【2022年全日本ロードレース選手権 第4戦 SUGO JSB1000 レース２】中須賀克行が岡本裕生の猛攻撃を退けて開幕8連勝

全日本ロードレース選手権第４戦SUGOも2レース制が組まれ、土曜日と日曜日に１レースずつが行なわれた。
レース２のグリッドは予選のセカンドタイムで決定。レース１は中須賀克行（ブリヂストン）がポールポジションを獲得。セカンドタイムは亀井雄大（ブリヂストン）が最速。レース２のポールポジションは亀井のものになった。

亀井は「金曜日は雨だった。土曜日、日曜日は晴れ予報だったからドライコンディションの走行の機会がないことが不安だった。ただ、事前テストで１分26秒２まで出せていたから、そこは不安がなかった」とコメント。レース１のポールポジションについても「アタック中に他車にひっかかってしまった。それがなければいけたかも。前戦のポールポジションは幸運で取れたものだけれど、今回は真っ向勝負でのポールポジション獲得。チームのモチベーションになった」と自信を見せた。

JSB1000クラスのレース2は午後に25周の周回数が予定されていた。しかし午前中のレースでアクシデントが発生。コース上のオイル処理でスケジュール変更を余儀なくされた。このためJSB1000クラスのレース2も20周に減算された。

好スタートを切ってホールショットを奪ったのは中須賀。亀井、渡辺一樹（ブリヂストン）、岡本裕生（ブリヂストン）と続く。亀井は積極的に中須賀のすきをつくが、中須賀は巧みにブロック。3周目の２コーナーで6番手だった濱原颯道（ブリヂストン）が転倒。

中須賀と亀井の一騎打ちになるかと思われた3周目。岡本が渡辺を捉えて３番手浮上し、トップ争いに加わる。渡辺は作本輝介（ブリヂストン）と４位争いを展開しながらトップ集団のテールにつく。５周目。岡本が２番手浮上すると、中須賀は岡本を突き放しにかかる。亀井、作本はこの２台のペースについていくが、渡辺が徐々に遅れだす。

12周目。S字で岡本が小さなミスを犯して4番手に後退。
岡本は15周目の４コーナーで作本を、17周目には亀井を捉えて２番手と順位を挽回。再び中須賀を追いかけ始めた。
ラスト３周は中須賀と岡本のトップ争い、亀井と作本の表彰台争いの二つの戦いに分かれる。

最終ラップ。岡本は中須賀の背後にピタリとつけた。しかし前に出ることはできない。トップ争いは中須賀に軍配が挙がり、開幕8連勝。表彰台争いは亀井が制した。

●中須賀克行（予選2位／決勝１位）
「コンディションは昨日と似たようなもので、同じような路面温度でした。周回数が５周短くなったことで、かなりハイペースなレースになりました。しかしレースペースが上がっても最後までペース崩すことなく、強いブレーキングをかけることもできました。毎周コンスタントにタイヤが機能してくれたことが優勝につながりました。」