ブリヂストン装着車 3クラスでシリーズチャンピオン獲得!

2017年 全日本ジムカーナ選手権 シリーズチャンピオンコメント
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山野哲也(アバルト124スパイダー/ブリヂストン)
<PN2クラスチャンピオン、POTENZA RE-05D装着>(2006年以降にJAF登録された1600cc超の2WD車。改造範囲が最も狭い)
「2017年は、近年まれに見る最高のシーズンでした。一年を戦うマシンとしてアバルト124スパイダーという誰もジムカーナに投入したことのないクルマを選択した時点でリスクはあったのですが、思いの外早く煮詰まってくれたのが良かったですね。開幕戦のもてぎではまだ手探り状態だったので実績のあるライバルに勝たれてしまいましたが、第2戦のエビスサーキットで少し手応えが出てきて7/100秒という僅差ですが優勝できました。第3戦名阪以降はかなり煮詰まってきてライバル達を大きく引き離すタイムが出る様になり、特にシリーズを追う上で重要な第4戦スナガワ・第5戦美川の中盤戦で勝てたのが大きかったです。結局第2戦から6連勝で満点チャンピオンが獲れたことに満足しています。RE-05Dとのマッチングも良く、アバルト124スパイダーは2種類のタイヤサイズ(205/50R16・215/45R17)を選択できたので、色んな組み合わせを試せたのも功を奏しました。また、RE-05Dは気温・路温が高めの時に特に真価を発揮してくれるタイヤなので、暑い時期の開催が多い全日本ジムカーナに合っている、よく考えられたタイヤだなと思います。2017年に17回目のチャンピオンを獲得できました。もうすぐ100勝目も見えてきました。100勝、そしてV18と、ブリヂストンと共に目指して行きたいと思っています。」

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ユウ(86/ブリヂストン)
<PN3クラスチャンピオン、POTENZA RE-05D装着>(2012年以降にJAF登録された1600cc超の新型2WD車。改造範囲が最も狭い)
「昨年の最終戦でRE-05Dという戦闘力の高いタイヤが出てきたことで、シーズンオフにセットアップを煮詰めてきました。開幕戦のもてぎでは温度が少し足りなくて厳しいかなと思ったのですが、寒いオフに煮詰めたのがよかったのか勝つことができ、第2戦のエビスサーキットは得意なコースでもあり、温度もバッチリタイヤに合っていたので、狙い通りの動きをしてくれて勝つことができました。この開幕2連勝で精神的にも余裕が出てきましたね。第3戦名阪は何が起こったのか(2本ともパイロンタッチ)って感じでしたが、第4戦スナガワはこの開幕2連勝の余裕があったので1本目にミスコースをしても2本目にキッチリとタイムを出して勝てました。第5戦の美川でRE-05Dの225/45R17サイズが追加発売になり、心理的に心強い思いで後半戦に入ったのですが、新しいサイズのタイヤとデフのセッティングが合わずで勝ちを逃してしまいました。これが悔しくて、第6戦タマダの前に走り込んで225サイズをバッチリ手懐けたはずが、自分から逆境(クルマを壊した)を招いてしまい・・・。しかし逆境を乗り越えて第6戦タマダで勝てたのは大きかったですね。そのままの勢いで第7戦恋の浦、第8戦鈴鹿と3連勝で、念願のシリーズチャンピオンに満点チャンピオンのおまけまでついてきてくれました。全日本に参戦し始めてから9年かかりましたが、関わってくれた回りの方々のお陰のチャンピオンです。」



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西原正樹(WRX/ブリヂストン)
<SCクラスチャンピオン、POTENZA RE-11S 装着>(改造範囲がかなり広い)
「昨年までは最新のクルマでナンバー付きのクラスでというポリシーで戦ってきましたが、今年初めてSCクラスという改造車のクラスでの参戦となりました。新しいクルマで、しかもあまりテストもできなかったので、毎戦毎戦がテストで仕様を変更しながらの戦いでしたが、8戦中6戦優勝で満点チャンピオンを獲ることができました。いい部分もあったりかなり改良しなければならない部分もあったりとまだまだ完璧ではないのですが、少しずつ進化していて悪い方向には行っていないと思います。チャンピオンを獲れたことは素直に嬉しいですが、SCクラスらしくオーバーオールで勝つことがなかなか出来なかったことが悔いの残るところですね。RE-11SはWS3とWH2それぞれの長所を活かしながら使えばまだまだ戦闘力はあると思います。他社が新しいスペックのタイヤを出してきても、タイム的には上回って優勝しているので、まだまだ使えるいいタイヤだと思います。」