【2025年 全日本ロードレース選手権 第2戦 SUGO J-GP3】微妙なコンディションの中で若松怜が独走優勝！ 大田隼人が3位に入りブリヂストン勢が表彰台2席を獲得！

全日本ロードレース選手権第2戦SUGOは、J-GP3クラスにとって今シーズンの開幕戦となった。
事前テストとは天候が一変。少し肌寒い曇天の中でレースウイークが開始。予選は30分間の計時形式で行なわれた。最初にリーダーボードのトップに名前を掲げたのは武中駿（ブリヂストン）。2周目にトップ浮上は高杉奈緒子（ブリヂストン）と、ブリヂストン勢が勢いを見せる。
セッション残り10分で各車2回目のアタックを開始。武中は自身のタイムを更新。さらに高杉もタイム更新。さらには若松怜（ブリヂストン）も大幅にタイムを更新してポジションもジャンプアップ。コースレコード更新の尾野弘樹（DL）を追いかける。
若松、武中、高杉は最後までアタックを続けるも、コースレコードには届かず。それでも若松、武中がフロントロウを獲得。高杉、岡崎静夏（ブリヂストン）、大田隼人（ブリヂストン）とセカンドロウはブリヂストン勢が占拠した。

決勝日も曇天。しかも昨日の午後から天候が崩れ、夕方から本降りの雨になった影響でウエットコンディションでのスタート。しかし乾いていく方向にあり、難しい判断に迫られる。
慎重なスタートを切った若松は5番手で1コーナーに突入。そこからすぐに4番手に浮上。武中、高杉らとトップ集団を形成。ここに予選6番手の大田も加わる。
オープニングラップで2番手に浮上した若松は尾野弘樹（DL）との一騎打ちに移行。何度もポジションを入れ替える。4周目に完全にトップに躍り出た若松。5周目あたりからは尾野を引き離してトップ独走態勢に移行する。
一方、トップ2台を追いかけた高杉は3番手に浮上した直後の3周目に転倒。替わって3位争いを始めたのは大田と武中。2台は若松から離された尾野に襲いかかり、3台での2位争いに持ち込む。7周目、大田はあっという間に集団トップに躍り出ると、2台を引き離して単独2番手走行を開始。武中は尾野と激しい表彰台争いを展開。

レース中盤。若松は後続に7秒近いアドバンテージを築いた。大田も2秒半の差を持って単独で周回を重ねる。武中と尾野の3位争いは接近戦が続く。
レース終盤。武中は尾野とのバトルを継続しながら大田に追い付き、再び3台での2位争いに発展。残り3周。武中がまさかの転倒で戦線離脱してしまう。
一方の若松は後方の激しいバトルを尻目に最後まで快走。今シーズンの初戦を優勝で飾った。大田はフィニッシュラインまで強い走りを見せて3位表彰台を得た。

●若松怜（予選2位、決勝1位）
コンディションが微妙でした。ちょっとずつ乾いてきてからの路面では、グリップが得られてよかったです。10パーセント勾配で抜かれなかったので、タイヤを信じて走りました。レース後半は路面が乾いてきたのでレインタイヤではきつかったのですが、走り終わってもタイヤはしっかりしていて、意外にまだいける感じでした。開幕戦で勝ててうれしいです」