【2024年全日本ロードレース選手権 第7戦 岡山 ST600】阿部恵斗が赤旗中断のレースを制して優勝、タイトル獲得

全日本ロードレース選手権第７戦岡山はST600クラスにとっては5レース目。ただし前戦オートポリスでは決勝レースがキャンセルされたため、第３戦SUGO以来の決勝レースとなる。

【予選】
曇天の中で始まった予選は40分間のタイムアタック。伊達が3周目に1分34秒870とコースレコードに肉薄。そのままアタックを続けて4周目には1分34秒671をマークしてレコード更新。長尾健吾が1分34秒831、阿部恵斗が1分34秒854と続く。
セッション中盤。阿部が1分34秒721とコースレコードを更新。しかし伊達のタイムには届かず2番手に名を連ねる。
セッション後半はリーダーボードに大きな変動はなくチェッカー。そのまま伊達が全日本初ポールポジション獲得となった。

【決勝】
決勝レースでホールショットを奪ったのはポールシッターの伊達。阿部が背後につけて一騎打ちを挑む。その背後では長尾と小山知良が表彰台争いを開始。
2周目に阿部が首位奪取。3周目には伊達が前と激しいトップ争い。小山との表彰台争いにけりをつけた長尾が追いかける。
4周目に阿部が再びトップに浮上。伊達はテールtoノーズのまま周回を重ねる。長尾は2台に追いつくことはできないものの、射程距離を保って走行。

残り5周。阿部と伊達の接近戦が続く中、長尾が完全な単独3番手走行に移行。



トップ集団が16周目に突入したところで転倒車による赤旗が提示され、レース中断。そのままレース成立となり阿部の優勝が決定。同時に阿部はタイトルをも決めた。

●阿部恵斗（予選2位／決勝1位）
「スタートは成功したのですが、ホールショットかと思いきや、アウトからかぶせられました。でもブレーキングに自信があったので、抜ける場所を見つけて冷静に対処できたと思います。レース後半はタイヤマネージメントできていました。最後はフルプッシュで抜けようと思っていたのでチェッカーを受けたかったです。でもチャンピオンで終われたのは素直にうれしいです」