水谷大介が前回の雪辱を果たしプロフェッショナルシリーズ初優勝を飾る

  • 開催場所:富士スピードウェイ
  • 開催日:2019年07月06日(土) 〜 2019年07月07日(日)
TGR 86/BRZ Race 2019 Rd.5 PROFESSIONAL Series
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梅雨時期ということ、また天気予報が雨だったこともあり、プロフェッショナルシリーズのチーム&ドライバーは、ウエット性能で大きなアドバンテージを持つポテンザRE-07Dがセレクトした車両が多かった。そのためエントリーした36台のうち、20台以上のマシンにブリヂストンが装着された。注目されたのは第2戦の富士でポールポジションを獲得した#25水谷大介(ブリヂストン)。今シーズン、クラブマンシリーズからプロフェッショナルシリーズへとステップアップしたばかりだが、強者揃いのプロドライバーたちを抑えてポールポジションを奪ってみせた。水谷は今年誕生したトヨタモビリティ東京に勤務するGRガレージのスタッフであり、いわばアマチュアドライバーの快挙だった。しかし第2戦の決勝レースでは、6位という結果に終わっている。その快挙を再現し、決勝レースで表彰台を獲ることができるのか? レースウィークのタイムはウエットではあったものの、常に上位に顔を出していた。

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●予選
梅雨にも関わらず、雨がほとんど降らなかった今回のレース。しかし唯一雨の雰囲気があったのがプロフェッショナルシリーズの予選で、開始直前からポツンポツンという予兆を感じた。ドライバーは雨が本格化する前にアタックをするか、雨が降らなければ路面が良くなるはず予選後半にアタックするか、判断を迫られることになった。結果として、前半にアタックしたドライバーは予選下位に沈むことになり、後半に満を持してアタックしたドライバーが上位に顔を出すことになった。
水谷は、それまでトップタイムだった#7堤優威(ブリヂストン)の2分04秒514を上回る2分04秒376で、富士開催の2戦連続でポールポジションを獲得した。3位には#60服部尚貴(DL)が入り、このレースウィーク好調の#88井口卓人(ブリヂストン)が4位と久々に予選上位に顔を出した。その他、ブリヂストン装着勢は、6位に#11脇阪寿一、7位に#98近藤翼、10位に#90阪口良平と、トップ10のうち6台が入った。


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●決勝レース
プロドライバーからのプレッシャーは想像以上に強い。水谷がどこまで耐えられるのか?
スタート自体は大きな変動はなかったが、1コーナーで水谷に並びかけた堤が、Aコーナーで先頭に立つ。しかし水谷大介はそのまま堤の背後を離れず、チャンスを伺う。予選3位の服部がグリッドの停止位置違反によってドライブスルーのペナルティを受け、さらに予選5位の#80宮田莉朋(DL)はマシントラブルでリタイヤとなり、中盤以降は上位にブリヂストン装着勢だけが並ぶことになった。チャンスを伺っていた水谷は6周目の最終コーナー、堤のイン側に入りトップを奪い返した。逆に2位となった堤はペースが苦しくなり、7周目に井口が2位へとポジションを上げる。しかし好調の井口も、水谷には迫ることはできず、水谷はプロへのステップアップ後、わずか5戦目にして、初優勝をポール・トゥ・ウィンで達成した。
ブリヂストン装着勢は7位までを独占しトップ10に8台が入った。


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プロフェッショナルシリーズでの初優勝となった#25水谷大介のコメント。
「第2戦もポールポジションを取れたんですけど、あの時は細かなミスもたくさんあって、結果6位になってしまいました。そういう反省もあり、同じミスを繰り返すわけにはいかないですからね。この週末は、ウエットが多かったですけど、タイヤは良かったです。堤選手を上手くオーバーテイクできて、トップを奪い返すことができたんですが、その後、井口選手が上がってきたのはイヤな感じでしたね。とにかく追い上げて来る圧が凄いんです。でも、何とかトップを守ることができ、今回はチームの地元ということもあり、大勢の応援団も居ましたから、その前で優勝できて、本当に嬉しいですね」

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プロフェッショナルシリーズで2位となった#88井口卓人のコメント。
「今回の結果は、本当にマシンの調子が良くて、ボク自身は何も変わっていないのですが、チームが頑張ってくれたおかげです。判断が難しいコンディションでしたが、タイヤのマッチングも良くて、予選4番手から追い上げることができました。もう少し予選順位が前だったら、違う結果になっていたと思います。久々の表彰台でチームの雰囲気も良くなると思いますし、後半戦に向けて今回の2位という結果が、いいキッカケになると思います」

レース結果

コース:富士スピードウェイ

[Professional Series]

決勝

  • 開催日:2019/07/07
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:36
  • 完走:31
  • (4.563km x 10laps = 45.63km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 25 水谷 大介 BS Bridgestone GR Tokyo Racing 86 10 21:05.167
2 88 井口 卓人 BS Bridgestone CG ROBOT BRZ BS 10 21:05.531
3 7 堤 優威 BS Bridgestone ADVICS カバナ BS 86 10 21:06.438
4 98 近藤 翼 BS Bridgestone 神奈川トヨタ ☆ DTEC 86R 10 21:06.864
5 11 脇阪 寿一 BS Bridgestone Owltech 86 10 21:07.790
6 287 山下 健太 BS Bridgestone 千葉トヨペット勝又グループ86 10 21:08.032
7 90 阪口 良平 BS Bridgestone 大阪トヨタ86 Racing 10 21:09.191
8 369 平中 克幸 GY GY RACING 86 10 21:09.319
9 10 菅波 冬悟 DL OTG TN滋賀 86 10 21:09.568
10 121 蒲生 尚弥 BS Bridgestone tomicaネッツ兵庫 BS GR86 10 21:10.206
11 31 青木 孝行 BS Bridgestone ケーエムエス フェニックス86 10 21:10.959
12 34 佐々木 雅弘 BS Bridgestone 小倉クラッチ REVO 86 BS GR86 10 21:14.111
13 123 松井 孝允 GY NETZ TOYAMA Racing 86 10 21:14.820
14 500 坪井 翔 BS Bridgestone ネッツ東埼玉ワコーズED86 10 21:16.047
15 97 小河 諒 BS Bridgestone 神奈川トヨタ ☆ DTEC 86R 10 21:21.363
16 206 松本 武士 DL T和歌山 OGAWA 86 DL 10 21:21.895
17 18 中山 雄一 BS Bridgestone GR Garage つくば 86R 10 21:24.705
18 5 井上 尚志 BS Bridgestone まんさくレストアパーツBS86 10 21:25.414
19 906 佐々木 孝太 DL RECARO 86 10 21:26.850
20 557 大西 隆生 BS Bridgestone オートバックス G7 AS86 BS 10 21:28.378
21 312 松本 晴彦 BS Bridgestone 埼玉自動車大学校生駒SBS 86 10 21:29.801
22 79 市丸 聡 BS Bridgestone カローラ千葉86 10 21:34.175
23 293 岡本 大地 NEXEN Racing 86 10 21:34.368
24 87 久保 凜太郎 BS Bridgestone CG ROBOT BRZ BS 10 21:34.665
25 999 森川 基雄 BS Bridgestone ウィニング制動屋NUTEC86 10 21:35.974
26 813 坂 裕之 DL ネッツ兵庫DLテックプロ86 10 21:36.693
27 60 服部 尚貴 DL OTG DL 86 10 21:40.232
28 8 渡辺 圭一 BS Bridgestone LIGHTEC 86 10 21:48.730
29 178 吉田 綜一郎 BS Bridgestone チームトレジャー86 10 21:49.309
30 55 河野 駿佑 GY THE BRIDE 86 10 22:13.227
31 205 下垣 和也 DL T和歌山 OGAWA 86 DL 10 22:57.101
- 80 宮田 莉朋 DL OTG DL 86 5 DNF
- 17 織戸 学 BS Bridgestone サミー☆K-one☆MAX86 5 DNF
- 294 石川 京侍 NEXEN Racing 86 3 DNF
- 583 近藤 説秀 GY 高野山with P和歌山GY86 3 DNF
- 199 大原 佳祐 BS Bridgestone COROLLA MIE 86 3 DNF
[Professional Series]

予選

  • 開催日:2019/07/06
  • 天候:Cloudy
  • 路面:Dry
  • 決勝出走:36
  • (4.563km)
順位 No ドライバー タイヤ チーム マシン シャシー エンジン 周回数 Delay(Lap) ベストタイム ベストラップ タイム
1 25 水谷 大介 BS Bridgestone GR Tokyo Racing 86 3 2:04.376
2 7 堤 優威 BS Bridgestone ADVICS カバナ BS 86 3 2:04.514
3 60 服部 尚貴 DL OTG DL 86 3 2:04.616
4 88 井口 卓人 BS Bridgestone CG ROBOT BRZ BS 3 2:04.812
5 80 宮田 莉朋 DL OTG DL 86 3 2:04.826
6 11 脇阪 寿一 BS Bridgestone Owltech 86 4 2:04.843
7 98 近藤 翼 BS Bridgestone 神奈川トヨタ ☆ DTEC 86R 3 2:04.845
8 206 松本 武士 DL T和歌山 OGAWA 86 DL 3 2:04.992
9 369 平中 克幸 GY GY RACING 86 4 2:05.106
10 90 阪口 良平 BS Bridgestone 大阪トヨタ86 Racing 3 2:05.122
11 121 蒲生 尚弥 BS Bridgestone tomicaネッツ兵庫 BS GR86 3 2:05.192
12 287 山下 健太 BS Bridgestone 千葉トヨペット勝又グループ86 3 2:05.197
13 97 小河 諒 BS Bridgestone 神奈川トヨタ ☆ DTEC 86R 3 2:05.207
14 10 菅波 冬悟 DL OTG TN滋賀 86 3 2:05.336
15 31 青木 孝行 BS Bridgestone ケーエムエス フェニックス86 3 2:05.355
16 557 大西 隆生 BS Bridgestone オートバックス G7 AS86 BS 3 2:05.457
17 500 坪井 翔 BS Bridgestone ネッツ東埼玉ワコーズED86 3 2:05.494
18 18 中山 雄一 BS Bridgestone GR Garage つくば 86R 3 2:05.542
19 123 松井 孝允 GY NETZ TOYAMA Racing 86 4 2:05.569
20 34 佐々木 雅弘 BS Bridgestone 小倉クラッチ REVO 86 BS GR86 4 2:05.607
21 5 井上 尚志 BS Bridgestone まんさくレストアパーツBS86 3 2:05.748
22 87 久保 凜太郎 BS Bridgestone CG ROBOT BRZ BS 3 2:05.836
23 813 坂 裕之 DL ネッツ兵庫DLテックプロ86 3 2:05.889
24 312 松本 晴彦 BS Bridgestone 埼玉自動車大学校生駒SBS 86 4 2:05.942
25 906 佐々木 孝太 DL RECARO 86 4 2:06.036
26 17 織戸 学 BS Bridgestone サミー☆K-one☆MAX86 5 2:06.057
27 199 大原 佳祐 BS Bridgestone COROLLA MIE 86 4 2:06.199
28 79 市丸 聡 BS Bridgestone カローラ千葉86 6 2:06.337
29 178 吉田 綜一郎 BS Bridgestone チームトレジャー86 4 2:06.349
30 999 森川 基雄 BS Bridgestone ウィニング制動屋NUTEC86 4 2:06.358
31 205 下垣 和也 DL T和歌山 OGAWA 86 DL 3 2:06.412
32 293 岡本 大地 NEXEN Racing 86 5 2:06.579
33 55 河野 駿佑 GY THE BRIDE 86 5 2:06.941
34 294 石川 京侍 NEXEN Racing 86 5 2:07.288
35 583 近藤 説秀 GY 高野山with P和歌山GY86 4 2:07.321
36 8 渡辺 圭一 BS Bridgestone LIGHTEC 86 6 2:07.408