【2022年全日本ロードレース選手権 第3戦 オートポリス2&4 JSB1000 決勝レース1】中須賀克行が独走でシーズン5勝目を記録！

全日本ロードレース第3戦オートポリス2&4はJSB1000クラスのみの開催。4輪のスーパーフォーミュラとの共催となる。
JSB1000クラスの予選は土曜日の午前8時40分から45分間のセッションで行なわれた。夜半に降った雨の影響で、予選はウエットコンディションでスタート。セッション中も霧雨が降り続くコンディションで、気温、路面温度共に低く、路面状況はなかなか改善しなかった。

そんな難しい状況の中、亀井雄大(ブリヂストン)が1分55秒665を記録してポールポジションを獲得した。
亀井はセッション序盤はユーズドのハードコンパウンドのレインタイヤで走行。途中、ソフトコンパウンドのレインタイヤに交換したが、路面状況から数周で摩耗が進んでしまう。セッション終盤には、コース前半セクターは1コーナー以外はウエット、コース後半部分はライン上が乾き始め、レインのハードを選択したほうがいい状況だった。しかし、亀井はレインのハードの準備がなく、スリックタイヤで最後のアタックに臨む選択肢しかなかった。

午後の決勝レース1までには天候も回復。レース1はドライコンディションの下、15周で争われた。
ところが、決勝スタートに向けたウォーミングアップラップで、ポールポジションの亀井にマシントラブルが発生。亀井はグリッドに着くことなくピットに入り、大きく遅れてのスタートを余儀なくされる。
レースは2番グリッドから中須賀が好スタートでリード。4番グリッドからスタートした渡辺一樹（ブリヂストン)が2番手、5番グリッドの岡本裕生（ブリヂストン)が3番手に続く。4周目にはファステストラップを記録した岡本が2番手に浮上、渡辺と接戦を繰り広げる。
その間にトップを行く中須賀は2番手以下とのリードを広げ、5周目には約1秒、7周目には約2秒、8周目には約3秒と、周回ごとにリードを広げてトップを独走。最終的に5秒991の差をつけて今シーズン5連勝を達成した。

2位に岡本が入賞し、ヤマハファクトリーレーシングチームがワンツーフィニッシュを達成。JSB1000ルーキーの岡本は4戦連続で表彰台を獲得した。
渡辺は中盤すぎまで岡本と2番手を争っていたが、レース終盤の14周目の第2ヘアピンでオーバーラン。岡本には差をつけられたものの、4番手以下に大きくリードを取っていたことで、3番手のままレースに復帰。3位表彰台を獲得した。
位に濱原颯道（ブリヂストン)、5位に名越哲平（ブリヂストン)、6位に作本輝介（ブリヂストン)が入賞、15位までをブリヂストンユーザーが占めた。

日曜日には決勝レース2が行なわれる。レース2はレース1より3周長い18周で争われ、予選のセカンドベストの結果から、亀井がポールポジション、中須賀が2番グリッドからスタートする。

●中須賀克行（予選2位／決勝1位）
「昨日とは異なるコンディションになってしまって、路面温度も上がりました。スーパーフォーミュラライツの決勝の後ということで、路面コンディションも非常にスリッピーな感じになったのですが、最後までコントロール性を保つことができ、アベレージもしっかり刻むことができました。そのおかげで優勝という結果を得られたと思います。安全で安心なタイヤを提供していただき、ブリヂストンさんに感謝したいと思います」