jrr_t_img.jpg全日本ロードレース選手権で使用されるタイヤは、クラスによって異なる。

JSB1000
「JSB1000クラス」は、市販車ベースのマシンとなっているが、タイヤに関してはサーキット専用のレーシングタイヤが使用される。昨年までタイヤサイズに関する規則は無かった為、ブリヂストンの契約チーム、ライダーの多くは、MotoGPで開発したタイヤをベースにした16.5インチのプロトタイプのタイヤを使用していた。2017年からリムサイズの規制が出来、ベースとなる市販車の標準装着リムサイズ、フロント:3.50-17、リア:6.00-17と規定された。またリムの材質もアルミに減退され、参加者の費用負担を少なくするのが狙いである。又タイヤ使用本数制限があり、予選で2セットしか使う事が出来ない。ブリヂストンのトップユーザー達も、2017年シーズンから17インチのタイヤで戦っている。200馬力超といわれるパワーを伝え、最高速度300km/hに達するマシンを速く走らせる為に、グリップとグリップ耐久性の両立が必要となる。

J-GP2
J-GP2はエンジンに関してはST600とほぼ同じものを使うが、フレームは自由なのでMoto2で使っている海外製のフレームや、自作のフレーム、ST600ベース車の改造フレームなど多種マシンが混在する。タイヤに関してはサーキット専用のレーシングタイヤが使われるが、タイヤサイズはJSB1000と同じものや、少し幅の狭いタイヤを使用したりする。ブリヂストンユーザーは、殆どがJSB1000のタイヤを使用している。

J-GP3
このクラスのタイヤもサーキット専用のレーシングタイヤを使用する。軽量マシンの為、タイヤサイズも上級クラスに比べると細いものの、軽量なマシンでコーナリングスピードは速いので、グリップやハンドリングの軽快さ、ギャップ吸収性の良さ等が求められる。

ST600
2015年から全日本ではブリヂストンのR10によるワンメイクタイヤとなっている。このクラスはマシンの改造範囲が限られている為、マシンがほぼイコールコンディションとなり、ライダーのスキルを磨くのに最適なクラスである。参加者の費用負担を減らし、活性化を図る為にワンメイクタイヤが導入されたが、ブリヂストンはその趣旨に賛同して協賛を決めた。 タイヤは2014年までST600で使用していたR10をベースにチューニングして、それまで3種類あったコンパウンドを1種類のみにして、参加者の利便性と安全確保。

まず、ブリヂストンワンメイクの公道走行用市販タイヤを使うのが「ST600」だ。オートバイ自体、国内外のメーカーが発売している600ccクラスのスーパースポーツであり、さらに改造範囲が狭く、非常にノーマルに近い状態。タイヤも市販用の溝が付いたもので、スリックタイヤに比べてドライでのグリップ力や耐久性には劣るが、逆に言えば、ライダーのライディングテクニックと、セッティングの範囲の狭い中で、いかに戦闘力の高いマシンに仕上げていくか、メカニックとライダーの腕にかかっていると言える。コンパウンドも1種類に限定しており、幅広いコンディションに対応しているので、タイヤの性能を引き出す為のライディングやマシンセッティングに集中出来るので、ライダーのスキルアップには絶好のクラスといえる。又"自分が乗っているものに近いオートバイが戦っている"という感覚で応援できることから、オートバイファンには興味深いレースだ。

それに対し、「JSB1000」「J-GP2」「J-GP3」は、レース専用のスリックタイヤが使用される。ウェットな路面になった時は、それぞれ専用のウェットタイヤを使用する。

「J-GP2」のタイヤもレーシング専用タイヤ。スーパーバイク用のタイヤがベースとなっているが、クラスが出来てから6年目ということで、タイヤ開発もマシンに合わせて徐々に進んできている。

「J-GP3」は、4ストローク250ccのオートバイなのでトップスピードは他クラスほど高くはない。しかし軽量なマシンの特徴を活かして、コーナリングスピードは大排気量のオートバイを上回ることがあるほど。それゆえタイヤは他クラスに比べて細いものの、コーナーリング時の高いグリップ力がタイヤに求められる。