予選4位から、清水英志郎が逆転の初優勝
- 開催場所:スポーツランドSUGO
- 開催日:2026年05月16日(土) 〜 2026年05月17日(日)
国内トップドライバーたちがレベルの高いバトルを繰り広げる、唯一無二のワンメイクレースGR86/BRZ Cupプロフェッショナルシリーズ。その第2戦がスポーツランドSUGOで開催された。
アップダウンに富んだテクニカルコースとして知られるスポーツランドSUGOは、アクセルを踏んで旋回するコ―ナーが多く、特に上り勾配の最終コーナーでかかるGは国内随一とも言われる。そのため、タイヤへの負荷も高く、ドライバーには繊細なタイヤマネージメントが求められる。さらにコース幅が狭く、ランオフエリアも広いとは言い難いため、チャレンジングなサーキットの一面も併せ持つ。
前回、オートポリスで行われた開幕戦では、#121蒲生尚弥(ブリヂストン)が優勝を飾り、2位にはディフェンディングチャンピオンの#1堤優威(ブリヂストン)と、POTENZA RE-10Dユーザーによるワンツーフィニッシュが達成され、幸先の良いスタートを切ることができた。
金曜日の午後に行われた専有走行では、#199小林利徠斗(ブリヂストン)の1分34秒981を筆頭に、1分35秒045の堤、1分35秒058の#97高橋知己(ブリヂストン)、そして1分35秒114の#2清水英志郎(ブリヂストン)までの上位をブリヂストンユーザーが独占。トップ10にも6人が食い込んでいた。トップタイムを記録した小林は、アタック後の連続周回でも安定したタイムを刻んでおり、予選のみならず、決勝での活躍に期待がかかった。




今回のエントリーは32台で、そのうち18台がブリヂストンのPOTENZA RE-10Dを装着する。なお、今回はドイツ・ニュルブルクリンクの24時間レースに出場するため、#121蒲生尚弥、#88井口卓人、#87久保凜太郎、#34佐々木雅弘らが欠場となっている。


⚫️予選
例年この時期の東北地方といえば、まだ寒さを覚えることが多いが、予選が行われた土曜日は、まるで初夏を思わせるような気候になっていた。金曜日の専有走行よりも気温、路面温度がともに上がり、各チームにとってタイヤ空気圧の合わせ込みが難しいコンディションとなった。
さらに、本来14時10分から20分間の計測で行われる予定だったプロフェッショナルシリーズの予選は、先に実施されたクラブマンシリーズ予選でのトラブルの影響を受け、開始が2時間近く遅れることになった。
併催だったジャパンカップ予選終了後の16時からのスタートとなり、事前に想定されていた予選コンディションとは大きく変わってしまった。
そんな状況のなか、トップタイムを叩き出したのは#10菅波冬悟(DL)。1分34秒665を記録してレコードタイムを更新。これに#121松井孝允(DL)が1分34秒913で続いた。3番手はスポットでの参戦となる小林で、1分34秒969をマーク。清水が小林に続く1分35秒046で4番手に、#18箕輪卓也(ブリヂストン)が5番手、高橋が6番手、堤は1分35秒164に留まって7番手、#160吉田広樹が9番手という結果になった。




予選4番手を獲得した清水英志郎のコメント
「予選アタックで、自分のパフォーマンスを出しきれた点は良かったと思っています。順位的には4番手と、あとコンマ1秒少し足りていないので、ここはちょっと課題かなと感じています。それでも、今週のなかでは一番いい状態で予選を走ることができたので満足しています。
今回は気温も路温もかなり上がってきましたが、ブリヂストンタイヤのパフォーマンスは依然いい印象があります。RE-10Dは一発の速さだけでなく、ロングランでもパフォーマンスが高いと感じています。決勝ではタイヤの強みを活かして、順位を上げていきたいと思います」
●決勝


日曜日のSUGOは、土曜日に輪をかけた好天に恵まれ、気温、路温ともにさらに上昇した。

32台が並んだグリッドから、シグナルのブラックアウトと同時に、鋭いスタートを切ったのはフロントローに並んだ菅波と松井。3番グリッドの小林はシフトミスから出遅れ、大きく順位を落としてしまう。3番手には清水、4番手には箕輪が浮上した。
7番グリッドからスタートした堤が1コーナーでオ―バーランした箕輪をパス。後方でのバトルが繰り広げられる間に、トップの2台は逃げようとするも、清水と堤のペースが速く、2周目には4台でのトップグループが形成される。 さらに4周目には箕輪、高橋も追いつき、6台でのトレイン状態に。5周目には、最終コーナーで仕掛けた清水が1コーナーで松井を抜いて2番手に浮上。7周目の最終コーナーでは、堤も3番手に上がる。そして9周目、同様の仕掛けで清水が菅波をかわして待望のトップに浮上。そのまま後続を引き離していく。


12周目には堤も2番手に上がり、これに箕輪も続くことに。最終ラップでは高橋も菅波を抜いて4番手に上がり、POTENZA RE-10Dユーザーが4位までを独占する結果となった。さらに16番手スタートの#293岡本大地(ブリヂストン)が7位、小林が8位をそれぞれ獲得した。


清水にとっては、これがGR86/BRZ Cupでの初優勝。3位でチェッカーを受けた箕輪もプロシリーズでは初の表彰台獲得となった。シリーズ連覇を狙う堤は、2位表彰台を獲得しポイントリーダーに浮上した。

●決勝レースで、優勝した清水英志郎のコメント
「本当に、決勝前に思い描いていたとおりの展開になりました。僕としては、100点満点のレースになったと思います。スタートでブリヂストン勢のトップに立てればチャンスはあると思っていましたし、ポイントになると睨んでいた最終コーナーからトップの2台をタイヤのアドバンテージを活かして抜くことができました。スプリントレースではこれが初優勝だと思います。今の気分は、嬉しいよりも意外とホッとしたというところですね。これから表彰台の常連になれるように、もっと強いドライバーになれるように頑張ります」
決勝
- 開催日:2026/05/17
- 天候:Fine
- 路面:Dry
- 決勝出走:32
- 完走:31
- (3.586km x 13laps = 46.618km)
| 順位 | No | ドライバー | タイヤ | チーム | マシン | シャシー | エンジン | 周回数 | Delay(Lap) | ベストタイム | ベストラップ | タイム |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2 | 清水 英志郎 |
BS
|
K-one 愛知トヨタ BS GR86 | 13 | 21'10.179 | ||||||
| 2 | 1 | 堤 優威 |
BS
|
CABANA BS GR86 | 13 | 21'12.344 | ||||||
| 3 | 18 | 箕輪 卓也 |
BS
|
IBARAKI TOYOPET GR86 | 13 | 21'13.017 | ||||||
| 4 | 97 | 高橋 知己 |
BS
|
神奈川トヨタ ☆ DTEC GR86 | 13 | 21'13.655 | ||||||
| 5 | 10 | 菅波 冬悟 | DL | OTG 滋賀トヨタ GR86 | 13 | 21'14.745 | ||||||
| 6 | 123 | 松井 孝允 | DL | NETZ 富山 Racing GR86 | 13 | 21'18.580 | ||||||
| 7 | 293 | 岡本 大地 |
BS
|
ネッツトヨタ南国 5Zigen BS GR86 | 13 | 21'19.723 | ||||||
| 8 | 199 | 小林 利徠斗 |
BS
|
COROLLA MIE GR86 | 13 | 21'20.170 | ||||||
| 9 | 31 | 青木 孝行 | DL | ケーエムエス フェニックスDL_GR86 | 13 | 21'25.923 | ||||||
| 10 | 17 | 冨林 勇佑 | DL | K-one 愛知トヨタ DL GR86 | 13 | 21'27.507 | ||||||
| 11 | 90 | 翁長 実希 | DL | OTG 滋賀トヨタ GR86 | 13 | 21'28.517 | ||||||
| 12 | 360 | 古谷 悠河 |
BS
|
たるポ HTP GR86 | 13 | 21'28.576 | ||||||
| 13 | 70 | 服部 尚貴 | DL | OTG DL GR86 | 13 | 21'30.182 | ||||||
| 14 | 330 | 平良 響 |
BS
|
OKINAWA GR86 | 13 | 21'34.744 | ||||||
| 15 | 56 | 鶴賀 義幸 |
BS
|
栃木トヨタ T2 FACTRY BS GR86 | 13 | 21'35.110 | ||||||
| 16 | 550 | 宗藤 昌太朗 | DL | 名神タイヤGR86 | 13 | 21'37.733 | ||||||
| 17 | 910 | 坂 裕之 | DL | MプランニングDLエンドレスGR86 | 13 | 21'39.899 | ||||||
| 18 | 98 | 岩澤 優吾 | DL | 神奈川トヨタ ☆ DTEC GR86 | 13 | 21'40.099 | ||||||
| 19 | 5 | 井上 尚志 |
BS
|
レストアパーツBSまんさくGR86 | 13 | 21'40.678 | ||||||
| 20 | 76 | 森川 基雄 |
BS
|
ウィニング制動屋 NUTEC GR86 | 13 | 21'40.864 | ||||||
| 21 | 225 | 富下 李央菜 |
BS
|
KTMS GR86 | 13 | 21'42.606 | ||||||
| 22 | 87 | 伊藤 奨 |
BS
|
千葉スバル SDA BS BRZ | 13 | 21'43.473 | ||||||
| 23 | 8 | 渡辺 圭一 |
BS
|
JCS GR 浦和美園 GR86 | 13 | 21'43.888 | ||||||
| 24 | 88 | 伊藤 和広 |
BS
|
東京スバル SDA BS BRZ | 13 | 21'44.484 | ||||||
| 25 | 708 | 丸山 陽平 | DL | エアバスターEXEDY DL GR86 | 13 | 21'48.293 | ||||||
| 26 | 990 | 竹村 寛成 |
BS
|
GLW Racing with クロケット GR86 | 13 | 21'48.454 | ||||||
| 27 | 141 | 石井 和仁 |
BS
|
ネッツ千葉スンバドアGR86 | 13 | 21'50.817 | ||||||
| 28 | 24 | 佐藤 凌音 |
BS
|
K-one 愛知トヨタ BS GR86 | 13 | 21'51.778 | ||||||
| 29 | 160 | 吉田 広樹 |
BS
|
サンコーRGR 浦和美園 IDI BS GR86 | 13 | 22'09.362 | ||||||
| 30 | 32 | 市森 友明 | DL | BRIDE NiX DL GR86 | 13 | 22'50.498 | ||||||
| 31 | 60 | 小河 諒 | DL | OTG DL GR86 | 10 | 17'00.103 | ||||||
| - | 906 | 近藤 翼 | DL | RECARO DL GR86 | 8 | DNF |
