【2022年全日本ロードレース選手権 第8戦 MFJ-GP 鈴鹿 JSB1000 レース２】中須賀克行がまた一つ連勝記録を伸ばす

全日本ロードレース選手権最終戦のJSB1000クラスは3レース制。日曜日の昼前に行なわれたレース2は12周という周回数で行なわれた。

グリッドはレース1のファステストラップ順。レース1は20周という長距離レース。タイヤを温存して後半に仕掛ける作戦に出た中須賀克行（ブリヂストン）がレース終盤にファステストラップをたたき出し、レース2のポールポジションを獲得した。

レース1終了後に中須賀は「20周という長距離レースだったので、チームからタイヤライフを含めてのマネージメントを指示されていた。レース後半にむけてペースを上げられたのは、マシンが仕上がった証拠。作戦どおりでした」とコメント。「明日は周回数が短いから、レース序盤から集中したい」と述べた。

日曜日の昼前に行なわれたレース2。
好スタートを切ってホールショットを奪ったのは清成龍一（ブリヂストン）。中須賀、榎戸育寛（ブリヂストン）、作本輝介（ブリヂストン）、渡辺一樹（ブリヂストン）の5台がトップ集団を形成。

2周目の200Rシケインで榎戸が転倒。これで清成、中須賀のトップ争い、作本と渡辺の表彰台争いの二手に分かれる。
4周目。中須賀がトップ浮上。清成は作本、渡辺との2位争いに移行。5周目にファステストラップをたたき出した中須賀は完全に単独走行を開始する。



6周目に2位争いグループトップに浮上した渡辺。集団を抜け出して2位嘆息走行を開始。同時に4位争いグループで走行していた岡本裕生（ブリヂストン）が2位争い集団に合流。逆に作本は徐々に交代して2位争い集団から脱落。岡本は清成を攻略して３番手に浮上。

11周目。ケガからの復帰戦で活躍を見せていた岡本が転倒。

一方、中須賀は残り2周で少しマシンを滑らせるシーンがあったものの、後続に4秒もの大差をつけて12勝目を飾った。渡辺に次いで清成が3位でゴール。レース1と同じ顔ぶれが同じ順序で表彰台に立った。

●中須賀克行（予選１位／決勝１位）
「昨日よりもプッシュしているとタイヤのドロップ感が少しだけ大きかったです。使い方が少し荒かったのかなっていうのが反省点。次に向けて課題が見えています。タイヤをしっかりマネージメントしながら、いいアベレージタイムを刻めるように戦いたいです。それでもレース2で勝ち切れたことで記録がまた一つ作ることができました。最後は気持ちよくレースして終わりたいです」