマハ | 23 | 1 | 7 | 1:32.944 | 36:00.306 | |
16 | 42 | 櫻山 茂昇 | PI | 信州活性プロジェクト・Team長野 | S1000RR | BMW | 23 | 1 | 7 | 1:33.152 | 36:44.191 |