決勝TOP6をBS装着勢が独占!
- 開催場所:オートポリス
- 開催日:2018年05月27日(日) 〜 2018年05月27日(日)
今シーズンのプロフェッショナルシリーズは、高い性能を誇るポテンザRE-07Dが主流となっている。開幕戦では#17織戸学選手(ブリヂストン)が久々の優勝、第2戦では#7堤優威選手(ブリヂストン)が初優勝を飾っている。予選結果も含めて見ると、順位の入れ替りが大きく、わずかな差が大きく順位に影響するシビアな展開となっている。それはタイヤも含めて同じパッケージとなったことが、拍車をかけているに違いない。
シリーズ第3戦オートポリスで、今シーズン3人目の勝者が生まれる予感はあった。
●予選
気温が30度に近づき、快晴の空から降り注ぐ強い日差しで路面温度も高くなっていた。そのためドライバーはアタックする前にタイヤに熱を入れすぎないように、コースインしてもスローペースでマシンを走らせていた。あまり熱を入れ過ぎると、予選アタックの最後のセクションでは辛くなってしまう可能性があった。
しかし、それは同時に逆の現象も見せる。ニュルブルクリンク24時間、スーパーGTと、2週連続で素晴らしいパフォーマンスを見せた#88井口卓人選手(ブリヂストン)は、アタックに入った1コーナーでコースオフ。アタックをやり直すことになり、予選9位となった。
ほとんどのドライバーは早めのタイミングで予選アタックに入った。その中でトップタイムを獲得したのは#80菅波冬悟選手(DL)だった。#17織戸学選手(ブリヂストン)、#34佐々木雅弘選手(ブリヂストン)、#121蒲生尚弥選手(ブリヂストン)が続く。
そして予選終了が近づき、満を持して誰も居ないコースで#82谷口信輝選手(ブリヂストン)がアタックに入る。そこで見事にトップタイムを奪うことに成功。後に続いてアタックに入った、今週も好調だった昨年のオートポリス覇者#31青木孝行選手(ブリヂストン)は、最終セクションでわずかにタイムロスして3番手に留まった。
●決勝レース
スタートで上位陣はスターティンググリッドの順位は変わらず、レースは始まった。全車がピタリと並んだ状態で、周回が進んでいく。そして4周目に入った1コーナー、ブレーキングで2位菅波選手に3位青木選手が接触、菅波選手はコースアウトし順位を落してしまう。それでトップ3は、谷口選手、青木選手、織戸選手が、いずれもブリヂストンユーザーとして並ぶというシーンが生まれた。
しかし7周目、今度は青木選手と織戸選手がサイド・バイ・サイドで並んだ時に接触、第1ヘアピンの出口で青木選手がスピンしてしまう。そこに6位走行中だった蒲生選手が突っ込んでしまいクラッシュ。2台はリタイヤとなった。
追いかけてくる2位のドライバーが、次々と消えた谷口信輝選手には、もはやブロックする相手は居なかった。レース後半には3秒以上ものマージンを持ち、圧巻のポール・トゥ・ウィンを達成、今シーズン初優勝を飾った。
2位には織戸選手、3位は佐々木選手が入った。ブリヂストン装着勢は表彰台の3名を含めて、トップ10に8台を占めた。
プロフェッショナルシリーズ決勝レースで、優勝した#82谷口信輝選手(ブリヂストン)のコメント。
「ポールポジションだったので、抜かれるわけにはいかないレースでしたね。後ろとの間に隙間ができたら逃げようと思っていたんだけど、レース序盤は後ろの菅波選手の元気が良かったので、抑えていました。そうしているうちに、少し差ができたので、逃げに入っていったんです。2位が青木選手に変わって、そうなると同じタイヤなので、安心して逃げることができました。後はゴールに向かって淡々と行きました」
決勝
- 開催日:2018/05/27
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:26
- 完走:24
- (4.674km x 10laps = 46.74km)
順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
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1 | 82 | 谷口 信輝 | BS | KTMS 86 | 10 | 2:15.260 | 22:36.842 | |||||
2 | 17 | 織戸 学 | BS | サミー☆K-one☆MAX86 | 10 | 2:14.887 | 22:40.464 | |||||
3 | 34 | 佐々木 雅弘 | BS | 小倉クラッチ REVO 86 BS GR86 | 10 | 2:15.029 | 22:40.878 | |||||
4 | 88 | 井口 卓人 | BS | CG ROBOT BRZ BS | 10 | 2:14.991 | 22:41.806 | |||||
5 | 18 | 平木 湧也 | BS | 茨城トヨペット86レーシング | 10 | 2:15.103 | 22:43.465 | |||||
6 | 1 | 近藤 翼 | BS | 神奈川トヨタ ☆ DTEC 86R | 10 | 2:15.373 | 22:44.001 | |||||
7 | 55 | 元嶋 佑弥 | GY | THE BRIDE 86 | 10 | 2:15.267 | 22:44.561 | |||||
8 | 369 | 平中 克幸 | GY | GY RACING 86 | 10 | 2:14.826 | 22:47.663 | |||||
9 | 97 | 小河 諒 | BS | 神奈川トヨタ ☆ DTEC 86R | 10 | 2:15.303 | 22:48.814 | |||||
10 | 11 | 脇阪 寿一 | BS | ネッツ東京レーシング86 | 10 | 2:15.572 | 22:49.059 | |||||
11 | 80 | 菅波 冬悟 | DL | OTG DL 86 | 10 | 2:15.476 | 22:49.246 | |||||
12 | 32 | 市森 友明 | BS | 大阪トヨタ86 Racing | 10 | 2:14.954 | 22:49.728 | |||||
13 | 7 | 堤 優威 | BS | ADVICS CABANA 86 | 10 | 2:15.038 | 22:50.017 | |||||
14 | 90 | 阪口 良平 | BS | 大阪トヨタ86レーシング BS | 10 | 2:14.976 | 22:50.403 | |||||
15 | 770 | 山田 英二 | BS | CUSCO BS 86 | 10 | 2:15.518 | 22:50.730 | |||||
16 | 60 | 服部 尚貴 | DL | OTG DL 86 | 10 | 2:15.660 | 22:51.131 | |||||
17 | 5 | 井上 尚志 | BS | まんさくレストアパーツBS86 | 10 | 2:15.805 | 22:55.010 | |||||
18 | 328 | 密山 祥吾 | DL | 埼玉トヨペットGB 86 | 10 | 2:16.030 | 22:55.940 | |||||
19 | 10 | 吉田 広樹 | DL | OTG TN滋賀 86 | 10 | 2:16.016 | 22:56.258 | |||||
20 | 520 | 平沼 貴之 | DL | 埼玉トヨペットGB 86 | 10 | 2:16.258 | 22:58.556 | |||||
21 | 557 | 大西 隆生 | BS | オートバックス G7 86 ポテンザ | 10 | 2:16.212 | 22:58.952 | |||||
22 | 813 | 坂 裕之 | DL | ネッツ兵庫DLテックプロ86 | 10 | 2:16.216 | 23:03.469 | |||||
23 | 6 | 渡辺 圭一 | BS | スコーシュ☆JCS 86 | 10 | 2:18.099 | 23:13.668 | |||||
24 | 87 | 久保 凜太郎 | BS | CG ROBOT BRZ BS | 9 | 2:15.225 | 20:58.728 | |||||
- | 31 | 青木 孝行 | BS | ケーエムエス フェニックス86 | 6 | 2:15.302 | DNF | |||||
- | 121 | 蒲生 尚弥 | BS | tomicaネッツ兵庫 BS GR86 | 6 | 2:14.898 | DNF |