- 開催場所:鈴鹿サーキット
- 開催日:2022年04月23日(土) 〜 2022年04月24日(日)
全日本ロードレース選手権第2戦は鈴鹿2&4。鈴鹿8耐トライアウトも兼ねた大会。さらに例年どおり鈴鹿8耐参戦をにらんだエントリーも多く、エントリー台数は60台に上った。シーズンオフの負傷で開幕戦から欠場している清成龍一(ブリヂストン)の代役としてST1000ライダーの國峰啄磨(ブリヂストン)が登場するなど、鈴鹿2&4ならではの顔ぶれとなった。
練習走行が行なわれた金曜日から気温が上昇。初夏を思わせる空気に包まれた鈴鹿サーキット。予選が行なわれた土曜日は、朝から薄雲に覆われていた。それでも薄陽が射し、心地のいい風が吹いていた。
朝一番にスケジュールされた予選。二組に分かれ、30分ずつのタイムアタック。A組はディフェンディングチャンピオンでランキングリーダーの中須賀と、ランキング2位で追いかける渡辺一樹(ブリヂストン)というトップ2が出走。中須賀はセッション開始10分程度で2分5秒台に突入。セッション残り5分で2分4秒台をマークして独擅場。対する渡辺は2番手につけたもののタイムは2分6秒台にとどまる。
B組はJSBルーキーながら開幕戦で表彰台を獲得して大注目の岡本裕生(ブリヂストン)が出走。着々とタイムを詰める。2分7秒台どまり。B組トップは亀井雄大(ブリヂストン)の2分6秒651。濱原颯道(ブリヂストン)もセッション終盤に2分6秒台をマークして2番手につける。
総合でも中須賀が圧勝のポールポジション獲得。渡辺、亀井がフロントロウ獲得となった
午前中の予選を終え、午後には決勝レース1が行なわれた。昼に向けて上空の雲は厚くなり、完全な曇天の下で切られた決勝の火蓋。好スタートを切ってホールショットを奪ったのは亀井。濱原、渡辺、中須賀と続き、オープニングラップから4台でのトップ争いが開始。濱原が積極的に亀井をアタック。ラインが交錯するなど激しいバトルが展開される。
2周目。今度は渡辺がトップ浮上。レースをリードし始める。トップ4台の背後では作本輝介(ブリヂストン)、岡本裕生(ブリヂストン)が5位争いを展開しながらトップ集団に迫る。
4周目。トップの渡辺が逃げ始めた。それを見た中須賀は、オープニングラップ4番手から一つずつ順位を上げ、アッという間に2番手浮上。渡辺の背後にピタリとつける。
一方、作本との争いに決着をつけた岡本がトップ集団に合流。作本、日浦大治朗(ブリヂストン)も首位集団のテールにつけ、トップグループが7台に膨れ上がる。
渡辺の背後につけたまま周回を重ねる中須賀。周回ごとに順位を上げ8周目には3番手浮上の岡本がトップ2台を追いかける。
9周目。渡辺がラインを外す。その間に中須賀はトップ浮上。今度は渡辺が中須賀の背後につけて周回を開始する。
首位浮上の中須賀は「残り5周はすべてを出し切れるように集中した」とペースアップ。3番手走行の岡本は中須賀のペースについていけずに徐々にトップ争いから脱落。渡辺は最後まで中須賀の背後につける。
残り2周は中須賀と渡辺の2分6秒台での一騎打ち。そして軍配は中須賀に挙がった。渡辺は悔しい2位。JSBルーキーの岡本は3位でフィニッシュ。2レース連続でヤマハファクトリーチームがダブル表彰台を獲得した。
●中須賀克行(予選1位/決勝1位)
「今回は2&4ということで、今週に入ってからスーパーフォーミュラ、フォーミュラライツと一緒に走りました。2&4が久しぶりということもあり、グリップの違いに翻弄された面がありました。それでも内圧などのデータを取っていくうちに安定してタイヤを機能させることができました。決勝は急に温度が上がったのですが、それでも安定したグリップを発揮してくれました。おかげで最後まで安定して速いタイムを刻むことができました。ライダーとして非常に助かりました」
決勝
- 開催日:2022/04/23
- 天候:Cloudy
- 路面:Dry
- 決勝出走:44
- 完走:41
- (5.821km x 14laps = 81.494km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 中須賀 克行 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM | YZF-R1 | ヤマハ | 14 | 2:06.201 | 29:43.979 | |||
2 | 15 | 渡辺 一樹 | BS | YOSHIMURA SUZUKI RIDEWIN | GSX-R1000R | スズキ | 14 | 2:06.349 | 29:45.124 | |||
3 | 29 | 岡本 裕生 | BS | YAMAHA FACTORY RACING TEAM 2 | YZF-R1 | ヤマハ | 14 | 2:07.139 | 29:52.451 | |||
4 | 6 | 亀井 雄大 | BS | Honda Suzuka Racing Team | CBR1000RR-R | ホンダ | 14 | 2:07.063 | 29:54.830 | |||
5 | 10 | 日浦 大治朗 | BS | Honda Dream RT SAKURAI HONDA | CBR1000RR-R | ホンダ | 14 | 2:07.294 | 29:55.641 | |||
6 | 2 | 濱原 颯道 | BS | Honda Dream RT SAKURAI HONDA | CBR1000RR-R | ホンダ | 14 | 2:07.342 | 29:57.171 | |||
7 | 8 | 岩田 悟 | BS | Team ATJ | CBR1000RR-R | ホンダ | 14 | 2:07.926 | 30:01.134 | |||
8 | 27 | 作本 輝介 | BS | Astemo Honda Dream SI Racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 14 | 2:07.383 | 30:02.889 | |||
9 | 3 | 國峰 琢磨 | BS | TOHO Racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 14 | 2:08.744 | 30:19.331 | |||
10 | 11 | 関口 太郎 | BS | SANMEI Team TARO PLUSONE | M1000RR | BMW | 14 | 2:08.854 | 30:19.661 | |||
11 | 19 | 生形 秀之 | BS | S-PULSE DREAM RACING ・ ITEC | GSX-R1000R | スズキ | 14 | 2:08.788 | 30:20.164 | |||
12 | 9 | 柳川 明 | BS | KRP SANYOUKOUGYO RSITOH | ZX-10RR | カワサキ | 14 | 2:08.430 | 30:22.241 | |||
13 | 28 | 榎戸 育寛 | BS | SDG Motor Sports RT HARC-PRO. | CBR1000RR | ホンダ | 14 | 2:08.528 | 30:22.433 | |||
14 | 18 | 大久保 光 | BS | EVA RT Webike TRICKSTAR Kawasaki | ZX-10RR | カワサキ | 14 | 2:09.981 | 30:28.723 | |||
15 | 43 | 南本 宗一郎 | DL | AKENO SPEED YAMAHA | YZF-R1 | ヤマハ | 14 | 2:09.866 | 30:29.076 | |||
16 | 17 | 黒木 玲徳 | BS | GOSHI Racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 14 | 2:09.416 | 30:32.197 | |||
17 | 7 | 出口 修 | BS | Murayama.Honda Dream.RT | CBR1000RR-R | ホンダ | 14 | 2:10.366 | 30:42.087 | |||
18 | 68 | 松崎 克哉 | BS | KRP SANYOUKOUGYO RSITOH | ZX-10RR | カワサキ | 14 | 2:09.819 | 30:42.181 | |||
19 | 25 | 田尻 悠人 | BS | GOSHI Racing | CBR1000RR-R | ホンダ | 14 | 2:10.764 | 30:47.363 | |||
20 | 12 | 児玉 勇太 | BS | Team Kodama | YZF-R1 | ヤマハ | 14 | 2:11.027 | 30:52.432 |