TGR 86/BRZ Race クラブマンシリーズエキスパートクラス 第6戦 ブリヂストン装着選手が優勝し４連勝！

エントリーは11台。しかし1台が前戦岡山でのクラッシュの影響で参戦中止したために、10台で戦うことになった。つまり、完走すればポイントが獲得できる。だがチャンピオン争いを展開しているドライバーにしてみれば、エントリーが少ないからこそ上位を狙えるチャンスとなる。
コースの外側の部分が一部舗装されたことで、コース外を走行した場合にアドバンテージが出る可能性が高く、今大会では走路外走行について厳しくチェックされることがアナウンスされていた。多くのドライバーは慎重に考え、神経質にペースを落としすぎてギャップを拡げ、ポジションを失うケースもあったようだ。

＜予選＞
　速さを見せたのは＃38神谷裕幸(DL)で、2本ともに1分35秒台のタイムを揃えた。それに肉薄したのは第3大会SUGOから3連勝中の＃522地頭所光(ブリヂストン)だったが、ベストタイム、セカンドベストタイムともに、神谷には及ばなかった。＃703花里祐弥(ブリヂストン)は3番手、他のブリヂストン装着勢は＃358池島実紅は5番手、ベテラン＃380菱井將文は6番手と、上位を狙えるポジションに並んだ。
トップタイムを記録した神谷だったが、走路外走行によってタイムを抹消されてしまう可能性を考慮して、３度目のタイムアタックを行った。実際には走路外走行と判定されず、第6戦第7戦ともにポールポジションからのスタートとなった。

＜第6戦決勝＞
初冬の寒さである十勝スピードウェイだけに、タイヤの温まりが重要になる。その部分についてはブリヂストンにアドバンテージがある。スタートはクリーンで上位陣は順位に変動なく、レースが始まった。

しかしトップを走る神谷よりも、明らかに地頭所のペースに余裕があった。神谷のタイヤが温まる前に処理しておきたい、と考えた地頭所は2周目の3コーナーで見事オーバーテイクを成功させた。しかしトップに立ってからは、今度はタイヤが温まってきたのか、神谷を引き離すことができない。しかし7周目、最終コーナーで他のマシンがコース脇にストップ、ダブルイエローとなると、それによってペースが大きく低下し、結果として地頭所は0.5秒前後ギャップを拡げていくことになった。
一発の速さが出せず、このところ予選が不調の菱井だが、スタートでひとつポジションを上げると6周目には4位へ。さらに10周目には3位へと表彰台圏内に届いたものの、その直後にマシントラブルでリタイヤ（完走扱いで10位）。

花里は一度菱井に先行を許したものの、そのリタイヤで3位に復帰し、フィニッシュ。

地頭所は結局6秒近いマージンを持って優勝。4連勝を果たし、チャンピオン争いに王手をかけた。ブリヂストン装着勢は、1位と3位の他、池島が5位に入った。
優勝した#521　地頭所光(GB CAMP 86)

3位に入った#703 花里祐弥(埼玉トヨタ・エンドレス86)