【全日本ロードレース選手権 第4戦 もてぎ J-GP3 】徳留真紀がトップ争いを展開し、2位表彰台を獲得！

全日本ロードレース選手権第4戦の舞台はツインリンクもてぎ。通常よりも一日早い木曜日から走行が始まった。二日間の特別走行はドライコンディション。しかし予選が行なわれた土曜日は朝から雨。しかもJ-GP3クラスの予選セッション開始と同時に雨脚が強まった。
転倒車続出となった予選。残り10分でタイムアタック合戦が激しくなり、リーダーボードは次々に入れ替わる。その中で木内尚汰（ブリヂストン）が3番手に浮上。全日本初フロントロウを獲得した。
また、今季J-GP3クラスに復帰したベテラン徳留真紀（ブリヂストン）も「ウエットコンディションのセッティングが出ていなかったし、転倒車が多かったので、巻き込まれないように用心していた」としながらも、最終的には4番手グリッドを獲得してみせた。

日曜日は好天に恵まれた。霧のためにスケジュールが遅れたため、決勝は2周減算の14周で行なわれた。
オープニングラップから7台が後続を引き離してトップ集団を形成。木内、徳留もトップ争い集団でバトルを展開する。
そこここで順位が入れ替わり、世界グランプリのMoto3クラスを想像させる激しい順位争いが続く。
レース終盤。木内はトップ集団から遅れ出し、6位争いに移行。徳留は5台に絞られて周回ごとに激しくなる首位争いの中で善戦を続ける。
徳留は最終ラップに2番手で突入。トップの古里太陽（DL）のすきをねらう。しかし前に出ることはできず、0.065秒という僅差で2位でチェッカーを受けた。

●徳留真紀（予選4位／決勝2位）
「朝のウオームアップ走行は路面がまだ濡れているところもありました。レース序盤は、これまでの経験上、最初からがんがんいける状態ではないと判断し、その中でもいいポジションをキープしようと思っていました。いざスタートしてみると、意外と順位を上げるのに難儀しました。それでもレース中盤以降はタイヤのコンロトール性能が上がったので、思い通りに走れるようになりました。タイヤに対しても自信を持って攻められるようになったので、レース終盤に向けてどうやって集団から抜け出すか、どう攻略するかというレースができました。レース後半はタイヤがいきなり滑って転ぶという状態ではなく、自分でコントロールができたので助かりました。最後は90度コーナーでトップのライダーを抜こうと思ったのですが、黄旗が見えたような気がしたので勝負できませんでした。ビクトリーコーナー立ち上がってからも抜こうとしましたが、相手のバイクの方が走っていました。悔しいです。前回は3位、今回は2位なので残り1戦、鈴鹿では優勝できるように頑張ります」

●東雅雄（株式会社ブリヂストン　モーターサイクルレーシングマネージャー）
「今回は非常に軽量級らしい、集団での争いになりました。レース序盤のトップ争いの中で、我々のユーザーである徳留選手と木内選手が十分に優勝をねらえる位置を走りました。レース後半はトップ集団が二手に分かれましたが、徳留選手が最後までトップ争いを展開。惜しくも勝てませんでしたが、見応えのあるレースでした。オートポリス3位、今回2位です。最後の鈴鹿は是非、優勝でシーズンを締めくくってほしいと思います」