あの織戸学が BRIDGESTONE POTENZA RE-07Dで2014年以来の優勝を果たす
- 開催場所:鈴鹿サーキット
- 開催日:2018年03月31日(土) 〜 2018年04月01日(日)
プロフェッショナルシリーズのレギュレーションは、使用タイヤの規定が明確化されたことが、2018年シーズンのひとつのポイントとなった。それに伴って、改めてタイヤそのものの内容についても検討が行われ、昨年秋に出揃ったニュータイヤのうち、ブリヂストンのポテンザRE-07Dを除いた3つのタイヤが使用不可となった。
その影響は小さくはなかった。結果として、ライバルメーカーの顔ともいえる#82谷口信輝選手や#17織戸学選手が、ポテンザRE-07Dでレースに参戦することになったのだ。
さらにチャンピオンを争うシリーズポイントが、これまでの有効ポイント制から全戦ポイント制へと変更された。つまり全てのレースのポイントが有効になるため、チャンピオンを狙うためには1戦も落としたくない。エントリー台数は34台。その中でブリヂストン装着勢は多数を占め、上位独占が期待された。
●予選
この週末、鈴鹿サーキットのパドックで話題になっていたのはガス欠症状だった。バックストレートでエンジンがストップしてしまう現象で、ガソリンの残量が少なくなった時にスプーンカーブでの偏りによって、ガソリンが吸い出せなくなるというのが大方の見方だった。
予選がスタートし、#88井口卓人選手(ブリヂストン)が真っ先にアタックに入った。しかしガス欠症状によってシケインの外側に停止。続いていた#90阪口良平選手(ブリヂストン)がコースレコードでトップタイムを出す。しかし2016年チャンピオン#34佐々木雅弘選手もまたガス欠症状で、今度はシケインの入口脇に停止し、それによって赤旗中断となる。
予選再開後、井口卓人選手は予選アタックできたものの15位。佐々木雅弘選手はトラブルによってアタックできずにノータイムとなってしまった。
結局赤旗中断前のタイムが上位となり、阪口良平選手がポールポジションを獲得、2位は若手#70菅波冬悟選手(DL)、3位には#557大西隆生選手(ブリヂストン)が入った。
●決勝レース
ポールポジションスタートの阪口良平選手がスタートでわずかに出遅れ、菅波冬悟選手に先行を許す。そして1周目のシケイン入口、菅波冬悟選手に並んだ阪口良平選手だったが、そのまま2台が詰まると、3位に上がっていた織戸学選手がシケイン2つ目のインを突き、一気にトップに立った。
ベテランの織戸学選手は、ポテンザRE-07Dを上手くコントロールしながら、しかし後続との距離を拡げていく。そしてそのまま2014年第9戦以来となる通算3勝目を織戸学選手は獲得した。2位には菅沼冬悟選手、3位には阪口良平選手の激しいプレッシャーに耐えてポジションを守った#121蒲生尚弥選手(ブリヂストン)が入った。
プロフェッショナルシリーズ決勝レースで、3位表彰台を獲得した#121蒲生尚弥選手(ブリヂストン)のコメント。
「まだ新車の重さがまだ取れておらずマシンの調子が出ていない状況なのですが、そういう意味では3位表彰台はいい結果だと思います。予選でも赤旗中断の前にタイムを出すことができたので4番手からスタートできて、結果的に3位につながりました。今回のレースはいい流れがありましたね。タイヤは最後までグリップもあって、後半になってもしっかりと抑えて、ポジションを守ることができました」
決勝
- 開催日:2018/04/01
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:32
- 完走:32
- (5.807km x 8laps = 46.456km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 17 | 織戸 学 | BS | サミー☆K-one☆MAX86 | 8 | 2:33.622 | 20:31.996 | |||||
2 | 80 | 菅波 冬悟 | DL | OTG DL 86 | 8 | 2:33.736 | 20:32.469 | |||||
3 | 121 | 蒲生 尚弥 | BS | tomicaネッツ兵庫 BS GR86 | 8 | 2:33.859 | 20:33.371 | |||||
4 | 87 | 久保 凜太郎 | BS | CG ROBOT BRZ BS | 8 | 2:33.246 | 20:34.501 | |||||
5 | 90 | 阪口 良平 | BS | 大阪トヨタ86レーシング BS | 8 | 2:33.508 | 20:34.665 | |||||
6 | 557 | 大西 隆生 | BS | オートバックス G7 86 ポテンザ | 8 | 2:33.789 | 20:36.459 | |||||
7 | 88 | 井口 卓人 | BS | CG ROBOT BRZ BS | 8 | 2:33.542 | 20:36.992 | |||||
8 | 206 | 松本 武士 | DL | T和歌山 OGAWA 86 DL | 8 | 2:33.812 | 20:37.502 | |||||
9 | 97 | 小河 諒 | BS | 神奈川トヨタ ☆ DTEC 86R | 8 | 2:33.316 | 20:38.232 | |||||
10 | 32 | 市森 友明 | BS | 大阪トヨタ86 Racing | 8 | 2:33.504 | 20:40.077 | |||||
11 | 82 | 谷口 信輝 | BS | KTMS 86 | 8 | 2:33.805 | 20:40.896 | |||||
12 | 31 | 青木 孝行 | BS | ケーエムエス フェニックス86 | 8 | 2:33.340 | 20:41.087 | |||||
13 | 60 | 服部 尚貴 | DL | OTG DL 86 | 8 | 2:34.358 | 20:45.408 | |||||
14 | 11 | 脇阪 寿一 | BS | ネッツ東京レーシング86 | 8 | 2:34.779 | 20:46.417 | |||||
15 | 1 | 近藤 翼 | BS | 神奈川トヨタ ☆ DTEC 86R | 8 | 2:34.287 | 20:47.664 | |||||
16 | 123 | 松井 孝允 | GY | NETZ TOYAMA Racing 86 | 8 | 2:34.103 | 20:48.108 | |||||
17 | 999 | 森川 基雄 | BS | ウィニング制動屋86 長谷川運輸 | 8 | 2:34.493 | 20:48.962 | |||||
18 | 178 | 吉田 綜一郎 | BS | トレジャーワン 86 | 8 | 2:33.884 | 20:49.864 | |||||
19 | 369 | 平中 克幸 | GY | GY RACING 86 | 8 | 2:34.763 | 20:52.012 | |||||
20 | 328 | 密山 祥吾 | DL | 埼玉トヨペットGB 86 | 8 | 2:34.665 | 20:55.923 | |||||
21 | 813 | 坂 裕之 | DL | ネッツ兵庫DLテックプロ86 | 8 | 2:35.568 | 20:56.351 | |||||
22 | 199 | 徳升 広平 | BS | COROLLA MIE 86 | 8 | 2:35.102 | 20:56.804 | |||||
23 | 55 | 森山 鉄也 | GY | THE BRIDE 86 | 8 | 2:34.761 | 20:57.482 | |||||
24 | 312 | 松本 晴彦 | BS | 埼玉自動車大学校生駒SBS 86 | 8 | 2:35.490 | 20:58.117 | |||||
25 | 7 | 堤 優威 | BS | ADVICS CABANA 86 | 8 | 2:34.623 | 20:58.214 | |||||
26 | 5 | 井上 尚志 | BS | まんさくレストアパーツBS86 | 8 | 2:35.492 | 20:58.530 | |||||
27 | 770 | 山田 英二 | BS | CUSCO BS 86 | 8 | 2:34.568 | 20:58.770 | |||||
28 | 18 | 平木 湧也 | BS | 茨城トヨペット86レーシング | 8 | 2:34.626 | 21:06.601 | |||||
29 | 520 | 平沼 貴之 | DL | 埼玉トヨペットGB 86 | 8 | 2:36.509 | 21:08.913 | |||||
30 | 6 | 渡辺 圭一 | BS | スコーシュ☆JCS 86 | 8 | 2:36.894 | 21:11.062 | |||||
31 | 10 | 吉田 広樹 | DL | OTG TN滋賀 86 | 8 | 2:33.469 | 21:16.782 | |||||
32 | 34 | 佐々木 雅弘 | BS | 小倉クラッチ REVO 86 BS GR86 | 7 | 2:32.544 | 21:41.770 |