【2024年全日本ロードレース選手権 第6戦 オートポリス J-GP3】ブリヂストン若手二人が表彰台獲得

全日本ロードレース第６戦は九州のオートポリスに舞台が移された。前週に予定されていた事前テストは台風の影響でキャンセル。各車忙しいウイークのスタートとなった。

【予選】
予選は20分間のタイムアタック合戦。セッションスタート早々に1分58秒923でリーダーボードのトップに立ったのは高杉奈緒子（ブリヂストン）。3周目に尾野弘樹（DL）が1分57秒791をマーク。翌周には1分57秒192と圧倒的な速さを見せる。
追いかけたのは大田隼人（ブリヂストン）、木内尚汰（ブリヂストン）、松島璃空（ブリヂストン）岡崎静夏（ブリヂストン）のブリヂストン軍団。1分58秒前半のタイムでの攻防が続く。セッション終盤には若松怜（ブリヂストン）も加わるが、1分57秒にタイムを入れることができない。
この結果、若松、大田がフロントロウを獲得。木内、松島、岡崎が2列目を占めた。

【決勝】
好天に恵まれた決勝日。14周のレースで好スタートを切ったのはポールシッター尾野。背後につけたのは高杉。3番手につけた若松の背後は8番手グリッドからロケットスタートを決めた徳留真紀（ブリヂストン）。
尾野は２周終了時点で1秒半のアドバンテージを築いた。高杉は若松と2位争いを展開。徳留は大田、木内、岡崎、松島が5台での4位争いを開始。
2位争いと4位争いが一つの集団になった4周目。後方での転倒で赤旗が出される。

9周の周回数でリスタート。ホールショットを奪ったのは高杉。2コーナーで尾野が首位奪取。2番手に後退した高杉の背後には徳留、大田、若松、岡崎、松島、木内と赤旗前のセカンド集団が続く。
3周目。高杉がスローダウンしてピットイン。これで尾野がトップ独走状態に。セカンド集団は若松、木内、大田の3台と徳留、岡崎、松島の3台の二手に分かれるシーンもあったが、すぐに6台の接近戦に戻り、一瞬で大きく順位が入れ替わる状況。
尾野は最後までトップを快走して3連勝。最後まで激しかった2位争いは木内が制し、若松が3位表彰台を獲得した。

●木内尚汰（予選4位／決勝2位）
「今日は気温もそれほど上がらず、タイヤのフィーリングも最後までよくてグリップを保ってくれました。おかげで最後にグループの前に出ることができました。シーズン後半戦に向けていい流れになったと思います」