【2022年全日本ロードレース選手権 第2戦 鈴鹿2&4 JSB1000 決勝レース2】ウエットコンディションとセーフティカー導入、大荒れとなった激戦のレースを中須賀克行が制する！

全日本ロードレース選手権第2戦のレース2は、レース1よりも2周多い16周が予定された。

レース2は鈴鹿8耐トライアルの対象レースではないものの、引き続き鈴鹿8耐参戦を見据えたエントリーも多く、レース1同様にいつもとは違うメンバーがエントリーリストに並んだ。

グリッドは予選のセカンドタイムで決定。圧倒的な速さを見せつけた中須賀克行（ブリヂストン）がレース1に続いてレース2もポールポジションを獲得。渡辺一樹（ブリヂストン）、亀井雄大（ブリヂストン）と、レース1と同じ順番で同じメンバーがフロントロウに並ぶ。

中須賀は予選直後に「事前走行ができなかったので、ぶっつけ本番のレースウイークでした。それでも木曜日からウエットもドライも走ることができました。昨日（金曜日）は微妙な天候になり、午後1本だけの走行になったので、試したいことができませんでした。しかも、よかれと思ったものがよくなくてタイムが出せていなかったので、今日は元に戻して臨みました。その結果、フィーリングがよくなり、改善点も見つかりました。ただ、4輪の走行後は路面状況が変化するので、状況判断しながらアジャストして、いいレースをしたいです」とコメントした。

レース2が行なわれた日曜日は朝から雨に見舞われた。気温も昨日よりも下がり、コンディションが一変。当初はレース1よりも2周多い16周の周回数が予定されていたが、レインレースになったことで2周減算。レース1と同じ14周での戦いになった。

水しぶきを上げながら好スタートを切ったのは渡辺。亀井、中須賀、岩田悟（ブリヂストン）と続く。
オープニングラップで亀井を捉えて2番手に浮上した中須賀は、レース1同様に渡辺の背後にピタリとつき周回を開始する。

2周目には中須賀と渡辺で完全なる一騎打ちに移行。亀井は単独3番手走行を開始。後方では岩田、柳川明（ブリヂストン）、濱原颯道（ブリヂストン）の3台が4位争いを展開。

渡辺と中須賀のトップ争いは膠着状態に突入。亀井も3番手単独走行を継続。濱原が4位争いから抜け出し、代わりに岡本裕生（ブリヂストン）が加わり岩田、柳川が5位争いを展開。

5周目に生形秀之（ブリヂストン）が転倒。先頭集団が6周目に入ったところでセーフティカーが導入される。
10周目、リスタート。渡辺と中須賀でテールtoノーズの争いが再開される。
11周目の1コーナーで中須賀が渡辺を捉えてトップに浮上。ファステストラップをたたき出しながら渡辺を突き放す中須賀。そして離されまいと追いすがる渡辺。

12周目。単独3番手走行を続けていた亀井のマシンがスロー走行。これで追い上げてきた岡本が3番手浮上。
13周目。渡辺が中須賀のインをつく。クロスラインで中須賀が首位奪回。渡辺はあきらめずに再びアタックするが、中須賀が再び首位を奪いとる。

最終ラップ。渡辺は何度も前に出ようとするも、その願いは叶わず。そして中須賀が開幕4連勝。2大会連続でダブルウインを飾った。また、岡本が3位でゴールし、ヤマハファクトリーチームは連続ダブル表彰台を獲得した。

●中須賀克行（予選1位／決勝1位）
「雨量が多くなり、朝のフリー走行からコンディションが変わりました。それでもブリヂストンのタイヤはいつも通りの安定したグリップを発揮してくれたので、安心してプッシュすることができました。最後まで安全でいいレースを皆さんに見せることができて、よかったです」